俺らダンジョンハッカーズ!!

Cave:2 ~ギルド試験場のからくり迷宮~

作:緒方直人

 

 

 

 

 

 

E1-1

君らパーティはダンジョンの探索を一時中断とし、地上への帰還を果たした。出口では例の執事がうやうやしく君らを出迎えた。

「お戻りでございますか? 一旦ここを出ますと再入場は後日また日を改めてという事になりますが、それでもよろしいでしょうか?」

えーっとすいません、ちょっと外で買い物してきたいだけって言っても、ダメ?

「はい、すぐに次の方へと順番を回させていただきます。何しろお待ちの方々は大勢控えておりますので。今から次のご予約を入れますと……そうですね、およそ1週間後にはなりますでしょうか」

えぇー、そんなに待たされるのか。どうしようかと君らは相談する。

→やっぱり引き返してダンジョンの探索に戻るなら F1-1へ
→今日はここまでにして、都市部で休息を取るなら E1-2へ

 

 

 

 

 

 

E1-2

君らは寺院を離れ、都市部の繁華街まで戻ってきた。もうこうなれば次の順番が回ってくる1週間後まで、ダンジョンへの再挑戦はできない。

「ふぃ~、もうクタクタだぁ。早く宿屋に行ってゆっくり休もうぜ」

「見て見て、ギルドの案内書に、提携してるっていう宿屋や治療院の事が書いてある。へー、全部コミコミで1週間分、おひとり様金貨2枚でOKですって」

普通の相場より断然安いのは間違いない。宿を取るならここを利用しない手はないだろう。君らパーティは4人なので、金貨は全部で【8枚】が必要だ。万が一足りなければ、手持ちの装備品をどこかで売りさばくなどして用意せねばならない。1週間も宿無しがウロウロしていては警備隊に即通報されてしまうので、都市部での野宿はご法度なのだ。

→直接宿屋へ向かうなら E1-10へ
→武器屋へ行くなら E1-3へ
→防具屋へ行くなら E1-4へ
→Gスタンプ交換所へ行くなら E1-5へ

 

 

 

 

 

 

E1-3

武器屋へとやってきた。さすがは商業都市。商品は非常に充実している。

≪装備可能:戦士≫
@アイアンソード(武器攻撃力+7)金貨【8枚】

@グレートソード(武器攻撃力+9)金貨【22枚】

@バスタードソード(武器攻撃力+11)金貨【30枚】

≪装備可能:聖職者≫
@ヒーリングメイス(武器攻撃力+1)金貨【10枚】
  ☆ヒーリング
  (消費聖力:1 パーティ体力+10)
  (※敵の前では使用不可)
  ☆☆ハイヒーリング
  (消費聖力:2 パーティ体力+30)
  (※敵の前では使用不可)

@モーニングスター(武器攻撃力+1)金貨【17枚】
  付加:スパイクブロー(武器攻撃力+2)

@セントメイス(武器攻撃力+1)金貨【22枚】
  ☆ホーリー
  (消費聖力:1 アンデッドの回復体力-3)
  ☆☆ハイホーリー
  (消費聖力:2 アンデッドの回復体力-10)

@破邪のメイス(武器攻撃力+1)金貨【38枚】
  ☆ホーリー
  (消費聖力:1 アンデッドの回復体力-3)
  ☆☆ハイホーリー
  (消費聖力:2 アンデッドの回復体力-10)
  ☆☆☆ホーリーレイ
  (消費聖力:3 アンデッドの回復体力-40)

@ウォールメイス(武器攻撃力+1)金貨【40枚】
  ☆☆☆☆☆セントウォール
  (消費聖力:5 守備力+10)

≪装備可能:魔術師≫
@光のワンド(武器攻撃力+0)金貨【10枚】
  ★サンダーボルト
  (消費魔力:1 魔術攻撃力+7)

@極寒のワンド(武器攻撃力+0)金貨【24枚】
  ★アイスアロー
  (消費魔力:1 魔術攻撃力+6)
  ★★ダイヤモンドダスト
  (消費魔力:3 魔術攻撃力+12)

@雷神のワンド(武器攻撃力+0)金貨【32枚】
  ★サンダーボルト
  (消費魔力:1 魔術攻撃力+7)
  ★★★ライトニングプラズマ
  (消費魔力:3 魔術攻撃力+14)

武器は戦闘中、1人1つまでしか装備できない。戦士であっても剣を両手で2本持つなどの曲芸は不可能だ。ただしアイテムとして予備の装備品を冒険に持っていくのは構わない。持ち物の数についての制限も特にない。戦闘直前でも予備の装備と交換するのは自由だが、あくまでも1人1つを守ること。
買い替えた古い武器は別の仲間に装備させても良いが、ここで売ることもできる。先に現在装備している武器を下取りに出してから、新しい武器の購入資金とするのももちろん自由だ。その時の売値は【提示されている価格の半額(小数点以下は切り捨て)】となる。(例:モーニングスターを売る場合は17÷2=8.5→金貨8枚を得る)

「ねぇ先生、そのモーニングスターのとこのアレだけ他と違いますね。何ですか?」

「『付加』か? あれは聖力を消費せんでも常にノーコストで使える、いわゆる追加効果って奴だ。基本の(武器攻撃力+1)に更に+2が付加され、合わせて+3の威力の武器として使える」

「えー、何だか面倒。だったら最初っから(武器攻撃力+3)でよくないですか?」

「まぁ意味合いとしてはそうなんだが、それが実際チェックシート上で運用するとなると聖職者の場合、ちと間違いやすくてな。ホレ、前にパーティ全体の武器攻撃力は常に変わらんから、まとめた値をいつも使えばいいとか教えただろう?」

「そうですね。いつもそうしてます」

「だがな、そのやり方では普段+3のモーニングスターでバトっておった聖職者が、いざアンデッド相手にホーリーでも使おうかなどという場面になると、はて武器攻撃力が+3だったか+1だったかで読者側の処理がややこしくなるのに気づいた」

「あぁ、ホーリーは攻撃力+1のセントメイスに持ち替えなきゃ使えないって設定ですもんね」

「うっかりその辺を忘れて、そのままモーニングスターの時の攻撃力+3のままホーリーも使ってしまう。あるあるだな」

「多分アタシもやっちゃうと思います、ソレ」

「聖職者にもそれなりに強い武器をと考えて作ってはみたのだが、これが思わぬ弊害だった。よってそんなミスが起こらんよう、モーニングスターを使った時だけパーティ武器攻撃力に更に+2できるという、オマケな付加効果の形としたのだ」

「つまり聖職者の武器はみんな基本(武器攻撃力+1)で統一したんですねー。なるほど」

→防具屋へ行くなら E1-4へ
→Gスタンプ交換所へ行くなら E1-5へ
→酒場へ行くなら E1-10へ

 

 

 

 

 

 

E1-4

防具屋へとやってきた。ここも交易賑やかな商業都市らしく、様々な品が所狭しと並べられている。

≪装備可能:戦士≫
@アイアンシールド(守備力+7)金貨【10枚】

@スパイクシールド(守備力+5)金貨【17枚】
  付加:スパイクブロー(武器攻撃力+2)

@グレートシールド(守備力+9)金貨【24枚】

≪装備可能:聖職者≫
@真鍮のロザリオ(守備力+1)金貨【6枚】

@銅のロザリオ(守備力+2) 金貨【23枚】

≪装備可能:魔術師≫
@水晶のアミュレット(守備力+1)金貨【6枚】

@トパーズのアミュレット(守備力+2)金貨【23枚】

防具は戦闘中、1人1つまでしか装備できない。戦士であっても盾を両手で2個持つなどの曲芸は不可能だ。聖職者や魔術師のアクセサリー類も、首からいくつもぶら下げた所で効果は倍増したりしないので、これらも同様に1人1つまでだ。ただしアイテムとして予備の装備品を冒険に持っていくのは構わない。持ち物の数についての制限も特にない。戦闘直前でも予備の装備と交換するのは自由だが、あくまでも1人1つを守ること。
買い替えた古い防具は別の仲間に装備させても良いが、ここで売ることもできる。先に現在装備している防具を下取りに出してから、新しい防具の購入資金とするのももちろん自由だ。その時の売値は【提示された価格の半額(小数点以下は切り捨て)】となる。(例:スパイクシールドを売る場合、17÷2=8.5→金貨8枚を得る)

「師匠ォ~、で、そのスパイクシールドのとこのアレだけ違うけどさ~、『付加』ってナニよ?」

「あの盾には前面に鋭いトゲがついとるからな。防具でもあり、また武器の効果も併せ持つという意味だ。詳しくは内容が完全にカブるから、武器屋のトコのワシの説明を読めい。以上だ」

「ヒデぇ扱いの差……」

→武器屋へ行くなら E1-3へ
→Gスタンプ交換所へ行くなら E1-5へ
→宿屋へ行くなら E1-10へ

 

 

 

 

 

 

E1-5

ここはギルド本部内にある、ダンジョン内で集めたGスタンプを景品と交換してくれる場所だ。棚に並んだ品にはそれぞれ、スタンプ幾つ分かの交換レートが値札のように付けられていた。店では売っていない珍しい品も多い。詳しい性能をしっかり読んでから選ぼう。

≪Gスタンプ1個と交換≫
@金貨【5枚】

@ハートの鍵

≪Gスタンプ3個と交換≫
@グレートソード(武器攻撃力+9)装備可能:戦士

@モーニングスター(武器攻撃力+1)装備可能:聖職者
  付加:スパイクブロー(武器攻撃力+2)

@スパイクシールド(守備力+5)装備可能:戦士
  付加:スパイクブロー(武器攻撃力+2)

@クラブの鍵

≪Gスタンプ4個と交換≫
@ウォーハンマー(武器攻撃力+16)装備可能:戦士
  付加:両手持ち(盾装備は不可となる)

@グレートシールド(守備力+9)装備可能:戦士

@銅のロザリオ(守備力+2)装備可能:聖職者

@トパーズのアミュレット(守備力+2)装備可能:魔術師

≪Gスタンプ5個と交換≫
@バスタードソード(武器攻撃力+11)装備可能:戦士

@雷神のワンド(武器攻撃力+0)装備可能:魔術師
  ★サンダーボルト
  (消費魔力:1 魔術攻撃力+7)
  ★★★ライトニングプラズマ
  (消費魔力:3 魔術攻撃力+14)

@ダイヤの鍵

@ジョーカーの鍵

≪Gスタンプ6個と交換≫
@破邪のメイス(武器攻撃力+1)装備可能:聖職者
  ☆ホーリー
  (消費術力:1 アンデッドの回復体力-3)
  ☆☆ハイホーリー
  (消費聖力:2 アンデッドの回復体力-10)
  ☆☆☆ホーリーレイ
  (消費聖力:3 アンデッドの回復体力-40)

@ウォールメイス(武器攻撃力+1)装備可能:聖職者
  ☆☆☆☆☆セントウォール
  (消費聖力:5 守備力+10)

≪Gスタンプ7個と交換≫
@召喚のワンド(武器攻撃力+0)装備可能:魔術師
  ★★★★★★★火炎龍サラマンダー
  (消費魔力:7 魔術攻撃力+13 守備力+6)
  ★★★★★★★豪水龍リヴァイアサン
  (消費魔力:7 魔術攻撃力+11 守備力+8)
  ★★★★★★★雷撃龍ワイバーン
  (消費魔力:7 魔術攻撃力+12 守備力+7)

@イージスの盾(守備力+11)

どの景品も特に数に限りはない。Gスタンプの数が足りれば、同じものを複数個手に入れる事も可能だ。
鍵なんてのも普通に置いてあったのには驚いてしまう。どうしても見つからないものがあれば、ここで手っ取り早く交換して先へと進むのもアリらしい。鍵に刻まれた番号は交換後に教えてもらえる。該当する選択肢へ移動して番号を確認していくこと。
ちなみにその際のGスタンプは消しゴム等で完全に消すのではなく、あくまで交換済みの番号として判るように、上から斜線等を引くなどしてシート上に記録として残しておくこと。つまり1度ここで使ってしまった番号のGスタンプは、再度押してきても無効となる。

→武器屋へ行くなら E1-3へ
→防具屋へ行くなら E1-4へ
→宿屋へ行くなら E1-10へ
→ハートの鍵と交換するなら(Gスタンプを1個消して) E1-6へ
→クラブの鍵と交換するなら(Gスタンプを3個消して) E1-7へ
→ダイヤの鍵と交換するなら(Gスタンプを5個消して) E1-8へ
→ジョーカーの鍵と交換するなら(Gスタンプを5個消して) E1-9へ

 

 

 

 

 

 

E1-6

受け取ったハートの鍵には、数字の6が刻まれていた。

【6が刻まれたハートの鍵】を手に入れた。チェックシートに記入すること。

E1-5へ

 

 

 

 

 

 

E1-7

受け取ったクラブの鍵には、数字の13が刻まれていた。

【13が刻まれたクラブの鍵】を手に入れた。チェックシートに記入すること。

E1-5へ

 

 

 

 

 

 

E1-8

受け取ったダイヤの鍵には、数字の2が刻まれていた。

【2が刻まれたダイヤの鍵】を手に入れた。チェックシートに記入すること。

E1-5へ

 

 

 

 

 

 

E1-9

受け取ったジョーカーの鍵には、数字の22が刻まれていた。

【22が刻まれたジョーカーの鍵】を手に入れた。チェックシートに記入すること。

E1-5へ

 

 

 

 

 

 

E1-10

ギルド提携の宿屋へとやってきた。君は自分らがギルド試験への挑戦者である事を説明し、チェックインのための金貨を支払う。

金貨【8枚】をチェックシートから消すこと。ただしすでに今週分の支払いを済ませていればここでは二重に払う必要はない。

その後、君らパーティは隣接する治療院に通って傷を治し、体力や術力の回復に努めた。

ここではパーティの体力、術力をすべて最大値まで回復させること。
そしてチェックフラグ【A、B、C、D、E、F】のいずれかがあれば、そのすべてはここで消していくこと。それ以外のチェックフラグは消さずにそのまま残しておかなければならない。つまりここで消していくのは【A~F】の6種類のみだ。
更には今のチェックシートの内容を他の紙に書き写すか、コピーを取って≪セーブ内容≫としておく事をお勧めする。体力が尽きてゲームオーバーになっても、このパラグラフに戻りそのセーブ内容を引き継げば冒険を何度でもやり直して構わない。

さて、まだ次の冒険までは充分な時間がある。ここでもう1度繁華街(E1-2)まで戻って必要な準備を済ませてきても構わないし、このまま1週間後を待っても構わない。
その間、暇を持て余す君らはギルドメンバー御用達の酒場へと足繁く通う。そこでの飲食代もすべてチェックイン時の料金に含まれているらしいので、遠慮していては損なのだ。店は毎晩、ここぞとばかりに豪快に飲み食いを楽しむ冒険家らで溢れかえっていた。

ところで君がここへ来るのは何度目だろうか。チェックシートにあるチェックフラグ【J】の数を確認して、該当する選択肢へと進むこと。

→まだ0個なら E1-11へ
→1個なら E1-12へ
→2個なら E1-13へ
→3個以上あるなら E1-17へ

 

 

 

 

 

 

E1-11

「いらっしゃいませー! ご新規様ですね? どうぞこちらへ!」

元気な声をした可愛い給仕の子が、初めてここを訪れた君らを明るく出迎えてくれた。

「……ムフフ♪」

なんだよリカルド、こっち見てニヤニヤして気持ち悪いな。

「ほうほうバルディン君、そうかキミもカワイイと思うのかね。うんうんそーだよナァ。あの子、歳もちょうどキミと同じくらいだもんナァ」

うっ。だ、だ、だからァ?

「……ホレたな」

バッ!? バカ野郎!! ぼ、冒険家たる者だなァ、その、女なんかにうつつを……その……。

「顔が赤いんだよバーロー♪ オマエの好みなんざ昔っから百も承知だっての! なーなーミランダ―、こいつさー前に……」

わーっ!? バカバカ! やめろーっ!!

ここでチェックフラグ【J】を1つ、チェックシートに記入していくこと。

E1-17へ

 

 

 

 

 

 

E1-12

「あっ、いらっしゃーい! 調子はどうですかバルディンさん?」

さっそく君を覚えてくれた給仕のあの子が、今晩も気さくに話しかけてくれた。名前はサラというそうだ。君は仲間との語らいもそこそこに、気づけばついつい君はサラの様子を目で追ってしまう。

「おーいサラちゃーん! こっちビールおかわりねーっ!」
「サラちゃあん、こっちも注文いいかなあ?」
「あの……、サラどの、こちらにも後でその……、来てくだされまいか」
「ハーイただいまぁ! 少々お待ちくださいねー♪」

華奢な体で器用に大盛りの皿や大量の酒ジョッキを元気よく運んでいくサラ。明るい客、暗い客、上品な客でも下品な客でも、彼女は常に分け隔てなく明るい笑顔で接していた。どんな客でも彼女が一声かければ皆、自然と笑みがこぼれだす。彼女がこの店一番のムードメーカーなのは間違いないだろう。実際、彼女目当てで来ている常連客もかなりの数がいると思われた。

「うーん、やっぱイイよなぁサラちゃん♪ お前もずいぶんゾッコンみてぇだしよォ、なっ、そうなんだろバルディン!」

すっかりできあがったリカルドが君の首にぐいぐいと腕を回して絡んできた。

「ホントよねー。あの気立ての良さは女のアタシでも惚れ惚れするもん。嫁に欲しいくらいね」

ミランダもコロコロと冗談を言って笑う。

「いやはやまったくだ。ワシもあと20年若かったらな、ワッハッハ!」

豪快に飲んでいたグラムまでが合いの手を入れて君をからかってくる。ったく……、そろいもそろってみんな飲み過ぎだ。いい加減にしてくれよな。

ここでチェックフラグ【J】を更に1つ、チェックシートに記入していくこと。これで【J】は2つになったはずだ。

E1-17へ

 

 

 

 

 

 

E1-13

ここでチェックフラグ【J】を更に1つ、チェックシートに記入していくこと。間違いがなければこれで【J】は全部で3つになっているはずだ。

今晩も君らがいつもの酒場へと向かおうとしていた、その途中だった。

「やめてっ! 離してくださいっ!」

かすかに耳に届いた聞きなれたその声に君はハッとする。
あっちだ! 気づけば君は駆けだしていた。仲間も何事かとついてくる。裏路地の奥へと飛び込むと、そこにいたのは確かにサラだった。数人もの大男らに囲まれて、怯えた様子のサラ。これは、ただ事じゃないぞ。

「ですから、もういい加減にしてください! あなたが急にぶつかって来たのが悪いんじゃないですか!」

「いいや悪いのはキミの方だね! しかもこのボクに対してその無礼な態度はなんだ! ボクのパパはここの商工会会長様なんだぞ! パパに頼めばキミなんて、カンタンにこの街で働けなくしてやれるんだからな!」

男らの真ん中でわめいているチビっこいキザ男から、どうやら自分の服が汚れてしまったとあらぬ因縁をつけているらしい。どうしよう。すぐに止めに入るべきだろうか。

「この服がいくらしたか知ってるのかい? 金貨300枚もした特注品なんだよ! キミら下賎の民が一体何年かかって稼げる金額だと思ってるんだい、えぇ?」

奴のボディガードらしき大男らにがっちり掴まれて身動きがとれないでいるサラ。キザ男はあろう事か、サラのスカートの上からその太もも辺りをイヤらしくまさぐり始めた。必死で抵抗するサラ。だがキザ男はそれを更に楽しむかのように下卑た笑い声を上げる

「300枚だよ、300枚! どうせ弁償なんてできっこないんだろ? だったら、ねぇ……、判るよな?」

ねっとりとした目でサラの体を舐めるように見まわす、キザ男。

「やめてくださいっ! やめて…… くだ……、さ…… お願い……、だからぁ……」

ついにサラの目からは大粒の涙があふれた。

「もう我慢ならねぇ! 行こうぜバルディン!」

リカルドが拳を握って吼えた。

「アタシも。あぁいうのを見ると生かしちゃおけないのよねー」

珍しくミランダも指を鳴らしてやる気満々だ。

→キザ男を殴り飛ばすなら E1-14へ
→金貨300枚を払って助けるなら E1-15へ
→しらんぷりして助けないなら E1-16へ

 

 

 

 

 

 

E1-14

「やめろぉォッ! サラを放せぇッ!」

バキィッ! いの一番に飛び出した君のパンチが、キザ男のアゴを完璧に捕えた。盛大に吹っ飛んだキザ男は、そのまま伸びて気を失ってしまう。君もボディーガードからの反撃を1発食らってしまったが、こんなの魔物の攻撃に比べりゃどうって事はない。

現在のパーティ体力から【体力ダメージ:1】を減らすこと。

「よくやったバルディン! 後は任せろ!」
「ほらほら勇者さん、早くそこの可愛いお嬢さんを起こしてあげなさいよねー」

すかさず割り込んできたリカルドとミランダがボディーガードを相手に格闘を始めた。拳を振るいつつも、2人とも余裕の軽口でポツンと残された君の事をはやしたてている。
やられた……。なんだ、そういうことかよ。どうやら君は気を利かせた2人に、まんまと乗せられてしまったようだ。顔を赤らめながらも、君は倒れたままだったサラを優しく助け起こす。彼女の手の柔らかさが伝わってくる。と同時にその震えも。君は大きく息を整えると、彼女を安心させるよう精一杯の優しさで微笑んでみせた。

「その……、だ、大丈夫だった? 俺らもちょうど行くとこだったからさ、酒場。よかったらその……、送ってこうか?」

するとサラは目に溜まった涙を拭い、いつもの笑顔に戻ってくれたのだった。

「……はいっ!」

E1-17へ

 

 

 

 

 

 

E1-15

ドサッ! 君は預かっていたパーティの財布を、袋ごと地面に投げ落とした。サラやキザ男も含め、その場にいた全員が財布と君の顔とを交互に見比べてポカンとしている。

「300枚って言ったよな。そこにきっかりある。さぁ、早く持って行けよ!」

君はきっぱりとそう告げた。

「お、おいっ! ちょっとバルディン待てそれは……むぐぐぐ?!」

何か言おうとしたリカルドの口を、すかさずミランダが塞ぐ。そして君に向けて親指をぐっと突き出し、ウンウンと力強くうなづいた。キザ男は何も言わずに震える手で財布の中身を確かめると、大男らを連れてそそくさとその場を立ち去っていった。

金貨【300枚】をチェックシートから消すこと。
そしてここでチェックフラグ【J】を更に1つ増やしていくこと。これで【J】は全部で4つになったはずだ。

「あ、あの……、助けてくれてありがとうございます。あのお金はいつか必ず……」

おずおずとサラが君に礼をいう。あ、いやそんな、別にあれくらいなんでもないって……。ぎこちなく答える君。らしくない事をしたせいか、自分でも赤くなっているのが判る。申し訳なさそうに君の顔を見上げてくるサラのその潤んだ瞳は魅力的で、思わず吸い込まれそうになってしまうほどだ。
一方で君の勝手な振る舞いに憤慨したリカルドはなおも詰め寄ろうとしていたが、今度はミランダに思いっきり足を踏んづけられて激しく悶絶していた。

「あ、そうだ! とても足しにはならないでしょうけど、せめて私のコレを!」

そう言うとサラは、自分のしていた腕輪の片方を外して君の腕につけてくれた。小さな黄色い玉が1つだけついた、シンプルだがとても上品なものだった。

【黄色い玉の腕輪】を手に入れた。チェックシートに記入していくこと。

「魔術師だったお婆ちゃんから小さい頃にもらったものなんですよ。行く手を阻む壁を取り払い、新たな道を切り開く、そんな成功祈願のおまじないがかけられてるそうです。ギルド登録試験、これでがんばってくださいね!」

E1-17へ

 

 

 

 

 

 

E1-16

だが君は首を横に振るだけで何もしなかった。ほっとけばいいさ。権力者の金持ちを相手にしても後々面倒なだけだし…… 第一俺らには何の関係もないし……

「バカ野郎! 見損なったぜバルディン! 俺は行くぞ!」

バキィッ! 真っ先に飛び出したリカルドが、キザ男の顔面を豪快に殴り飛ばした。

「……もっと根性ある男だと思ってた」

ボソッとつぶやいたミランダも、続けてリカルドの加勢に飛び込んでいく。たちまち大喧嘩が始まり、辺りはヤジ馬で大騒ぎとなった。その間も黙って下を向くしかできなかった君の肩を、グラムがポンと優しく叩く。

「まぁなんだ、そのな、そうやって賢く安全に振舞うのは確かに大事だぞ。だがなぁ、お前も冒険家になると決めたんなら、もうちょっとこう、時にはバカになってみてもいいんじゃないのか? アイツらみたいにな」

向こうではキザ男らを撃退したリカルドとミランダが、助けたサラと誇らしげに談笑していた。あのまぶしい笑顔の輪の中に入って行けない自分を、もうひとりの君がどこか遠くからポツンと寂しく眺めていた。

「いや済まなかった、ワシとしたことが柄にもなくチト説教臭かったな。さぁ、嫌な事は忘れて今夜は飲もうじゃないか」

グラムに背中を押され、君もようやく仲間の元へと合流した。

E1-17へ

 

 

 

 

 

 

E1-17

君らパーティは今晩も盛大に飲めや歌えの大騒ぎを楽しんだ。さて、いい感じに酔いも回ってきたし、誰か他のお客にも話しかけてみようか。バカ話しかしないトンだ飲んだくれ連中がほとんどだが、あそこにいる眼鏡の学者風の青年なら有益な情報をくれそうな気がする。
もしくはイエローリボンを持っている場合に限り、君は気まぐれに(E1-18)へと進んでみてもいいし、これを無視して進まなくてもいい。

→学者風の青年に話しかけるなら E1-20へ
→これくらいで切り上げて次の冒険の日を待つなら F1-1へ

 

 

 

 

 

 

E1-18

「やめじゃやめじゃあ! やっぱりワシらにA級昇格なんて無理だったんじゃあ!」
「そうじゃのう、ワシらの長年の夢もここまでか……」
「ワシなどもう、腰が痛とうて痛とうて……フガガッ!」

今日の君は運が悪かった。いつの間にやらヨボヨボ爺さんばかりの冒険家パーティに絡まれてしまっていたのだ。彼らも同じくあのギルドのダンジョンに挑戦しているらしかったが、どうも君らと少し事情が異なるらしい。

「ワシらはとっくにあのギルドに登録してウン十年のベテランパーティじゃよ。挑戦しとるのはお主らの登録試験とは違う、A級ランカーへの昇格試験の方じゃ」

A級ランカー?

「何じゃ知らんのか? うちらのギルド内では冒険家パーティには皆それぞれにランク付けがされておるのだぞ。一番入りたての下っ端パーティがC級。そこから実力と実績に応じてB級にランクが上がって、より報酬の良い仕事が回してもらえるようになる。そのまた更に上の最上級が、A級ランカーと呼ばれる一握りの精鋭連中じゃ」

「情けない話だがワシら万年B級止まりでのぅ。今年こそはとそのA級への昇格試験に挑戦しとるんじゃが……」

「そうじゃあ! 最後のあの地下8階の裏ダンジョンが、どーしても攻略できんのじゃあ!」

そ、そうでしたか。それは大変ですねー。じゃボクはここで……。

「ちょい待ち! 見ればお主、いい目をしておるな! よーし気に入ったぞ! ワシらの夢、お主に託そうじゃないか!」

え、えぇ? なんでそうなるんですか……。

「コレ! これがその裏ダンジョンに挑むための必須アイテム『迷路の鍵』じゃ! コレさえあればあの厄介な正面通路を通らずに迂回して、聖力を温存した万全の状態でボスへと挑めるようになるぞい! ……あ、ちなみにお代は金貨10枚ね」

か、カネ取るのかよォ!

→金貨10枚を払って鍵を買うなら E1-19へ
→買わない、もしくは金貨が足りないなら E1-17へ

 

 

 

 

 

 

E1-19

金貨【10枚】を支払った。チェックシートから消していくこと。

金を受け取った爺さんらは君に小さな鍵を渡すと、再び大騒ぎで飲み始めた。そうして君が自分らのテーブルへと戻ってくると、一部始終を見ていた他の客からはからかいの声が飛んだ。

「ウヒヒヒ! お前まんまとカモられたな? あの爺さん連中はこの酒場じゃ有名なんだぜ~」

「A級を目指してるとかウソウソ。何も知らねぇ御上りさんを捕まえては、さっきみたいに小銭をせしめて飲み歩いてるだけさ」

「あの鍵はな、B級ランカーなら誰でもタダでギルドから配られ放題なんだよ。あーあ、金をドブに捨てちまったなぁ、もったいねぇの」

話を聞いて怒った君は鍵を爺さんらへと突き返してもいいし、そのまま持っていてもいい。突き返すのならば、君は先ほど払った金貨10枚を無事に取り戻す。
しかし、やはりそのまま持っているのであれば、君は【3が刻まれた迷路の鍵】を手に入れる。チェックシートに記入すること。

E1-17へ

 

 

 

 

 

 

E1-20

君は眼鏡の青年に声をかけた。どこかで見覚えがあるような……。

「ホラ私ですよ、以前に別の村の酒場でお会いした。いやー皆さんあれから立派になってお懐かしい……え、覚えてないんですか? やだなぁ」

青年は自分を聖魔術研究家だと名乗った。聞けば彼自身に術を使う才能はないが、術のノウハウや様々な術の効果についての研究を進めているらしい。使える術も多くなってきたこの後半。ここはもう1度知識として整理しておきたい所だ。

→聖術系の効果について聞くなら E1-21へ
→魔術系の効果について聞くなら E1-22へ

 

 

 

 

 

 

E1-21

その青年が話す端々には聞いた事もない妙な単語が混じっていたが、君は黙って聞き流す事にした。学者様の小難しいお話なんてのはいつもそんなもんだ。

「聖術の効果一覧をアナタにお教えしましょう。このパラグラフには画面左上のブックマークをつけておいて、戦闘中に迷ったら頻繁に見返すといいですよ」

 ☆ヒーリング
 (消費聖力:1 パーティ体力+10)
 (※敵の前では使用不可)
 ☆☆ハイヒーリング
 (消費聖力:2 パーティ体力+30)
 (※敵の前では使用不可)

「回復系の聖術です。どうやらアナタ方にもハイヒーリングが有効な体力が備わってきたみたいですね。ギリギリまで我慢すればヒーリングと比較して2倍の消費聖力で3倍の回復ができますから、お得ですよ。でもだからといって先の判らない初めての階層ではやはり小まめにヒーリングで対処していくのが鉄則ですからね」

 ☆ホーリー
 (消費聖力:1 アンデッドの回復体力-3)
 ☆☆ハイホーリー
 (消費聖力:2 アンデッドの回復体力-10)
 ☆☆☆ホーリーレイ
 (消費聖力:3 アンデッドの回復体力-40)

「こちらはアンデッドの超回復を抑えるのに有効な浄化系の聖術です。超回復の手順は大丈夫ですか? もう1度言いますが通常のターン終了後に、敵の減った体力が超回復の数値だけ回復するんですよ。序盤はまだセントメイスのハイホーリーでも充分ですが、いずれそれだけでは凌ぎきれないアンデッドも出てくるでしょう。まだお持ちでなければ、破邪のメイスは間違いなく最優先で確保するべき武器の1つでしょうね」

 ☆☆☆☆☆セントウォール
 (消費聖力:5 守備力+10)

「最後はウォールメイスで使えるようになる防御の聖術、セントウォールです。これは使うと攻撃力ではなくパーティの守備力の方を上げられるという、貴重な聖術なんですよ。頭打ちとなってしまった守備力も更に底上げして戦う事が可能となります。敵の攻撃がより激しさを増す終盤では、おそらく必須の術となってくるでしょうね」

→魔術系の効果についても聞くなら E1-22へ
→自分らのテーブルへ戻るなら E1-17へ
→イエローリボンを持っているなら E1-23へ

 

 

 

 

 

 

E1-22

その青年が話す端々には聞いた事もない妙な単語が混じっていたが、君は黙って聞き流す事にした。学者様の小難しいお話なんてのはいつもそんなもんだ。

「魔術の効果一覧をアナタにお教えしましょう。このパラグラフには画面左上のブックマークをつけておいて、戦闘中に迷ったら頻繁に見返すといいですよ。まずは炎系から……え、もう使わないからソコはいらない? じゃあ飛ばして次行っちゃいますよ」

 ★アイスアロー
 (消費魔力:1 魔術攻撃力+6)
 ★★★ダイヤモンドダスト
 (消費魔力:3 魔術攻撃力+12)

「アナタ方クラスの冒険家なら標準装備の、極寒のワンドによる氷系の攻撃呪文です。ですがここへ来てまさかアイスアローの方は使ってないでしょうね? 当然お気づきだとは思いますが……」

 ★サンダーボルト
 (消費魔力:1 魔術攻撃力+7)
 ★★★ライトニングプラズマ
 (消費魔力:3 魔術攻撃力+14)

「同じ消費魔術:1でも、こちらの光のワンドによる雷系サンダーボルトの方が、攻撃力が+1高いですものね。わざわざワンド2本をお持ちなのは、そうやって時と場合で使い分けるためなんですよ。もちろん雷神のワンドさえ買えたらもうそれ1本で充分になりますけどね」

 ★★★★★★★火炎龍サラマンダー
 (消費魔力:7 魔術攻撃力+13 守備力+6)
 ★★★★★★★豪水龍リヴァイアサン
 (消費魔力:7 魔術攻撃力+11 守備力+8)
 ★★★★★★★雷撃龍ワイバーン
 (消費魔力:7 魔術攻撃力+12 守備力+7)

「最後にオマケで異界の召喚獣を呼び出して共に戦わせられる、召喚のワンドについてもお教えしておきましょうかね。ギルドスタンプの交換所でゲットできる幻の一品なんですが、ご覧の通りに凄まじい魔力を必要としましてね。並みの魔術師では1発でスッカラカンにされちゃうもんで、とても実戦向きじゃないと誰も見向きもしてくれないんですよねー。どなたか酔狂な方が手に入れたら、ぜひ研究の実験台に……いやいや、何でもありませんですよ、ハイ」

→聖術系の効果についても聞くなら E1-21へ
→自分らのテーブルへ戻るなら E1-17へ
→イエローリボンを持っているなら E1-23へ

 

 

 

 

 

 

E1-23

「おや、そのリボンを手に入れたという事はいよいよ最終試験が近いようですね。そうですかそうですか……、アナタもついにここまで……、いやはや感慨深い」

そう言うと青年は細い目をますます細めた。

「もう私からアドバイスできるような事もありませんが、とにかくご武運をお祈りしておりますよ。聞くところによれば、地下8階から9階へはエレベータを出た正面の通路を真っ直ぐに進めばいいそうです。ただしその間で何やら恐ろしい目に会うそうですから、くれぐれもお気をつけくださいね」

→自分らのテーブルに戻るなら E1-17へ
→チェックフラグ【J】が4つあるなら E1-24へ

 

 

 

 

 

 

E1-24

「……ふぅむ、その腕輪、大変珍しいものですね。ちょっと私に見せていただけませんか?」

君がとある人からもらった腕輪に興味津々の青年。君が貸してやると、青年はしきりに眺め回しながらうっとりとつぶやきだした。

「この装飾模様は古代人が好んで用いたものと非常によく似ていますね。実に興味深い。特にこの黄色い玉、ん~何やら古代の神秘をひしひしと感じますよ。いいですねぇ♪」

いい加減に返してくれないかと言うと、青年は更にニヤニヤとからかうように君を見つめる。

「さぁて、それでは私からの最後の助言です。アナタ、地下8階はもう行ってみましたか? あそこの床に丸く光ってる明かりみたいのがあったでしょう? 実はあれ、ただの明かりなんかじゃなかったりするんですよね♪」

砕けた口調とは裏腹に何やら重要な話が始まりそうだ。君は居住まいを正して聞き入る。

「……古代の術の1つに『壁抜けの術』というのがありましてね。なんでも通り抜けたい壁や床に黄色い特殊な塗料で魔法陣を描いて呪文を唱えれば、カンタンに向こう側へとワープさせてくれるというそれは便利なものらしかったそうです」

青年はワインで喉の渇きを癒してから、続ける。

「ですがその呪文もすっかり忘れ去られてしまいましてね、残念ながら完全な再現は今では不可能な状態なんです。しかし、しかしですよ。それでもその呪文と同じ効果を発揮するという古代人の残した希少な宝玉が、今でもいくつかは現存しているらしいんですよね。……そ・れ・が」

そこで青年の目線が君の腕輪へと移った。

「アナタのその腕輪についた黄色い玉、それに間違いないでしょう」

きっぱりと青年がそう断言する。そこに嘘偽りの気配は微塵もなかった。何の根拠もなかったが、おそらくこれは信じていい話だ。とにかく君には何故だかそう思えた。

「さて、長かった話も終わりです。もうお判りですよね? 地下8階の床にあった薄黄色に発光する丸い明かり。あれこそが壁抜けの術に使われた古代の魔法陣の名残なんです。いいですか? よく覚えておきなさい。明かりの場所に行ったなら、その腕輪を光にかざすのです。そうすればきっとそこには『真の試練への道』が開かれる事でしょう。なぁに、その腕輪を手に入れられるだけの知恵を持った、熟練冒険家のアナタならきっと大丈夫です。私はここで、ずっとアナタに訪れるその日を信じて待ち続ける事にしましょう。それではアナタの飽くなき探求心に、乾杯……」

君は学者風の青年から、腕輪の秘密を教えてもらった。これにより【黄色い玉の腕輪】を持っている場合に限り、君は丸く光る明かりのある場所から特殊なパラグラフジャンプができる。丸く光る明かりが『床にある場所』では、パラグラフ番号の「F8」の部分を「F9」に置き換えた番号へとジャンプすれば下の地下9階の同じ座標の場所へと飛べる。反対に明かりが『天井にある場所』では、「F9」を「F8」に置き換えた番号へとジャンプすること。
(※例、F8-10からなら ⇒ F9-10へとジャンプ)

E1-17へ

 

 

 

 

 

 

F1-1

「……では14番のパーティの皆様、どうぞこちらへ」

暗くジメジメした地下通路を案内され、君らパーティは一歩一歩階段を降りていった。途中でミランダが君に話しかける。

「マッピングの準備はいい? 言っとくけどもうマップはバルディンに全部お任せするから、道案内はヨロシクねー♪」

長い長い階段が終わり、最初に到達したのはダンジョン地下1階の南西角であった。ここからは東に伸びる通路が続いており、西と南の壁は一面の岩盤になっていた。やがて東に2ブロック進んだ先で通路は行き止まりとなり、その東の石壁にあった木の扉を開けた執事が君らを奥へとうながした。君らパーティはその扉をくぐって中へと入っていく。
さて、君らはすでに【スペードの鍵】を手に入れているだろうか。

→持っているなら F1-20へ
→まだなら →F1-2へ

 

 

 

 

 

 

F1-20

君らパーティは再びダンジョン内を縦に貫くエレベータの中へと戻ってきた。部屋の広さは東西、南北が共に2ブロック四方である。中央の石台の上にあるのは≪①・②・④・⑥・⑧≫の5つのボタンだ。

「さぁてお次はどの階へ行きまっか? 好きな階のボタンを押してみなはれ」

→地下2階へ行くなら F1-21へ
→地下4階へ行くなら F1-22へ
→地下6階へ行くなら F1-23へ
→地下8階へ行くなら F1-24へ
→地下1階に戻り、一旦ダンジョンの外へ出るなら E1-1へ

 

 

 

 

 

 

F1-21

君が②のボタンを押すと、床全体がガクンと動き出した。周りの壁はそのままに、君らが立っている床だけが上下に動く仕組みになっているのだ。吊り下げているロープのようなものはない。見上げれば上は天井もないただただ吹き抜けの状態だ。一体どういう仕掛けで動いているのか見当もつかなかったが、とりあえずは超常的な魔法の力か何かだと思う事にしよう。
やがて床の速度が落ちだすと、南壁の西端に出口である鉄格子の扉がゆっくりとその姿を現した。そこから君らは、外の地下2階の通路へと踏み出していく。

F2-1へ

 

 

 

 

 

 

F1-22

※ブルーリボンがなければ、エレベータは動かない。このまま(F1-20)まで戻ること。持っている場合に限り、このまま読み進めること。

君が④のボタンを押すとエレベータがガクンと動き出した。やがてそれが止まると、部屋の西壁北端に鉄格子の扉が現れた。そこから君らは、外の地下4階の通路へと踏み出していく。

F4-1へ

 

 

 

 

 

 

F1-23

※レッドリボンがなければ、エレベータは動かない。このまま(F1-20)まで戻ること。持っている場合に限り、このまま読み進めること。

君が⑥のボタンを押すとエレベータがガクンと動き出した。やがてそれが止まると、部屋の北壁東端に鉄格子の扉が現れた。そこから君らは、外の地下6階の通路へと踏み出していく。

F6-1へ

 

 

 

 

 

 

F1-24

※イエローリボンがなければ、エレベータは動かない。このまま(F1-20)まで戻ること。持っている場合に限り、このまま読み進めること。

君が⑧のボタンを押すとエレベータがガクンと動き出した。やがてそれが止まると、部屋の東壁南端に鉄格子の扉が現れた。そこから君らは、外の地下8階の通路へと踏み出していく。

F8-1へ

 

 

 

 

 

 

F1-25

階段を登りきったその時、君らがここまでに感じてきた嫌な気分の正体がはっきりと判った。
黒き魔炎だ! そこには魔界からの魔力の供給源である、真っ黒な炎が不気味に揺らめいていたのだ。いくら成長したとはいえ、グラムを除く君ら若者3人にとって魔炎の邪気はまだまだ体に堪える代物である。

現在のパーティ体力から【体力ダメージ:3】を減らすこと。

強い吐き気に耐えつつ、君は周囲を見渡す。ここは地下1階。東西、南北が共に2ブロック四方の正方形の部屋だ。君らが登ってきた螺旋階段は部屋の北西ブロックに位置している。周囲はすべてが石壁だ。
部屋にはカナヅチやノコギリ、それ以外にも見た事もない奇妙な道具が散乱していた。見た感じ何かの作業場だろう。壁際の棚までもがありとあらゆる機械や部品によって埋め尽くされている。そして奥のテーブルには、この部屋の主であろう小柄な老人が1人座って何やら作業に没頭していた。
君と顔を上げた老人はちょうど目が合ってしまう。老人はかけていたゴーグルを上げると、その小さな目を大きく見開いて叫んだ。

「おひょ? お、おおーっ! そうかここまで来る奴がいたか! よしよし、ヌシらは運がいいぞ! なんせこのカラクリ迷宮を作り上げた大天才発明家ラー・マヌジャン様に、こうして直にお目にかかれたんじゃからな!」

な、なんだなんだ? 発明家? 迷宮を作り上げた? するとここのダンジョンの面倒な仕掛けを作ったのは、全部アンタだってのか?

「イカにもタコにも。でヌシら、ここへはそのダンジョンの魔炎を消しにきたのじゃろう?」

魔炎を消す……? はて、何だっけソレ。

「呆れたー、忘れたのバルディン? 昔、先生に教えてもらった事あったじゃない」

あぁ、思い出した思い出した。確かこいつを消すと、ダンジョンの魔物の戦力を半分に減らして戦えるんだった。できりゃ有りがたいけど、でもそれには聖職者の聖力を大量に消費しなきゃならないんだよなぁ。
そんな君の考えを見透かしたかのように、グラムが眉を吊り上げて言う。

「この大きさなら……そうだな、【聖力:11】は必要になるだろうな」

そ、そんなにですか?! 君が驚いていると、またしてもあの発明家の爺さんが騒ぎ出した。

「こりゃこりゃ待った待った! その魔炎はワシの大事な研究材料じゃぞ、勝手な真似は許さん! 消したきゃワシの出すこのダンジョンについての特別問題に答えるのじゃ!」

えぇー、何だかまたしても面倒な事になってきたなぁ。

F1-26へ

 

 

 

 

 

 

F1-26

発明家の爺さんは大急ぎで紙に何かを書き始めた。

                  北
    1   2   3   4   5   6   7   8
  ┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
 1┃ ↑                             ┃
  ┣ ━ ┳ ━ ┳ ━ ┳ ━ ┳ ━ ┳ ━ ┳ ━ ┓   ┃
 2┃ ★ ┃ ?   ?   ?   ?   ?   ? ┃   ┃
  ┃   ┣   ╋   ╋   ╋   ╋   ╋   ┫   ┃
 3┃   ┃ ?   ?   ?   ?   ?   ? ┃   ┃
  ┃   ┣   ╋   ╋ ━ ┻ ━ ╋   ╋   ┫   ┃
 4┃   ┃ ?   ? ┃ #   # ┃ ?   ? ┃   ┃
西 ┃   ┣   ╋   ┫       ┣   ╋   ┫   ┃ 東
 5┃   ┃ ?   ? ┃ #   # ┃ ?   ? ┃   ┃
  ┃   ┣   ╋   ╋ ━ ┳ ━ ╋   ╋   ┫   ┃
 6┃   ┃ ?   ?   ?   ?   ?   ? ┃   ┃
  ┃   ┣   ╋   ╋   ╋   ╋   ╋   ┫   ┃
 7┃   ┃ ?   ?   ?   ?   ?   ? ┃ ★ ┃
  ┃   ┗ ━ ┻ ━ ┻ ━ ┻ ━ ┻ ━ ┻ ━ ┻ ━ ┫
 8┃                             ↑ ┃
  ┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛
                  南
  (↑:上の階へ ★:魔法陣 #:エレベータ ?:未踏部分)

「これはこのダンジョン地下3階の地図じゃ。忘れとらんじゃろう? あの傑作、魔法陣迷路のアレじゃよ」

あぁー、あの気持ち悪かったアレか。魔法陣でアチコチ飛ばされて、エラい目にあわされたんだよな。

「この地図の外周部分がスタートまでの回廊で、中の?部分が魔法陣のあるT字路・L字路が詰まったエリアじゃ。で、もちろんヌシらはあの迷路もしっかりマッピングしてきてくれたんじゃろうな、エェ? それくらいもできんヘタレ冒険家に、ワシの魔炎は消させてやらんぞい!」

大声でまくしたてる爺さんに、リカルドがすかさず反論した。

「いやいや待てってジイさんよォ。あそこって確か周囲がすべて石壁ばっかで、目印とか全然なかったじゃんか。あんなんマッピングしろとか絶対ムリだっての」

「しゃらーっぷ! そこを知恵と工夫で何とかするのが真のマッピングマニアじゃろうが! 真ん中がエレベータの空洞になっとるのは明白なんじゃから、あとはホレ、この?の部分を埋めるだけ! どうじゃカンタンじゃろうが!」

「あの……それでお爺さん。それでアタシ達はその、埋められたのをどうやって証明すればいいんですか」

ミランダが爺さんの剣幕にたじろぎながらも尋ねる。すると爺さんは態度をコロッと変えてニコニコ顔で答えだした。このジジィ……、絶対オンナ好きだな。どっかのスズメとそっくりだ。

「おうおう、確かにそうじゃったな。うむ、ではこうしようかの……。魔法陣迷路のゴール部屋、つまりはあの青ビョウタンのヤセ男がおった最後の部屋があったじゃろう。東西、南北が共に2ブロック四方だったその正方形の部屋が、一体この地図のどこに当てはまるのか、それを答えとしよう」

そう言うと爺さんは、先ほど書いた地図の西座標の番号の横にゼロを書き加えていった。

F1-27へ

 

 

 

 

 

 

F1-27

                   北
     1   2   3   4   5   6   7   8
   ┏ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┓
 10┃ ↑                             ┃
   ┣ ━ ┳ ━ ┳ ━ ┳ ━ ┳ ━ ┳ ━ ┳ ━ ┓   ┃
 20┃ ★ ┃ ?   ?   ?   ?   ?   ? ┃   ┃
   ┃   ┣   ╋   ╋   ╋   ╋   ╋   ┫   ┃
 30┃   ┃ ?   ?   ?   ?   ?   ? ┃   ┃
   ┃   ┣   ╋   ╋ ━ ┻ ━ ╋   ╋   ┫   ┃
 40┃   ┃ ?   ? ┃ #   # ┃ ?   ? ┃   ┃
西  ┃   ┣   ╋   ┫       ┣   ╋   ┫   ┃ 東
 50┃   ┃ ?   ? ┃ #   # ┃ ?   ? ┃   ┃
   ┃   ┣   ╋   ╋ ━ ┳ ━ ╋   ╋   ┫   ┃
 60┃   ┃ ?   ?   ?   ?   ?   ? ┃   ┃
   ┃   ┣   ╋   ╋   ╋   ╋   ╋   ┫   ┃
 70┃   ┃ ?   ?   ?   ?   ?   ? ┃ ★ ┃
   ┃   ┗ ━ ┻ ━ ┻ ━ ┻ ━ ┻ ━ ┻ ━ ┻ ━ ┫
 80┃                             ↑ ┃
   ┗ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛
                   南
  (↑:上の階へ ★:魔法陣 #:エレベータ ?:未踏部分)

「これでよしと。では改めての問題じゃ。2ブロック四方の真四角ゴール部屋が、この地図のどの座標に当てはまるのかを答えてみよ。答え方は部屋がかかる範囲の西座標と北座標にある数字をすべて足し合わせるのじゃ」

えぇっと、座標にある番号をすべて足し合わせる?

「難しいか? 例えばだな、この図でいくとエレベータがある場所は≪西の40・50と北の4・5≫の座標じゃろ? それらの数字を全部足すと≪40+50+4+5=99≫になるのぉ。そうやってできた番号≪099≫が答え、これだけじゃ。正解ならばワシが大いに褒め讃えてやるぞい」

「ふーん、ならえーと……、なーんだ、≪055≫から≪143≫までしかないじゃんか。こんなのシラミ潰しに答えていきゃあ何とか……」

「こりゃあそこのチャラいの! インチキしようとするでないわ!」

さて、それではオマケのナゾトキタイムのスタートだ。答えが判ったら、回答用の特設パラグラフへと進むこと。
今回も仲間に相談すればヒントが得られる。このヒントを見たかどうかは特にフラグに影響はしないが、自力で解きたいと意気込む方はぜひこのまま動かずに知恵を絞ってみて欲しい。

→答えが判ったので特設パラグラフへと進むなら H1-1へ
→仲間に相談してみるなら F1-28へ
→判らないので降参して階段で帰るなら F2-22へ

 

 

 

 

 

 

F1-28

君らは顔を見合わせて途方に暮れていた。マッピングしようにも、あの魔法陣迷路には肝心の岩盤が一切見当たらなかったのだ。そんなマップ、一体どうやって埋めていけばいいのだろう。

「とりあえず判ってる情報としては、あのT字路とかL字路とかのそれぞれの形くらいよね。うーん……、あっそうだ!」

おおっと、やっぱり頼りになるのはミランダ姉さんだ。

「紙に書きだしてみたらホラ、ジグソーパズルのピースみたくならない? これを上手くあの?の枠内にはめていけばいいんじゃないかな」

そこで珍しくグラムが口を挟んだ。

「それ以外にもここまでに登ってきた途中の階段踊り場2ブロック分もあっただろう。あれも忘れるなよ」

「あっ、そうでしたね。あれだけはそう、座標がどこだかはもう決まってるから、大きなヒントになりそうかも」

さぁ、必要なピースの情報はすべてそろっているだろうか。もし足りなければもう1度地下3階まで戻ってすみずみまで調べ尽くしてくる事だ。頭の中だけで考えてもいいが、実際に紙とハサミで本物のジグソーパズルを作ってみるのもいいだろう。全部のピースがぴったり収まるパターンを見つけ出し、見事ゴール部屋のある座標を導き出そう。

「なぁなぁ~、今度もあのジイさんを一発ブン殴っちまえばそれでヨクネ?」

またしても蚊帳の外のリカルドが物騒な事を言っている。やれやれ。

→答えが判ったので特設パラグラフへと進むなら H1-1へ
→出題のパラグラフまで戻って考え直すなら F1-27へ
→判らないので降参して階段で帰るなら F2-22へ
→リカルドに同意し、腕づくで魔炎を消すなら F1-29へ

 

 

 

 

 

 

F1-29

「……ほう、このワシに武器を向けるとは生意気な! 丁度いい! たった今完成したハイメガパルサー砲の実験台にしてくれるわ!」

爺さんはテーブルの上にあった筒のようなものを肩に担ぎ上げて叫んだ。

「ふぁいやァァァ!!!」

ビュゴオオオオオオオッッ!!!
その途端、爺さんの筒から放たれた凄まじいエネルギー光線が、君らの体を一瞬で跡形もなく焼き尽くしたのだった。
……やれやれ、今度ばかりは力づくとはいかなかったようだ。安易な選択をした事を悔やむのであれば、戻るボタンを押してもう一度やり直すといい。

≪GAMEOVER≫

 

 

 

 

 

 

F1-30

「ほうよくやった、あっぱれ正解じゃ! 特別に魔炎を消していくのを許可しようぞ!」

それでは今回はもったいぶったやり取りはナシだ。ここではパーティ内の聖職者全員で合計【聖力:11】を消費すれば、目の前の黒き魔炎は一時的に消滅させる事ができる。聖力が足りない、もしくはパーティに聖職者がいないのであれば、ここまで来て残念だが引き返す他ない。

黒き魔炎を消す事に成功したら、ここでチェックフラグ【A】をチェックシートに記入すること。このフラグが消えずに残っている限り、君らパーティはこれよりずっと2つの恩恵を得る。
1つは、今後この部屋を訪れる際には魔炎はすでに消えているものとし、体力ダメージの減少を無視できる事。そしてもう1つは、今後遭遇するあらゆる魔物の基礎パラメータ(攻撃力・守備力・体力)の値を、いずれもすべて半分にした上で(小数点以下は切り捨てて)戦えるようになった事だ。ただし対武器補正・対魔術補正・ターン終了後の回復体力などの特殊能力に関しては残念ながらこの効果は適用されない。変わらずそのままの値を使用すること。
ちなみこの消えた魔炎は一晩も経てばまた元通りに復活する。なので1度ダンジョンを出たらこのチェックフラグ【A】は消さねばならず、従ってその時点で上記2つの効果も共に消滅してしまう。再び魔物を弱くしたければ、毎回ここへ来て魔炎を消し直さねばならない。ずっと半減効果を続けたままでゲームをプレイしたりしないよう、くれぐれも注意すること。

「1晩くらいはガマンしてワシは別の研究でもしとくわい。ではヌシら、頑張るのじゃぞ!」

カッカッカと笑顔で見送る爺さんに礼を告げ、君らは部屋を後にした。それにしても爺さん、よくこんな魔炎の部屋に閉じこもってて平気でいられますねー。

「これが慣れれば肩こりに丁度エェんじゃよ。今じゃしばらく外出してた方がかえって具合が悪くなるくらいでな」

へぇ~、まるで何とか温泉みたいな話だなぁ。

F2-22へ

 

 

 

 

 

 

F2-22

ここは地下2階。上下の階をつなぐだけの短い踊り場だ。長さは南北2ブロック。周囲はすべてが石壁だ。扉の類はどこにもない。上への螺旋階段は踊り場の北端にある。下への螺旋階段は踊り場の南端だ。

「うげぇ、なんか気分が悪くなってきたぜ……。何だこの空気……」

リカルドが吐きそうにしている。君も、そしてミランダも同じだった。これは長い階段を登ってきたせいの疲れなどでは決してない。この上にあるのはもしや……。

→螺旋階段を登って上階へ行くなら F1-25へ
→螺旋階段を降りて下階へ行くなら F3-23へ

 

 

 

 

 

 

F3-23

ここは地下3階。上下の階をつなぐだけの短い踊り場だ。長さは南北2ブロック。周囲はすべてが石壁だ。扉の類はどこにもない。上への螺旋階段は踊り場の南端にある。下への螺旋階段は踊り場の北端だ。

→螺旋階段を登って上階へ行くなら F2-22へ
→螺旋階段を降りて下階へ行くなら F4-26へ

 

 

 

 

 

 

F4-26

ここは地下4階。上下の階をつなぐだけの短い踊り場だ。長さは南北2ブロック。周囲はすべてが石壁だ。扉の類はどこにもない。上への螺旋階段は踊り場の北端にある。下への螺旋階段は踊り場の南端だ。

→螺旋階段を登って上階へ行くなら F3-23へ
→螺旋階段を降りて下階へ行くなら F5-17へ

 

 

 

 

 

 

F5-14

螺旋階段を登ってやってきたここは地下5階。南北2ブロックしかない短い通路だ。西だけが一面の岩盤になっている。扉の類はどこにもなく、あるのは通路の南端と北端に2つの下りの螺旋階段だけ。階段同士をつなぐ、単なる中継の踊り場でしかないようだ。
さて、君らが地下6階の探索を進めるつもりならば次は南の階段へ、逆に引き返すのなら北の階段へ行くはずだ。

→先へ進むので南の螺旋階段を降りて下階まで行くなら F6-9へ
→引き返すので北の螺旋階段を降りて下階まで行くなら F6-2へ

 

 

 

 

 

 

F5-15

螺旋階段を登った地下5階。またしてもただ登って降りるだけの中継地点に出た。東西2ブロックしかない短い通路で、南だけが一面の岩盤になっている。扉の類はどこにもない。
探索を進めるならば次は東の階段、逆に引き返すのならお帰りは西の階段だ。

→先へ進むので東の螺旋階段を降りて下階まで行くなら F6-11へ
→引き返すので西の螺旋階段を降りて下階まで行くなら F6-10へ

 

 

 

 

 

 

F5-16

再び地下5階。ここもまた登って降りるだけのただの踊り場でしかなかった。南北2ブロックしかない短い通路で、東だけが一面の岩盤になっている。扉の類はどこにもない。
探索を進めるならば次は北の階段、逆に引き返すのならお帰りは南の階段だ。

→先へ進むので北の螺旋階段を降りて下階まで行くなら F6-16へ
→引き返すので南の螺旋階段を降りて下階まで行くなら F6-14へ

 

 

 

 

 

 

F5-17

ここは地下5階。上下の階をつなぐだけの短い踊り場だ。長さは南北2ブロック。周囲はすべてが石壁だ。扉の類はどこにもない。
上への螺旋階段は、踊り場の南端にある。下への螺旋階段は、踊り場の北端だ。

→螺旋階段を登って上階へ行くなら F4-26へ
→螺旋階段を降りて下階へ行くなら F6-23へ

 

 

 

 

 

 

F6-1

ここは地下6階。今、君らパーティが立っているのは東西に伸びる3ブロックの通路の途中だ。周囲はすべてが石壁になっている。短い通路ではあるが、その出口となる扉は4つもあった。
まず通路の東端には扉が2つある。その北壁には普通の木の扉、そして南壁にあるのがエレベータへと戻れる鉄格子の扉だ。
一方で通路の反対側、西端にも2つの扉がある。その西壁には普通の木の扉、そして南壁にあるのが施錠された鉄の扉だった。
その鉄の扉、鍵穴だけでなく扉全体にまでデカデカと悪趣味な道化師の絵が描かれていた。おそらくこれは【ジョーカーの紋章】になるのだろうか。合う鍵を持っていれば、この項目からのパラグラフジャンプで開けることができる。さて、どの扉を開けて進んでみようか。

→西の木の扉を開けて中へ入ってみるなら F6-2へ
→北の木の扉を開けて中へ入ってみるなら F6-3へ
→南の鉄格子の扉からエレベータに戻るなら F1-20へ

 

 

 

 

 

 

F6-2

※チェックフラグ【D】がすでにあれば、もう誰もいないし何もない。東の扉(F6-1)か南の小部屋に見える上り階段(F5-14)のどちらかから外へ出ること。まだの場合に限り、このまま読み進めること。

東西2ブロック、南北3ブロックの部屋に出た。西と北が一面の岩盤になっている。出口は部屋の東壁南端にある木の扉と、南壁西端にある鉄の扉だ。だがその鉄の扉の方は壊れて今は大きく開け放たれたままになっていた。その奥は1ブロック四方の狭い小部屋になっており、上への螺旋階段が来訪者を待っている。理由は判らないが、鍵がなくても先へは進めそうだ。
ところがその部屋では荒々しいオークの一団が君らを待ち構えていた。その数、5体。フゴフゴと鼻を鳴らしながら獲物を求めてこちらへにじり寄って来る。けれどもここまで来た君らならそこまで苦戦する相手でもないはずだ。肩慣らしに軽く蹴散らしてやろう。

◆オーク 5体
【攻撃力:16 守備力:12 体力:18】

それでは戦闘を開始せよ。
対武器、対魔術補正、回復能力はない。そのままのパーティ総力で戦え。
途中で逃げる場合は【体力ダメージ:10】を減らした上で、東の扉(F6-1)か南の小部屋にある上り階段(F5-14)のどちらかへ進むこと。

倒せたらパーティは探索を再開する。
敵は宝箱の類は特に隠し持ってはいなかった。静かになった部屋を後に、君ら先へと進む。

ここでチェックフラグ【D】をチェックシートに記入していくこと。

→東壁南端の扉を開けて外へ出るなら F6-1へ
→南の小部屋にある螺旋階段を登って上階まで行ってみるなら F5-14へ

 

 

 

 

 

 

F6-3

※ここに来るのが2度目以降ならば、ここではもう誰と会う事もない。このまま扉を開けて(F6-5)へ進むこと。まだの場合に限り、このまま読み進めること。

君が手をかけるよりも先に扉が勝手に開き、中からは魔術師風の若い男が出てきた。君と目が合い、びっくりした様子の魔術師。後ろには数人の仲間も控えている。どうやら別の冒険家パーティのようだ。
またどんな狂人かも判らない。すかさず君は扉から離れると、武器を構えて警戒する。向こうも同じ事を考えたらしく、しばしどちらも互いに睨み合ったままで通路に数秒の緊張が走る。だがその魔術師は君らが襲って来ないと見るや、穏やかな笑みを浮かべて敵意のない事を示したのだった。

「君らなら信頼できそうだ。どうだろう、1つ相談があるんだが」

リーダーらしきその魔術師が言った。

「この部屋にいるゴーレムが強敵で困っている。僕らのパーティは魔術師系でね、ああいった魔動系モンスターとは非常に相性が悪い。酒場の噂じゃ倒せばかなりの金貨が手に入るらしいんだが……どうかな? ここは報酬は折半という事で、僕らと一緒に戦ってはくれないだろうか?」

どうやら共闘の申し出のようだ。君らパーティは顔を見合わせて考える。さて、ここは提案に乗るべきだろうか。

→彼らの提案に乗ってみるなら F6-4へ
→彼らの助けは借りずに自分らだけで戦ってみるなら F6-5へ
→彼らとはこのまま別れ、別の行き先を選び直すなら F6-1へ

 

 

 

 

 

 

F6-4

君らは彼ら魔術師系パーティの提案に乗る事にした。君と魔術師はがっちりと握手を交わす。

「ありがとう。一緒に頑張ろう!」

これにより次の一戦のみに限り、一時的に下記の攻撃力・守備力が君らのパーティ総力に加わる。忘れないようチェックシートのメモ欄に記入しておくこと。

◆魔術師系パーティ(魔術師・魔術師・戦士・聖職者)
【武器攻撃力:8 魔術攻撃力:24 守備力:10】

こうして合計8人となった混成パーティは、扉を開け部屋へと入っていった。

F6-5へ

 

 

 

 

 

 

F6-5

※この部屋でのアイテムをすでに手に入れたならば、もう誰もいないし何もない。南の扉から(F6-1)まで戻ること。まだの場合に限り、このまま読み進めること。

入った先は東西3ブロック、南北2ブロックの広い部屋だった。北だけが一面の岩盤になっている。出口は今君らが入って来た、南壁東端にある木の扉だけだ。
魔術師が言っていたゴーレムがそこにはいた。黒光りする鋼鉄の巨人、アイアンゴーレムだ。その後ろにはずいぶんと大きめの宝箱が置かれている。あれが噂の大量金貨に違いない。君らは期待に胸膨らませ、敵へと挑みかかっていった。

◆アイアンゴーレム 1体
【攻撃力:28 守備力:28 体力:28】
 ≪対魔術補正:-28≫

それでは戦闘を開始せよ。
敵には対魔術補正がある。パーティの魔術攻撃力を補正した値で戦え。
途中で逃げる場合は【体力ダメージ:12】を減らした上で、南の扉から(F6-1)まで戻ること。
その際、チェックシートに魔術師系パーティのデータがあればそれらはここで消していくこと。

倒せたらパーティは探索を再開する。
君は大きめの宝箱に手をかけた。

→魔術師系パーティと一緒に戦ったのなら F6-6へ
→自分らだけで倒せたのなら F6-7へ

 

 

 

 

 

 

F6-6

「おかげで助かったよ。それじゃ中身を折半といこうか」

魔術師と君は一緒になって宝箱の中身の金貨を数えた。金貨は全部で56枚も入っていた。

「じゃこっちが君らの分だね。さぁ受け取ってくれ」

魔術師が差し出したずっしりと重たい袋を、君は受け取る。

金貨【28枚】を手に入れた。チェックシートに記入すること。
そしてチェックシートにある魔術師系パーティのデータはここで消していくこと。

→このまま笑顔で彼らと別れ、部屋を出るなら F6-1へ
→彼らに奇襲を仕掛け、残り半分の金貨も頂くなら F6-8へ

 

 

 

 

 

 

F6-7

自分らだけでゴーレムを倒せたので、この宝箱の中身は丸々全部手に入れる事ができる。

金貨【56枚】を手に入れた。チェックシートに記入すること。

F6-1へ

 

 

 

 

 

 

F6-8

君はすばやく武器を抜くと、背を向けた魔術師パーティに不意打ちを仕掛けた。

「うわっ!? なっ、何をするんだ!」

すっかり油断していた彼らは慌てふためくだけで抵抗もできない。結局君らにボコボコに叩きのめされた揚句、金貨の袋も落として部屋から逃げていった。ざまぁ無いぜ。あんな働きで俺らと折半しようなんて、そもそもムシが良過ぎるのさ。こうして君らは残り半分の金貨もごっそりと頂く事ができた。

更に金貨【28枚】を手に入れた。チェックシートに記入すること。
そしてここでチェックフラグ【G】を1つ、チェックシートに記入していくこと。

F6-1へ

 

 

 

 

 

 

F6-9

螺旋階段を降って着いた先は、南北4ブロックの通路の北端だった。西だけが一面の岩盤になっている。そのまま通路を道なりに南へと進むと、突き当たりは東へと折れるL字路だった。西と南が一面の岩盤になっている。その角を君が先頭で曲がろうかとした、その時だった。
バチッ! 何やら見えない壁にぶつかった。固いというよりは触れると軽い衝撃が走って体が弾き飛ばされた、そんな感じだ。不思議がる君にグラムが言う。

「そいつはマジックウォールだ。消滅させるには、聖力か魔力といった術力を注ぎ込まねばならんぞ」

術力? それじゃ師匠、もし戦士オンリーのパーティだったらここは引き返すしかないんですか?

「その場合は力づくで破って進むという手もあるにはある。無論それにはかなりの体力を消耗するがな」

行く手を塞ぐ透明なマジックウォールの向こうを君は見通す。ここL字路から先は3ブロック進んだところで行き止まりとなっており、そこには先ほどと同じような登りの螺旋階段があるのが見えている。さて、君らはどちらの手段でこのマジックウォールを突破するか。

ここでは仲間の聖職者か魔術師の【術力:1】を消費するか、現在のパーティ体力から【体力ダメージ:12】を減らすかのどちらかが必要だ。両方ともできない、もしくはしないのであれば通路を引き返すしかない。

→マジックウォールを突破して、先にある螺旋階段を登るなら F5-15へ
→通路を引き返し、元来た螺旋階段を登るなら F5-14へ

 

 

 

 

 

 

F6-10

螺旋階段を降って、またあのマジックウォールがあったL字型に戻ってきた。恐る恐るに手を伸ばしてみると、バチッと強い衝撃が走った。見えない壁はもう復元してしまっている。今度もまた、術力か体力かを減らさなければエレベータまでは帰れない。

このマジックウォールの先へ進むには、仲間の聖職者か魔術師の【術力:1】を消費するか、現在のパーティ体力から【体力ダメージ:12】を減らすかのどちらかが必要だ。両方ともできない、もしくはしないのであれば通路を引き返すしかない。

→マジックウォールを突破して、先にある螺旋階段を登るなら F5-14へ
→通路を引き返し、元来た螺旋階段を登るなら F5-15へ

 

 

 

 

 

 

F6-11

ここは地下6階。君らパーティは今、1ブロック四方の狭い小部屋にいる。南だけが岩盤だ。部屋には上へと伸びる螺旋階段。出口は東と北の石壁にそれぞれ木の扉が1つずつある。

→東の扉を開けて中へ入ってみるなら F6-13へ
→北の扉を開けて中へ入ってみるなら F6-12へ
→螺旋階段を登って上階まで行ってみるなら F5-15へ

 

 

 

 

 

 

F6-12

扉を開けた途端、部屋には重く淀んだ風が流れ込んできた。それほど強い風でもなかったのに君が持っていた松明の炎は一瞬で消えてしまう。真っ暗闇だ。
と、同時にゾクゾクと背中を走る体の芯から凍るような鋭い悪寒。そして人のものとはとても思えない、いくつもの甲高い悲鳴が頭の中に直接響いてきた。たまらず君やリカルド、ミランダは頭を抱えてうずくまる。な、何だコレは!? 

パーティ体力から【体力ダメージ:4】を減らすこと。

「お前ら気をしっかり持て! こいつは亡霊、スピリットどもの呪いの声だ!」

グラムの一喝を頼りに、君らは何とか正気を取り戻す。しかし亡霊なんかと一体どうやって戦えばいいんですか?

「実体のないスピリットには剣も魔術も一切通用せん。浄化の聖術を使ってあの世に送り帰してやるしか手はないぞ」

◆スピリット 8体
【攻撃力:-- 守備力:-- 体力:--】
 ≪ターン終了後回復体力:+38≫

それでは戦闘を開始せよ。
ただし今回の敵に減らすべき体力はない。この特殊な戦闘の勝利条件は『敵のターン終了後回復体力の値をゼロにすること』だ。そのためここでは通常とは違って聖職者は術力が続く限り、術を何回も重ね掛けしていって構わない。具体的にはハイホーリーを4回(-10×4)、もしくはホーリーレイを1回(-40)などを使えば倒せる。もちろん、2人以上の聖職者がいれば消費術力を分担するのも可だ。
聖力が足りない、もしくは聖職者が1人もいなければ、呪いにとり殺される前にこの場から逃げるしかない。
逃げる場合は【体力ダメージ:10】を減らした上で、扉を閉めて(F6-11)まで戻ること。
なお、無理を承知でこの呪いの中を強行突破したいのであれば更に【体力ダメージ:44】を減らした上でなら、特別にこのまま先へと読み進めてもよい。

倒せたらパーティは探索を再開する。
スピリットどもは悲しみとも喜びともつかない声をあげつつ消えていった。君は松明に再び炎を灯し、北の扉をくぐって外へ出た。そこは西へと伸びる通路の東端だった。周囲はすべてが石壁である。そのまま道なりに西へと3ブロック進み、突き当たりのL字路を北へと曲がる。その先はすぐ1ブロックで行き止まりとなっており、そこにはGスタンプの台が置かれていた。

【Gスタンプ⑥】を手に入れた。チェックシートに記入すること。

その後は何事もなく通路を戻り、君らは再び上り階段のある小部屋へと戻ってきた。北の扉をしっかりと閉めてから、君らは次の行き先を検討する。

F6-11へ

 

 

 

 

 

 

F6-13

扉を開けて入った先は、東西、南北が共に2ブロック四方の正方形の部屋だった。南だけが一面の岩盤になっている。木の扉があるのは、東壁北端と、西壁南端の2つだ。
特に何もないガランとした部屋だったが、鼻先にはさっきからどうにも不快な臭いがまとわりついてくる。どうやら東の扉の向こうから強く臭ってくるようだが。

「まさか魔物の便所でしたー、ってオチじゃねーよな。ハハハ」

笑えない冗談を飛ばすリカルド。便所は勘弁してほしいが、何にせよ開けてみなければ先へは進めない。

→東の扉を開けて中へ入ってみるなら F6-14へ
→西の扉を開けて中へ入ってみるなら F6-11へ

 

 

 

 

 

 

F6-14

※チェックフラグ【E】がすでにあれば、もう誰もいないし何もない。北にある上りの螺旋階段(F5-16)か通路西の扉(F6-13)、もしくは南の扉(F6-15)のどれかへ移動すること。まだの場合に限り、このまま読み進めること。

扉を開けると予想通りにとんでもない悪臭が漂ってきた。鼻もそうだが目もまともに開けていられない。止まらない涙を拭いつつ何とかその臭いの正体を確かめる。その扉向こうの空間には、くすんだ深緑色をした泡状の物質が天井から床までをびっしりと塞いでいた。あれは一体……?

「ブロブだ。強い再生能力を持った植物系アンデッドの一種でな、しかもあの泡状の体だから剣の効果も薄いという、二重に厄介な性質を持った魔物だ」

さすがのグラムでも鼻をつまんでいる。

「自我はないからこちらに攻撃してくる事は一切ない。しかしあの体組織には強い毒性があってな、無理やりあの中を突っきって行くのは自殺行為だ。聖術で敵の回復力を奪うか、さもなければそれを上回る火力で一気に焼き尽くして倒すか、どうにかせんとここは通れんぞ」

◆ブロブ 1体
【攻撃力:0 守備力:2 体力:40】
 ≪対武器補正:-8≫
 ≪ターン終了後回復体力:+32≫

それでは戦闘を開始せよ。
敵は対武器補正と、更にはアンデッドなのでターン終了後の超回復も備えている。パーティの武器攻撃力を補正した値で戦え。
途中で逃げる場合は扉を閉めて、元来た(F6-13)に戻ること。敵に攻撃の意志はないので特に追撃ダメージは受けずにそのまま逃げられる。

倒せたらパーティは探索を再開する。
まだ悪臭のこびりつくその通路は、南北3ブロックの長さになっていた。東だけが一面の岩盤になっている。通路の北端には上への螺旋階段があり、通路南端の壁には西と南にそれぞれ木の扉がある。この内、西の扉がエレベータへの帰り道だ。まだ先への探索を続けるのであれば、それ以外の道を選ぼう。

ここでチェックフラグ【E】をチェックシートに記入していくこと。

→西の扉を開けて中へ入ってみるなら F6-13へ
→南の扉を開けて中へ入ってみるなら F6-15へ
→北の螺旋階段を登って上階まで行ってみるなら F5-16へ

 

 

 

 

 

 

F6-15

※ここでのアイテムをすでに手に入れた後ならば、もうここには何もない。北の扉から(F6-14)まで戻ること。まだの場合に限り、このまま読み進めること。

そこは1ブロック四方の狭い小部屋だった。東と南が岩盤になっている。中にあったのはかなり大きめの宝箱。開けてみると、中には金貨がぎっしりと詰まっていた。

金貨【40枚】を手に入れた。チェックシートに記入すること。

「すげぇなー♪ さすがここまで来ると金額もハンパねぇぜ」

リカルドはもちろん、君も同じくほくほく顔でその部屋を後にしたのだった。

F6-14へ

 

 

 

 

 

 

F6-16

ここは地下6階。君らパーティは今、1ブロック四方の小部屋にいる。東だけが岩盤だ。部屋には上りの螺旋階段があり、北の壁には木の扉がある。

→北の扉を開けて中へ入ってみるなら F6-17へ
→螺旋階段を登って上階まで行ってみるなら F5-16へ

 

 

 

 

 

 

F6-17

※この部屋でのアイテムをすでに手に入れていれば、もう誰もいないし何もない。西の扉(F6-19)か南の扉(F6-16)のどちらかへ進むこと。まだの場合に限り、このまま読み進めること。

東西2ブロック、南北3ブロックとなる広めの部屋に入った。東と北が一面の岩盤になっていて、出口となる木の扉は西壁北端と南壁東端の2つがある。
入ってみて驚いた。そこではドラゴンがその巨体を横たえて、ぐっすりと眠り込んでいたのだ。しかし熟睡中とは運が良い。こんな所は早々に退散するに限ると、君らは音を立てないように出口に向かい慎重に歩みを進めていく。

「あっ、見ろよバルディン。アイツ腹の下に宝箱を隠してるぜ。きっとスゲェお宝なんだろうなぁ」

おいおいリカルド、よそ見してる場合じゃないだろ……
ベキィッ!
あっバカ! お前今何か踏ん付けたな! 青ざめて固まったリカルドの足元には、真っ二つに折れたばかりの太い骨が転がっていた。恐る恐るに君はドラゴンの方へと目を移す。

グルルルルルゥゥゥゥ………

やばいッ!! やっぱり起こしちまったァ!!

◆ドラゴン 1体
【攻撃力:34 守備力:28 体力:36】

それでは戦闘を開始せよ。
対武器、対魔術補正、回復能力はない。そのままのパーティ総力で戦え。
途中で逃げる場合は【体力ダメージ:14】を減らした上で、西の扉(F6-19)か南の扉(F6-16)のどちらかから外へ出ること。

倒せたらパーティは探索を再開する。

F6-18へ

 

 

 

 

 

 

F6-18

激闘の末に倒したドラゴンの腹の下から、君らは何とか宝箱を引っ張り出す。その中に入っていたのは鍵だった。紋章はダイヤのマーク、数字は2が刻まれていた。

【2が刻まれたダイヤの鍵】を手に入れた。チェックシートに記入すること。

「なーんだ、ただの鍵だけかよ。つまんねぇの」

相当なお宝を期待していたリカルドはひどくガッカリ顔だった。しかしこの鍵が次の階への扉を開いてくれるのは間違いないはずだ。さぁ、今度は階段の方を探さなければ。
繰り返すがここは東西2ブロック、南北3ブロックとなる広めの部屋。東と北が一面の岩盤になっていて、出口となる木の扉は西壁北端と南壁東端の2つがある。

→西の扉を開けて外へ出るなら F6-19へ
→南の扉を開けて外へ出るなら F6-16へ

 

 

 

 

 

 

F6-19

扉を抜けた先は、南北6ブロックもある長い通路になっていた。北だけが岩盤で、出口となる扉は3つある。まず通路北端の東にある木の扉。ここは先ほど通ってきたドラゴンがいた部屋だ。そして反対となる通路南端には、東に鉄の扉、西に木の扉があった。その内、鉄の扉はもちろんしっかりと鍵が掛かっている。鍵穴の紋章はダイヤだ。合う鍵を持っていれば、この項目からのパラグラフジャンプで開けることができる。

→通路北端、東の木の扉を開けて中へ入ってみるなら F6-17へ
→通路南端、西の木の扉を開けて中へ入ってみるなら F6-20へ

 

 

 

 

 

 

F6-20

君らパーティは今、東西3ブロックの通路にいる。周囲はすべて石壁だ。動くものの気配もなく、静かだ。
通路の中ほどには、ポツンとGスタンプの台が置かれていた。君は首に下げたスタンプカードにスタンプを押す。

【Gスタンプ⑩】を手に入れた。チェックシートに記入すること。

さて、ここからの出口は2つある。通路東端の東にある木の扉と、通路西端の北にある鍵の掛かった鉄の扉。鍵穴の紋章はダイヤだ。合う鍵を持っていれば、この項目からのパラグラフジャンプで開けることができる。

→東の木の扉を開けて中へ入ってみるなら F6-19へ

 

 

 

 

 

 

F6-21

南北3ブロックの通路に来た。周囲はすべて石壁だ。通路北端には下へと続く螺旋階段があった。これを降りないのであれば、通路南端の西にある鉄の扉から外へ出よう。ここへ来られた君らなら、すでに鍵は手に入れているはずだ。

→北の螺旋階段を降って下階まで行ってみるなら F7-1へ
→西の鉄の扉を開けて外へ出るなら F6-19へ

 

 

 

 

 

 

F6-22

東西2ブロックの短い通路に来た。周囲はすべて石壁だ。通路西端には下と続く螺旋階段があった。これを降りないのであれば、通路東端の南にある鉄の扉から外へ出よう。ここへ来られた君らなら、すでに鍵は手に入れているはずだ。

→西の螺旋階段を降って下階まで行ってみるなら F7-41へ
→南の鉄の扉を開けて外へ出るなら F6-20へ

 

 

 

 

 

 

F6-23

東西2ブロックの短い通路に来た。周囲はすべて石壁だ。通路西端には上へと続く螺旋階段があった。これを登らないのであれば、通路東端の北にある鉄の扉から外へ出よう。ここへ来られた君らなら、すでに鍵は手に入れているはずだ。

→西の螺旋階段を登って上階まで行ってみるなら F5-17へ
→北の鉄の扉を開けて外へ出るなら F6-1へ

 

 

 

 

 

 

F7-1

螺旋階段を降って、君らパーティは地下7階へと到達した。そこにはご丁寧にも『エレベータへの帰還用』などと注意書きつきの赤い魔法陣があり、鈍い光を放っていた。だが今の君らはこの階へ来たばかり。帰るのはもう少し先を調べてからでも遅くはないだろう。
この地下7階に最後の通行手形、イエローリボンがあるはずだ。だがここもおそらく一筋縄ではいかない何らかの仕掛けが待っているのだろう。3階の魔方陣迷路、5階の扉迷路と来て……?

「ムグムグ……、で、今度のはどんな迷路なんだ、チュン坊?」

携行食の乾パンをかじりながら、リカルドが君の考えていた疑問を口にした。あっ、包み紙をポイ捨てするなよ。まったくしょうがない奴だな。

「さぁ? 知りまへーん。なんせ昨年ワテが同行した奴らは上の地下6階でコロッとやられてもうたからなぁ。ここまで降りたんは実はワテも初めてでんねん」

つまりここから先は、もうチュン坊の予備知識も当てにはできない領域というわけか。
さて、階段を降りた場所は東西2ブロック、南北1ブロックの細長い部屋になっていた。周囲は東だけが岩盤になっている。階段が部屋の西端にあり、出口は反対である東の突き当たり北にあった木の扉のみ。君らはその扉を開けて外へと出た。
そこは西へと真っ直ぐ伸びる通路になっていた。当然東に見える突き当たりの壁は岩盤だ。君らはそのまま道なりに西へと進むと、やがて扉から2ブロック進んだ先で十字路に出た。

F7-2へ

 

 

 

 

 

 

F7-2

ここは地下7階の十字路だ。立ち止まり、君は改めてコンパスで方角を確認する。
東は2ブロック先で岩盤に突き当たる行き止まり。その南には木の扉がある。北はというと2ブロック先で岩盤に突き当たり、東と西へ分かれるT字路になっている。一方で西と南はどちらを向いても、3ブロック先で別の同じような様子の十字路へと通じていた。
しかし、そこまでの通路の形状がどちらも妙なのだ。西への通路は左手となる南壁が、南への通路は右手となる西壁が、どちらも大きく内側にカーブを描いてせり出していて通路の幅をを狭くしていた。トラップの臭いがプンプンする。

「何があるのかな。グシャンと一気につぶされてお終い、なんて事にならなきゃいいけどねー」

→十字路を東へ進んでみるなら F7-3へ
→十字路を西へ進んでみるなら F7-4へ
→十字路を南へ進んでみるなら F7-5へ
→十字路を北へ進んでみるなら F7-6へ

 

 

 

 

 

 

F7-3

「おーい、そっちは帰り道だぞ。まさかもう迷ったんじゃねーよな?」

東へ行こうとした君を後ろからリカルドが呼び止めた。そういえばそうだった。何を勘違いしてたんだろう。君はそそくさと仲間の待つ先ほどの十字路へと戻る。

F7-2へ

 

 

 

 

 

 

F7-4

君らパーティは曲面にせり出した石壁を左手に、通路を西へと進む。壁が狭まっていた部分は特に慎重に進んだが、途中では特に何のトラップも起こらなかった。しかし全員が通り抜けきって一安心した所で、ズズズズズズズ……と急に地面が激しく揺れだした。
地震!? いややっぱりトラップか? とても立っていられない。君も仲間も慌ててしゃがみ、壁際に身を寄せる。幸い揺れは1分ほどで収まった。壁や天井、周囲の様子にも特に変化はない。何だったんだろうか。心配ならば君は通路を戻ってみてもいいし、恐れずこのまま進んでみてもいい。

→このまま通路を進むなら F7-17へ
→もう一度狭まった部分を通ってさっきの十字路まで引き返すなら F7-20へ

 

 

 

 

 

 

F7-5

君らパーティは曲面にせり出した石壁を右手に、通路を南へと進む。壁が狭まっていた部分は特に慎重に進んだが、途中では特に何のトラップも起こらなかった。しかし全員が通り抜けきって一安心した所で、ズズズズズズズ……と急に地面が激しく揺れだした。
地震!? いややっぱりトラップか? とても立っていられない。君も仲間も慌ててしゃがみ、壁際に身を寄せる。幸い揺れは1分ほどで収まった。壁や天井、周囲の様子にも特に変化はない。何だったんだろうか。心配ならば君は通路を戻ってみてもいいし、恐れずこのまま進んでみてもいい。

→このまま通路を進むなら F7-25へ
→もう一度狭まった部分を通ってさっきの十字路まで引き返すなら F7-27へ

 

 

 

 

 

 

F7-6

東-西-南へ分かれるT字路の角に来た。東は2ブロック先で突き当たる行き止まりとなっており、その南には木の扉があるのが見える。西もすぐに1ブロック先で行き止まりとなっており、こちらも南に木の扉がある。岩盤なのはT字路の北一面と、東の突き当たりだ。
さて、ここから見える東と西、どちらの扉まで行って中を確かめてみるかを今ここで決めて進もう。どちらも入らないのであれば、ここから南へ2ブロック進んだ先にある十字路まで戻るしかない。

→東に進んだ先の扉に入ってみるなら F7-8へ
→すぐ西の扉に入ってみるなら F7-7へ
→南の十字路まで戻るなら F7-2へ

 

 

 

 

 

 

F7-7

扉を開けると、そこは1ブロック四方の狭い小部屋だった。先頭の君が足を踏み入れた途端にカチッと響いた金属音。その直後、君はまるで横から何かに足払いをかけられたかのように盛大にすっ転んでしまった。
何だッ? うわわわ!? 壁が……天井が……みんなが……、すごい速さでグルグル回ってるぞ!?

「違うってー! バルディンの方が回ってるんだってばー!」

部屋の外から手を伸ばして引っ張り出してくれたミランダのおかげで、ようやく事態が呑み込めた。床が円盤状にくり抜かれており、それが君を乗せたままで高速回転していたのだ。
オエエエ……。なんてクダらないトラップなんだ。君はリカルドに肩を借りつつ、よろよろと部屋を後にした。

現在のパーティ体力から【体力ダメージ:2】を減らすこと。

F7-6へ

 

 

 

 

 

 

F7-8

※チェックフラグ【K】がすでに2つ以上あれば、もうここには何もない。北の扉から外のT字路(F7-6)まで戻ること。条件に当てはまらない場合に限り、このまま読み進めること。

入った先は東西2ブロック、南北1ブロックの細長い部屋だった。東だけが岩盤だ。奥には宝箱があった。君らは喜んで箱を空ける。中に入っていたのは大量の金貨だった。

金貨【30枚】を手に入れた。チェックシートに記入すること。
そしてここでチェックフラグ【K】を2つ増やしていくこと。

他に何もない事を確認すると、君らは部屋を出て先ほどのT字路まで戻る。

F7-6へ

 

 

 

 

 

 

F7-9

ここは地下7階の十字路だ。立ち止まり、君は改めてコンパスで方角を確認する。
西と南はどちらも3ブロック先で別の十字路へと出るようだ。そしてその通路は、どちらもが片方の壁が内側に大きくせり出している。一方で東は2ブロック先で岩盤に突き当たる行き止まりだが、その南には木の扉があるのが見える。北も2ブロック先で岩盤に突き当たり、東と西へ分かれるT字路になっている。

→十字路を東へ進んでみるなら F7-10へ
→十字路を西へ進んでみるなら F7-11へ
→十字路を南へ進んでみるなら F7-12へ
→十字路を北へ進んでみるなら F7-13へ

 

 

 

 

 

 

F7-10

東西に伸びる通路の東端、行き止まりまで来た。突き当たりとなる東だけが岩盤だ。だがこの場所の南には木の扉がある。
この扉の中へ入ってみるか、それともここから西に2ブロック進んだ先にある十字路まで戻るか。

→南の扉に入ってみるなら F7-14へ
→西の十字路まで戻るなら F7-9へ

 

 

 

 

 

 

F7-11

君らパーティは曲面にせり出した石壁を左手にして、通路を進む。全員が一番狭まった部分を通り抜けきった所で、ズズズズズズズ……と地面が激しく揺れだした。
またか。どうもこの狭まった部分を抜けるタイミングで、必ずこのフロアでは地震が起こる。揺れが収まったのを確認すると、君らはどうすべきかと考えた。

→このまま通路を進むなら F7-17へ
→もう一度狭まった部分を引き返すなら F7-20へ

 

 

 

 

 

 

F7-12

君らパーティは曲面にせり出した石壁を右手にして、通路を進む。全員が一番狭まった部分を通り抜けきった所で、ズズズズズズズ……と地面が激しく揺れだした。
またか。どうもこの狭まった部分を抜けるタイミングで、必ずこのフロアでは地震が起こる。揺れが収まったのを確認すると、君らはどうすべきかと考えた。

→このまま通路を進むなら F7-25へ
→もう一度狭まった部分を引き返すなら F7-27へ

 

 

 

 

 

 

F7-13

東-西-南へ分かれるT字路の角に来た。東は2ブロック先で突き当たる行き止まりとなっており、その南には木の扉があるのが見える。西もすぐに1ブロック先で行き止まりとなっており、こちらも南に木の扉がある。岩盤なのはT字路の北一面と、東の突き当たりだ。
さて、ここから見える東と西、どちらの扉まで行って中を確かめてみるかを今ここで決めて進もう。どちらも入らないのであれば、ここから南へ2ブロック進んだ先にある十字路まで戻るしかない。

→東に進んだ先の扉に入ってみるなら F7-16へ
→すぐ西の扉に入ってみるなら F7-15へ
→南の十字路まで戻るなら F7-9へ

 

 

 

 

 

 

F7-14

扉を開けて入ってみると、中は東西2ブロック、南北1ブロックの細長い部屋だった。東だけが岩盤になっており、反対の西に目を移せば赤く光る魔法陣と上りの螺旋階段があった……って、んん?

「なんかスタート地点に戻って来ちゃったみたいよ。あれってさっきリカルドが捨ててたやつでしょ?」

ミランダが床に落ちていた包み紙を指さす。やっぱりか。どうりで見覚えあると思ったんだ。

→外の通路へ戻るなら F7-10へ
→螺旋階段を登って上階まで戻るなら F6-21へ
→帰還用の赤い魔法陣でエレベータまで帰るなら F1-20へ

 

 

 

 

 

 

F7-15

扉を開けると、そこは1ブロック四方の狭い小部屋だった。先頭の君が足を踏み入れた途端にカチッと響いた金属音。その直後、君はまるで横から何かに足払いをかけられたかのように盛大にすっ転んでしまった。
何だッ? うわわわ!? 壁が……天井が……みんなが……、すごい速さでグルグル回ってるぞ!?

「違うってー! バルディンの方が回ってるんだってばー!」

部屋の外から手を伸ばして引っ張り出してくれたミランダのおかげで、ようやく事態が呑み込めた。床が円盤状にくり抜かれており、それが君を乗せたままで高速回転していたのだ。
オエエエ……。なんてクダらないトラップなんだ。君はリカルドに肩を借りつつ、よろよろと部屋を後にした。

現在のパーティ体力から【体力ダメージ:2】を減らすこと。

F7-13へ

 

 

 

 

 

 

F7-16

※チェックフラグ【K】がすでに2つ以上あれば、もう何もない。北の扉から外のT字路(F7-13)まで戻ること。条件に当てはまらない場合に限り、このまま読み進めること。

入った先は東西2ブロック、南北1ブロックの細長い部屋だった。東だけが岩盤だ。奥には宝箱があった。君らは喜んで箱を空ける。中に入っていたのは大量の金貨だった。

金貨【30枚】を手に入れた。チェックシートに記入すること。
そしてここでチェックフラグ【K】を2つ増やしていくこと。

他に何もない事を確認すると、君らは部屋を出て先ほどのT字路まで戻る。

F7-13へ

 

 

 

 

 

 

F7-17

ここは地下7階の十字路だ。立ち止まり、君は改めてコンパスで方角を確認する。
西と南はどちらも3ブロック先で別の十字路へと出るようだ。そしてその通路は、どちらもが片方の壁が内側に大きくせり出している。一方で東は2ブロック先で岩盤に突き当たり、南へと折れるL字路になっている。北も2ブロック先で岩盤に突き当たり、東と西へ分かれるT字路になっている。

→十字路を東へ進んでみるなら F7-18へ
→十字路を西へ進んでみるなら F7-19へ
→十字路を南へ進んでみるなら F7-20へ
→十字路を北へ進んでみるなら F7-21へ

 

 

 

 

 

 

F7-18

西と南へ折れるL字路まで来た。東だけが一面の岩盤だ。南はすぐ1ブロック先で行き止まりとなっており、その西には木の扉がある。
さて、南に見えるあの扉まで行って中を確かめてみるかを今ここで決めて進もう。入らないのであれば、ここから西へ2ブロック進んだ先にある十字路まで戻るしかない。

→すぐ南の扉に入ってみるなら F7-22へ
→西の十字路まで戻るなら F7-17へ

 

 

 

 

 

 

F7-19

君らパーティは曲面にせり出した石壁を左手にして、通路を進む。全員が一番狭まった部分を通り抜けきった所で、ズズズズズズズ……と地面が激しく揺れだした。
またか。どうもこの狭まった部分を抜けるタイミングで、必ずこのフロアでは地震が起こる。揺れが収まったのを確認すると、君らはどうすべきかと考えた。

→このまま通路を進むなら F7-33へ
→もう一度狭まった部分を引き返すなら F7-36へ

 

 

 

 

 

 

F7-20

君らパーティは曲面にせり出した石壁を右手にして、通路を進む。全員が一番狭まった部分を通り抜けきった所で、ズズズズズズズ……と地面が激しく揺れだした。
またか。どうもこの狭まった部分を抜けるタイミングで、必ずこのフロアでは地震が起こる。揺れが収まったのを確認すると、君らはどうすべきかと考えた。

→このまま通路を進むなら F7-9へ
→もう一度狭まった部分を引き返すなら F7-11へ

 

 

 

 

 

 

F7-21

東-西-南へ分かれるT字路の角に来た。東は2ブロック先で行き止まりとなっており、その南には木の扉があるのが見える。西もすぐに1ブロック先で行き止まりとなっており、こちらも南に木の扉がある。岩盤なのはT字路の北一面と、東の突き当たりだ。
さて東と西、どちらの扉まで行って中を確かめてみるかを今ここで決めて進もう。どちらも入らないのであれば、ここから南へ2ブロック進んだ先にある十字路まで戻るしかない。

→東に進んだ先の扉に入ってみるなら F7-24へ
→すぐ西の扉に入ってみるなら F7-23へ
→南の十字路まで戻るなら F7-17へ

 

 

 

 

 

 

F7-22

入った先は1ブロック四方の狭い小部屋だった。中にはGスタンプが置かれてあったので、君は首に下げたシートにスタンプを押した。

【Gスタンプ③】を手に入れた。チェックシートに記入すること。

他に何もない事を確認すると、君らは部屋を出て先ほどのL字路まで戻る。

F7-18へ

 

 

 

 

 

 

F7-23

君らは西に進み、扉の前に立ってノブに手をかける……ってあれっ? 
ない。ノブがどこにもないのだ。慌てて扉に触れてみてやっと判った。その扉は壁に描かれたただの絵だったのだ。まったく、なんでこんな意味のないフェイクを……。拍子抜けした君らは、とぼとぼとさっきのT字路まで引き返す。

F7-21へ

 

 

 

 

 

 

F7-24

入った先は東西2ブロック、南北1ブロックの細長い部屋だった。東だけが岩盤だ。奥には赤く光る魔法陣があった。近くまで行ってみると、壁の注意書きには『最初からやり直したければどうぞこちらへ』などと書かれている。どうするか迷っていると、後ろで何やらバチッという音がした。グラムが言う。

「出口の前をマジックウォールで塞がれた。どうやら閉じ込められたらしいな」

このマジックウォールを突破するには、仲間が【術力:1】を減らすか、現在のパーティ体力から【体力ダメージ:12】を減らすかのどちらかが必要だ。減らす術力は聖力でも魔力でもどちらでもよい。どちらもできない、もしくはしないのならば、閉じ込められた君らには魔法陣に飛び込む他に道はない。

→マジックウォールを消して、外のT字路まで戻るなら F7-21へ
→魔法陣に飛び込んでみるなら F7-42へ

 

 

 

 

 

 

F7-25

ここは地下7階の十字路だ。立ち止まり、君は改めてコンパスで方角を確認する。
西と南はどちらも3ブロック先で別の十字路へと出るようだ。そしてその通路は、どちらもが片方の壁が内側に大きくせり出している。一方で東は2ブロック先で岩盤に突き当たる行き止まりだが、その南には木の扉があるのが見える。北は2ブロック先で岩盤に突き当たって東へと折れるL字路になっており、その西には木の扉が見える。

→十字路を東へ進んでみるなら F7-26へ
→十字路を西へ進んでみるなら F7-27へ
→十字路を南へ進んでみるなら F7-28へ
→十字路を北へ進んでみるなら F7-29へ

 

 

 

 

 

 

F7-26

東西に伸びる通路の東端、行き止まりまで来た。突き当たりとなる東だけが岩盤だ。だがこの場所の南には木の扉がある。
この扉の中へ入ってみるか、それともここから西に2ブロック進んだ先にある十字路まで戻るか。

→南の扉に入ってみるなら F7-30へ
→西の十字路まで戻るなら F7-25へ

 

 

 

 

 

 

F7-27

君らパーティは曲面にせり出した石壁を左手にして、通路を進む。全員が一番狭まった部分を通り抜けきった所で、ズズズズズズズ……と地面が激しく揺れだした。
またか。どうもこの狭まった部分を抜けるタイミングで、必ずこのフロアでは地震が起こる。揺れが収まったのを確認すると、君らはどうすべきかと考えた。

→このまま通路を進むなら F7-9へ
→もう一度狭まった部分を引き返すなら F7-12へ

 

 

 

 

 

 

F7-28

君らパーティは曲面にせり出した石壁を右手にして、通路を進む。全員が一番狭まった部分を通り抜けきった所で、ズズズズズズズ……と地面が激しく揺れだした。
またか。どうもこの狭まった部分を抜けるタイミングで、必ずこのフロアでは地震が起こる。揺れが収まったのを確認すると、君らはどうすべきかと考えた。

→このまま通路を進むなら F7-33へ
→もう一度狭まった部分を引き返すなら F7-35へ

 

 

 

 

 

 

F7-29

東と南へ折れるL字路の角に来た。すぐ西の石壁には木の扉がある。一方で東の2ブロック先は行き止まりとなっているが、その南には木の扉があるのが見える。岩盤なのはL字路の北一面と、東の突き当たりだ。
さて東と西、どちらの扉まで行って中を確かめてみるかを今ここで決めて進もう。どちらも入らないのであれば、ここから南へ2ブロック進んだ先にある十字路まで戻るしかない。

→東に進んだ先の扉に入ってみるなら F7-32へ
→西の扉に入ってみるなら F7-31へ
→南の十字路まで戻るなら F7-25へ

 

 

 

 

 

 

F7-30

入った先は東西2ブロック、南北1ブロックの細長い部屋だった。東だけが岩盤だ。奥には赤く光る魔法陣があった。近くまで行ってみると、壁の注意書きには『最初からやり直したければどうぞこちらへ』などと書かれている。どうするか迷っていると、後ろで何やらバチッという音がした。グラムが言う。

「出口の前をマジックウォールで塞がれた。どうやら閉じ込められたらしいな」

このマジックウォールを突破するには、仲間が【術力:1】を減らすか、現在のパーティ体力から【体力ダメージ:12】を減らすかのどちらかが必要だ。減らす術力は聖力でも魔力でもどちらでもよい。どちらもできない、もしくはしないのならば、閉じ込められた君らには魔法陣に飛び込む他に道はない。

→マジックウォールを消して、外の通路に戻るなら F7-26へ
→魔法陣に飛び込んでみるなら F7-42へ

 

 

 

 

 

 

F7-31

※チェックフラグ【K】の数が奇数(1つか3つ)ならば、もうここには何もない。西の扉から外のL字路(F7-29)まで戻ること。条件に当てはまらない場合に限り、このまま読み進めること。

入った先は東西1ブロック、南北2ブロックの細長い部屋だった。北だけが岩盤だ。奥には宝箱があった。君らは喜んで箱を空ける。中に入っていたのは大量の金貨だった。

金貨【35枚】を手に入れた。チェックシートに記入すること。
そしてここでチェックフラグ【K】を1つ増やしていくこと。

他に何もない事を確認すると、君らは部屋を出て先ほどのT字路まで戻る。

F7-29へ

 

 

 

 

 

 

F7-32

※ここでのアイテムをすでに手に入れていれば、もうここには何もない。北の扉から外のL字路(F7-29)まで戻ること。まだの場合に限り、このまま読み進めること。

入った先は東西2ブロック、南北1ブロックの細長い部屋だった。東だけが岩盤になっている。
部屋の隅には派手に目を引く真っ赤に塗られた宝箱があった。しかし、君が手を伸ばそうとするとバチッと弾かれるいつもの感触が。ここでもまたマジックウォールが君の行く手を阻んでいた。

このマジックウォールを突破するには、仲間が【術力:1】を減らすか、現在のパーティ体力から【体力ダメージ:12】を減らすかのどちらかが必要だ。減らす術力は聖力でも魔力でもどちらでもよい。どちらもできない、もしくはしないのならば、このまま部屋を出て外のL字路(F7-29)まで戻るしかない。ウォールを突破した場合に限り、このまま読み進めること。

宝箱を開けてみると中には、手の平に乗る大きさの赤く透き通った水晶玉が入っていた。

「こらワテも初めて見ますなぁ。アンさんらが持っとるあの青い玉によう似とるようやね……」

「ひょっとして青い玉の親戚か何かかも。ねぇ、ちょっと試しに地下5階まで戻ってみたりしない?」

「えー、まーたあの扉迷路を行ったり来たりすんのかよぉ。オレ様はヤだぜ。とっとと先を急ごうや」

ミランダとリカルドが言い合う中、君は箱の中の赤い玉をそっと手に取り、懐へとしまい込んだ。どちらの考えに従うかは君次第だ。

【赤い玉】を手に入れた。チェックシートに記入すること。

他に何もない事を確認すると、君らは部屋を出て再び外のL字路まで戻る。

F7-29へ

 

 

 

 

 

 

F7-33

ここは地下7階の十字路だ。立ち止まり、君は改めてコンパスで方角を確認する。
西と南はどちらも3ブロック先で別の十字路へと出るようだ。そしてその通路は、どちらもが片方の壁が内側に大きくせり出している。一方で東は2ブロック先で岩盤に突き当たって南へと折れるL字路になっている。北も2ブロック先で岩盤に突き当たって東へと折れるL字路になっており、その西には木の扉が見える。

→十字路を東へ進んでみるなら F7-34へ
→十字路を西へ進んでみるなら F7-35へ
→十字路を南へ進んでみるなら F7-36へ
→十字路を北へ進んでみるなら F7-37へ

 

 

 

 

 

 

F7-34

西と南へ折れるL字路まで来た。東だけが一面の岩盤だ。南はすぐ1ブロック先で行き止まりとなっており、その西には木の扉がある。
さて、南に見えるあの扉まで行って中を確かめてみるかを今ここで決めて進もう。入らないのであれば、ここから西へ2ブロック進んだ先にある十字路まで戻るしかない。

→すぐ南の扉に入ってみるなら F7-38へ
→西の十字路まで戻るなら F7-33へ

 

 

 

 

 

 

F7-35

君らパーティは曲面にせり出した石壁を左手にして、通路を進む。全員が一番狭まった部分を通り抜けきった所で、ズズズズズズズ……と地面が激しく揺れだした。
またか。どうもこの狭まった部分を抜けるタイミングで、必ずこのフロアでは地震が起こる。揺れが収まったのを確認すると、君らはどうすべきかと考えた。

→このまま通路を進むなら F7-25へ
→もう一度狭まった部分を引き返すなら F7-28へ

 

 

 

 

 

 

F7-36

君らパーティは曲面にせり出した石壁を右手にして、通路を進む。全員が一番狭まった部分を通り抜けきった所で、ズズズズズズズ……と地面が激しく揺れだした。
またか。どうもこの狭まった部分を抜けるタイミングで、必ずこのフロアでは地震が起こる。揺れが収まったのを確認すると、君らはどうすべきかと考えた。

→このまま通路を進むなら F7-17へ
→もう一度狭まった部分を引き返すなら F7-19へ

 

 

 

 

 

 

F7-37

東と南へ折れるL字路の角に来た。すぐ西には木の扉がある。一方で東の2ブロック先にも南に木の扉があるのが見えるが、通路はそこで行き止まりとなっている。岩盤なのはL字路の北一面と、東の突き当たりだ。
さて東と西、どちらの扉まで行って中を確かめてみるかを今ここで決めて進もう。どちらも入らないのであれば、ここから南へ2ブロック進んだ先にある十字路まで戻るしかない。

→東に進んだ先の扉に入ってみるなら F7-40へ
→西の扉に入ってみるなら F7-39へ
→南の十字路まで戻るなら F7-33へ

 

 

 

 

 

 

F7-38

君らは南に進み、扉の前に立ってノブに手をかける……ってあれっ? 
ない。ノブがどこにもないのだ。慌てて扉に触れてみてやっと判った。その扉は壁に描かれたただの絵だったのだ。まったく、なんでこんな意味のないフェイクを……。拍子抜けした君らは、とぼとぼとさっきのL字路まで引き返す。

F7-34へ

 

 

 

 

 

 

F7-39

入った先は東西1ブロック、南北2ブロックの細長い部屋だった。北だけが岩盤だ。奥には赤く光る魔法陣があった。近くまで行ってみると、壁の注意書きには『最初からやり直したければどうぞこちらへ』などと書かれている。どうするか迷っていると、後ろで何やらバチッという音がした。グラムが言う。

「出口の前をマジックウォールで塞がれた。どうやら閉じ込められたらしいな」

このマジックウォールを突破するには、仲間が【術力:1】を減らすか、現在のパーティ体力から【体力ダメージ:12】を減らすかのどちらかが必要だ。減らす術力は聖力でも魔力でもどちらでもよい。どちらもできない、もしくはしないのならば、閉じ込められた君らには魔法陣に飛び込む他に道はない。

→マジックウォールを消して、外のL字路まで戻るなら F7-37へ
→魔法陣に飛び込んでみるなら F7-42へ

 

 

 

 

 

 

F7-40

※この部屋でのアイテムをすでに手に入れていれば、もうこの部屋に用はない。北の扉から出て外のT字路(F7-37)まで戻るか、奥にある赤い魔法陣(F1-20)へと飛び込むこと。まだの場合に限り、このまま読み進めること。

そこは東西2ブロック、南北1ブロックの細長い部屋だった。壁には細々とロウソクの火が灯されていて、奥には小さなテーブルと椅子があった。そしてそこにはチビで小太りな男がちょこんと座っていたのだった。あどけない少年のようなつぶらな目をしているが、髪には白髪が混じり、顔のしわも深い。なのに服はまるで子供が着るようなものだ。若いのか老けてるのか、いまいち判別のつかない不思議な容姿をしている。

「い、い、いらっしゃいだど……」

見れば手には黄色いリボンを持っている。間違いない。ここがこの階の遊技場のようだ。

「お、お、オデの作ったパズルがと、と、解けたらり、り、リボンをやるど……」

小太り男はそう言って、テーブルの上に広がる四角い板を指した。

 ┌ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ┐
 | →   →   →   →   ↓   →   →   → ⇒G
 ┏ ( 百 ) ┓               ┏ ( 一 ) ┓
S⇒ ←   ← ┃ →   ↓   ↓   ↓ ┃ ↓   → ┃
 ┃       ┃   ┏ ( 十 ) ┓   ┃       ┃
 ┃ ←   ← ┃ ↑ ┃ ↑  ← ┃ → ┃ →  ↓ ┃
 ┗ ━ ━ ━ ┛   ┃       ┃   ┗ ━ ━ ━ ┛
 | →   →   → ┃ ↓   ← ┃ →   ↑   ↑ |
 |           ┗ ━ ━ ━ ┛           |
 | ↓   ←   ←   ←   →   →   →  ↑ |
 └ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ┘

何だこりゃ? 矢印がいっぱいだ。君らが覗き込んでいると、小太り男は懐から小さな人形を取り出した。

「コ、コレ、お、お、オデが作ったゴ、ゴ、ゴーレムだど。か、か、可愛いだろ?」

小太り男はそのゴーレム人形を何もないテーブルの上に置き、何やら操作を始めた。

「こ、こ、ここにこうしてお、お、置いてす、す、スイッチを入れると……」

ウィィン……、ガシャン、ガシャン、ガシャン……

ぎこちない足取りでゴーレムはひとりでに真っ直ぐ前へと歩き出した。小太り男はそのゴーレムが進む先に矢印が書かれたパネルを1枚そっと置く。その矢印の向きは、ゴーレムから見て右を向いていた。
やがてその矢印パネルの上に乗ったゴーレムはクルッと体を矢印と同じ右の方向へと向けた。こうして直角に曲がったゴーレムは、再びガシャンガシャンと歩き出したのだった。

「お、お、面白い? お、お、オデが作ったんだど。す、す、すごいだろ……」

「あーもう判ったワカッタ! すごいのは判ったからよ、結局そのオモチャを使って何をどーすりゃいーんだ! とっとと教えやがれ!」

またリカルドの悪いクセが出た。懸命に説明しようとする小太り男の胸ぐらを掴んで吊し上げてしまう。

「こ、こ、このゴーレムをす、す、スタート地点(S)から歩かせて、は、は、反対のゴール地点(G)まで上手くゆ、ゆ、誘導できたらく、く、クリアだど。そ、そ、そのためにはこ、こ、この……」

「だーかーらァ!」

なおも激しく小太り男を揺さぶるリカルドを、君とミランダが慌てて止めた。

「ら、ら、乱暴はやめるだど。お、お、お帰りはそ、そ、そこのま、ま、魔法陣からどうぞだど……」

ゴホゴホと咳き込んだ小太り男が怯えて言った。なおも凄むリカルドを君がなんとかなだめていると、ミランダの胸元からぴょんと飛び出してきたチュン坊が得意げに叫んだ。

「ハイハーイ、ちょっとエェでっかー? なんかもう聞いてて埒があかんよって、こっから先はワテがサクサクっと説明しまひょー!」

あぁもう、なんかそれが一番よさそうだ。頼んだぞチュン坊。

「こいつはいわゆる矢印誘導迷路やね。ようするにその自動で動くゴーレム人形は、踏んだパネルの矢印通りに勝手に歩いていくわけや。そうでっしゃろ?」

小太り男は黙ってうんうんとうなづいている。納得したミランダがチュン坊に尋ねた。

「そこまでは何となく判るんだけどさー。これスタート地点(S)に置いても目の前の矢印が反対向きだから、すぐに戻って来ちゃうんじゃないの?」

「そうそうそこがパズルやねん。ホレそこ、パネルの中に(百)(十)(一)の太線で囲まれた四角い部分があるやんか? そこな、ひょっとしてパコッと上に取り外せるんとちゃいまっか?」

へぇどれどれ……うんしょっと。あ、本当だ。外れた。

「やっぱりやね。その外れたパネルをこう、クルクルっと回してって全部を正しい向きにしてはめ直さんと、ゴーレムちゃんはゴール地点(G)まで上手に歩いて行かへれんと、どうやらそういうルールみたいでっせ」

小太り男は嬉しそうにチュン坊に向けて拍手をした。どうやらそれで間違いないらしい。

F7-43へ

 

 

 

 

 

 

F7-41

君らパーティは螺旋階段を降って、地下7階へとやってきた。果たして次はどんなダンジョンが待っているのか……と思いきや、降りた先は北へ1ブロック進んだだけで、ただの行き止まりとなってしまっていた。周囲はすべてが石壁で、出口となる扉の類も何もない。あったのはポツンと置かれたGスタンプの台だけ。
まぁ何もないよりかはマシかと、君は帰りの駄賃代わりにシートにスタンプを押していく。

【Gスタンプ⑦】を手に入れた。チェックシートに記入すること。

きっと正式な地下7階への入口は別にあるのだろう。ちょっと通路を行き過ぎたのかもしれない。他に何もない事を確認すると、君らは元来た螺旋階段を戻っていく。

F6-22へ

 

 

 

 

 

 

F7-42

君らは魔法陣へと飛び込んだ。
ビュウゥゥゥンン……、ドシン! やはり例によって壁から放り出された君らは盛大に尻もちをつく。飛ばされたそこは、上への螺旋階段とエレベータまでの帰還用魔法陣がある、あのスタート地点の部屋に間違いなかった。

→北の扉から外の通路へ出るなら F7-10へ
→螺旋階段を登って上階まで戻るなら F6-21へ
→帰還用魔法陣でエレベータまで帰るなら F1-20へ

 

 

 

 

 

 

F7-43

 ┌ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ┐
 | →   →   →   →   ↓   →   →   → ⇒G
 ┏ ( 百 ) ┓               ┏ ( 一 ) ┓
S⇒ ←   ← ┃ →   ↓   ↓   ↓ ┃ ↓   → ┃
 ┃       ┃   ┏ ( 十 ) ┓   ┃       ┃
 ┃ ←   ← ┃ ↑ ┃ ↑  ← ┃ → ┃ →  ↓ ┃
 ┗ ━ ━ ━ ┛   ┃       ┃   ┗ ━ ━ ━ ┛
 | →   →   → ┃ ↓   ← ┃ →   ↑   ↑ |
 |           ┗ ━ ━ ━ ┛           |
 | ↓   ←   ←   ←   →   →   →  ↑ |
 └ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ┘

≪問題:スタート(S)からゴール(G)まで、(百)(十)(一)、3つの各パネルを何回、時計回りに90度回せば正しい道ができるかを答えよ。例として(百)のパネルを時計回りに90度ずつ回していくと、矢印の向きは次のように変化していく≫

 ≪0回≫  ⇒ ≪1回≫  ⇒ ≪2回≫  ⇒ ≪3回≫
┏ ( 百 ) ┓ ┏ ( 百 ) ┓ ┏ ( 百 ) ┓ ┏ ( 百 ) ┓
┃ ←   ← ┃ ┃ ↑   ↑ ┃  ┃ →   → ┃ ┃ ↓   ↓ ┃
┃       ┃ ┃       ┃ ┃       ┃ ┃       ┃
┃ ←   ← ┃ ┃ ↑   ↑ ┃  ┃ →   → ┃ ┃ ↓   ↓ ┃
┗ ━ ━ ━ ┛ ┗ ━ ━ ━ ┛ ┗ ━ ━ ━ ┛ ┗ ━ ━ ━ ┛

≪4回だと一回転して元に戻ってしまうので、4以上はない。答えに使うのは0~3の数字までだ。例えばすべてのパネルを1回ずつ90度回すと、答えは1・1・1で【111】。3回ずつなら【333】となる≫

さて、それではナゾトキタイムのスタートだ。答えが判ったら、回答用の特設パラグラフへと進むこと。
ちなみに仲間に相談すればヒントが得られる。このヒントを見たかどうかは特にフラグに影響はしないが、自力で解きたいと意気込む方はぜひこのまま動かずに知恵を絞ってみてほしい。

「降参するんならホレ、そこにスタート地点まで帰れる魔法陣も用意してあるみたいでっせ~」

→答えが判ったので特設パラグラフへと進むなら H1-1へ
→判らないので仲間に相談してみるなら F7-44へ
→降参して魔法陣で帰るなら F1-20へ
→魔法陣には入らずにこのまま部屋を出るなら F7-37へ

 

 

 

 

 

 

F7-44

「えぇと上いって右いって下いって、それから……」

リカルドは腕組みしてウンウンうなっている。一方でミランダは落ち着いて指先を動かし矢印の向きを追っている。年長者のグラムはといえば、やっぱり空いた椅子に腰かけてグゥグゥとタヌキ寝入りをしていた。やれやれ。
おっと、頼りになるミランダ姉さんが今度も解き方を見つけたようだ。

「これはスタートから順に総当たりで追ってたら時間がかかってしょうがないな。そうじゃなくって、逆にゴールの方から固めていくのがが早道みたいね」

え、それってどういうことですか?

「ゴールに行くにはホラ、結局(一)のパネルは上方向に抜けてく以外に正解はないからよ」

えぇと……、あぁ、本当だ。右に抜けるのは枠の外へ出ちゃうしな。左や下は押し戻されるだけだし。

「そう考えると、この(一)のパネルの0回はダメ、1回も……ダメ、2回も……あぁ、これはOKね。ちゃんと上に抜ける矢印が出るから」

こう来て、こう来て……、うん、確かにパネルの左上の位置に↑が来ますね。

「最後の3回も同じく左上に↑が来るけど、これはダメね。他の矢印と全然つながってない。この向きでゴーレムを乗せるのは不可能ね」

へぇなるほど、そういう考え方をすればいいのか。

「だから(一)の答えは、【2】で間違いないと思う。後はそこから矢印を逆にさかのぼって、次の(十)のパネルの正しい矢印の向きを探していけばいいんじゃないかな」

いいぞいいぞ。なんだか解けそうな気がしてきた。

「(一)を2回回した形のゴールにつながるのは……このパネルの右下から入ってくる矢印の道ね。じゃあこの道につながる(十)の矢印の向きはっと……あ、判った♪ きっとこうよ」

こうして君とミランダは最後の(百)のパネルに取りかかろうとした、のだが。

「あぁもうヤメヤメ! ヤーメだぁ!」

黙って聞いていたリカルドがやっぱり癇癪を起こした。

「ナ~ニ真面目ぶっちゃってんだ! オレらは自由気ままな冒険家だぜ? こんなマヌケ面のチビ野郎なんざ、ガツンと腕づくでぶん殴っちまえばいーじゃねーか」

ま、まぁそうっちゃそうなんだが……、いいのかなぁ。

「別に悪くはないらしいでぇ。昨年の奴らもそうやって力任せにゲットしとったが、特に何もお咎めとかなく進めてたしなぁ」

チュン坊はやっぱりリカルドに同調してそそのかす。うーん、そういう事なら……。

→答えが判ったので特設パラグラフへと進むなら H1-1へ
→リカルドに同意し、腕づくでリボンを手に入れるなら F7-45へ
→やはり真面目にパズルに取り組んで答えを見つけるなら F7-43へ
→判らないので降参して魔法陣で帰るなら F1-20へ
→魔法陣には入らずにこのまま部屋を出るなら F7-37へ

 

 

 

 

 

 

F7-45

「ようし決まりだな! ほんじゃまガツンと行くぜェ……それっ!!」

リカルドの合図で君は2人がかりで小太り男に襲い掛かった。

「や、や、やめるだど……ギュゥ」

君ら男2人の野蛮な様子を呆れて遠巻きに眺める、ミランダ。チュン坊はゲラゲラと笑いながら、君らの暴挙を見物している。グラムはチラと薄目を開けたきり、我関せずとタヌキ寝入りを最後まで続けていた。

「い、痛い、だど……ガクッ」

あっけなく小太り男は伸びた。君は倒れた男の手からリボンをもぎ取る。これで君らパーティはエレベータから地下8階へ行けるようになった。

【イエローリボン】を手に入れた。チェックシートに書き込むこと。
そしてここでチェックフラグ【G】を1つ、チェックシートに記入していくこと。

手段はどうあれ、とにかくこれで目的は果たした。他に用がなければこのまま魔法陣の赤い光へと飛び込もう。

→魔法陣を使って脱出するなら F1-20へ
→魔法陣には入らずにこのまま部屋を出るなら F7-37へ

 

 

 

 

 

 

F7-46

「お、お、おぉ! ご、ご、ゴーレムがゴールまでこ、こ、来れたど。せ、せ、正解だど。す、す、すごいど~」

そう言って小太り男はニコニコと手に持っていたイエローリボンを君に差し出した。

【イエローリボン】を手に入れた。チェックシートに書き込むこと。
これでエレベータで地下8階へ行けるようになった。

「こ、こ、これでさ、さ、サヨナラだど。さ、さ、最後の試練、が、が、頑張るだど……」

これで無事に目的は果たした。他に用がなければこのまま魔法陣の赤い光へと飛び込もう。

→魔法陣を使って脱出するなら F1-20へ
→魔法陣には入らずにこのまま部屋を出るなら F7-37へ

 

 

 

 

 

 

F8-1

ここは地下8階。今君らが立っているのは、エレベータ前の東と北に折れるL字路だ。西の石壁にある鉄格子の扉からはエレベータへと戻ることができる。
一方で南の石壁にも別の鉄の扉があるが、こちらはしっかりと鍵が掛かっている。紋章は縦横と折れ曲がった線が入り組み、さながら迷路のようだ。合う鍵を持っていれば、この項目からのパラグラフジャンプで開けることができる。
さて、L字路の先を見た君らは唖然とする。その東方向は2ブロック先で岩盤に突き当たり、そこにはもう、下階への螺旋階段がしっかりと見えていたからだ。そこまでの通路は壁に松明が何本も灯されており、まるで君らを誘導しているかのようである。
一方でL字路の北方向にも目を向けてみると、その先は1ブロック進んだだけで単なる行き止まりになっていた。階段も扉も何もないが、その床は何やら薄黄色にやわらかく光っている。あれも魔法陣だろうか。

「おんやぁ? ホレあそこ、天井に何か書いてありまっせ」

ふいのチュン坊の言葉につられて、君らは上を見上げた。本当だ。天井に引っ掻き傷のようなもので文字が彫られている。
東、な……なまる? 南、は……はで? 北、と……とれ?
何の事だろう。かなり古いものらしく、どれもつづりがかすれていてイマイチ読みづらい。

「ありゃあ、のまれ、かなぁ」「ううん、なるまる、よねー」
「アッチは、はだ、だよな!」「えー、ほるど、じゃない?」
「コッチは絶対、つる、だ!」「違うってー、たるれ、よ!」

リカルドとミランダが不毛な言い合いを始めてしまった。ますますワケが判らなくなってくる。もういいや、あんなのは忘れて先へ進むとしよう。下への階段はすぐ目の前にあるじゃないか。

→東に見える下り階段まで行ってみるなら F8-2へ
→北にある行き止まりまで行ってみるなら F8-3へ
→西の鉄格子の扉からエレベータに戻るなら F1-20へ

 

 

 

 

 

 

F8-2

君らは当然のごとくに、その下り階段への最短ルートを選んだ。松明が照らす明るい通路を、君ら一歩一歩軽い足取りで進んでいく。ところが数歩も歩かないうちに急に重く淀んだ風が吹いたかと思うと、壁の松明の炎が一斉に消えてしまった。同様に君が持つ松明も消え、辺りは真っ暗闇と化す。
慌てて君が再び火を灯そうとしていると、今度はどこからともなく女のすすり泣く声が聞こえてきた。しかも1人じゃない、2人、3人……、いや、もっといるぞ!

「いかん、こいつらはバンシーだ! 気を付けろ呪いの叫びが来るぞ!」

グラムの発した掛け声と、集結したバンシーの強烈な金切り声が響いたのはほぼ同時だった。ぐわぁぁっ?! 頭が、頭が割れるグぅぅッ!!

パーティ体力から【体力ダメージ:8】を減らすこと。

◆バンシー 9体
【攻撃力:-- 守備力:-- 体力:--】
 ≪ターン終了後回復体力:+51≫

それでは戦闘を開始せよ。
ただし今回の敵に減らすべき体力はない。この特殊な戦闘の勝利条件は『敵のターン終了後回復体力の値をゼロにすること』だ。そのためここでは通常とは違って聖職者は術力が続く限り、術を何回も重ね掛けしていって構わない。もちろん、2人以上の聖職者がいれば消費術力を分担するのも可だ。
聖力が足りない、もしくは聖職者が1人もいなければ、呪いにとり殺される前にこの場から逃げるしかない。
後ろへ戻る場合は【体力ダメージ:20】を減らした上で、通路を引き返して(F8-1)まで戻ること。
なお、どうしても階段まで突っ切りたいのであれば【体力ダメージ:62】を減らした上でなら(F9-1)へと進んでもよい。

倒せたらパーティは探索を再開する。
なんとか亡霊どもを振り払った君らは急いで階段までたどり着くと、一気に駆け降りて行った。思わぬアクシデントに肝を冷やされたが、とにかく次が最後の試練が待つ最下層である。

F9-1へ

 

 

 

 

 

 

F8-3

ここは地下8階。単なる行き止まりだ。周囲はすべて石壁で、通路は南へと伸びるのみである。
床にはやわらかく光る、薄黄色をした光の輪があった。入ってみても特に何も起きない。普通の魔法陣のような細かい模様が床に描かれている訳でもなかった。本当に、ただ床が丸く光っているだけだ。チュン坊に聞いてもグラムに聞いても、どちらもこんなものは初めて見るという。

「まーまー、明かりの魔術かなんかだろ? ギルドもちったぁ気の利いた事するじゃねーか。最終試験の前にここでオレらにゆっくりくつろいでから行けっていうサービスなんだぜ、きっとよ」

リカルドは1人で感心しながらうなづいている。うーん、本当だろうか。まぁ特にトラップでもないようだし、明るい場所で休めるのは確かにありがたい事ではある。必要であればここで休息をとった君らは、南へ1ブロック先のL字路へと戻っていった。

F8-1へ

 

 

 

 

 

 

F8-4

そこは東-西-南と分かれるT字路になっていた。周囲はすべて石壁だ。
君らが入り込んだその通路は、全体を黒い霧のようなものがどこまでも深く暗く満たしていた。特に毒ではないようだが、吸い込むとやけに息苦しい。頭もなんだかボーッとしてくる。おまけに動くとまるで水の中を歩いているかのような、重い抵抗までもを感じるのだ。
こんな調子では途中で敵に出くわしても、逃走するのは極めて難しいだろう。先も真っ暗闇で、松明の明かりがあってもまったく見通す事ができない。はたしてここから3方に伸びる通路の先が果たして長いのか短いのか、皆目見当もつかなかった。

距離感のつかめない通路に、敵からの逃走を阻む黒い霧。どうやらここから先は相当覚悟して進まねばならない場所のようだ。引き返すなら今の内かもしれない。
なお、ここT字路の北壁には鍵の掛かった鉄の扉がある。紋章の模様は迷路だ。合う鍵を持っていれば、この項目からのパラグラフジャンプで開けることができる。
扉を無視して通路を進むのならば、行き先は東、西、南の3方だ。繰り返すが先がどうなっているかは行ってみなければ判らない。

→東へ行ってみるなら F8-6へ
→西へ行ってみるなら F8-11へ
→南へ行ってみるなら F8-9へ

 

 

 

 

 

 

F8-7

君は迷路の鍵で扉を開け、中に入った。そこは西にエレベータへの鉄格子がある、この階のスタート地点だった。

F8-1へ

 

 

 

 

 

 

F9-1

ここは地下9階。ギルド試験場であるダンジョンの最深部だ。ここまで辿り着いた君らへの最後の試練、それはこの階で待ち構えるボス級魔物を打ち倒す事である。
君らが螺旋階段を降りたった場所は、西と北へ折れるL字路であった。東だけが一面の岩盤になっている。
地熱の元でも近くにあるのだろうか。ここまで降りると通路の空気はかなりの高温となっていた。息をするたびに喉が焼けるように痛む。まるで地獄の底にまで降りてきたかのようだ。君は額を伝う汗を幾度となく拭った。
さて、ここからどちらへ行けばいいのかと思っていたら、その答えはすぐに見つかった。通路にはデカデカと≪最終試験場、ここより西≫と書かれた看板が立っていたからだ。

→指示通り西へ行ってみるなら F9-2へ
→逆らって北へ行ってみるなら F9-33へ

 

 

 

 

 

 

F9-2

君らは看板の案内通りに通路を西へと進む。螺旋階段から4ブロックほど進んだ先で、通路は行き止まりとなっていた。床には赤く光る魔法陣がある。おそらくこれもエレベータへの脱出経路だろう。そしてその突き当たりの左右、南と北の石壁にはそれぞれ木の扉があり、そこにはどちらにも大きな看板がかけられていた。

≪この先、どちらもギルド加入試験用、ボス級魔物の部屋なり。左右好きな方を選ばれたし≫

南の扉には『ワンド』の絵が4枚、北の扉には『ソード』の絵が4枚描かれている。

「んん? な~んかどっかで見た覚えがあんなァ、こんなの」

「バカねぇもう忘れたの。地下1階の最初の通路で見たやつじゃない。中の魔物の特徴を示すって絵よ」

そうだった。さて、君はこの絵が示す意味を正確に覚えているだろうか。

→南のワンドの部屋に入ってみるなら F9-29へ
→北のソードの部屋に入ってみるなら F9-30へ
→赤い魔法陣で脱出するなら F1-20へ

 

 

 

 

 

 

F9-3

ここは地下9階。君らは今、東西に伸びる通路の途中にいる。周囲はすべて石壁だ。
天井には丸く光る明かりがあった。
東は1ブロック先で行き止まりとなっており、天井には丸く光る明かりが見える。西は1ブロック先で北へと折れるL字路になっている。

→東の行き止まりまで行ってみるなら F9-28へ
→西のL字路まで行ってみるなら F9-27へ

 

 

 

 

 

 

F9-29

君らパーティはワンドの扉を開け、東西、南北が共に2ブロック四方の部屋へと入った。周囲はすべてが石壁だ。
その入ってきた北壁東端の扉を閉じた君は、闇の奥に光る巨大な目玉を見た。あれは……巨大なイカの怪物だ! 体全体がヌメヌメとした粘液に覆われている。ただでさえ弾性の高そうなあの体皮、剣での斬り付けはかなり困難を極めるに違いない。
いよいよこれが最後の戦いだ。この怪物を倒すのがギルド加入への最終試験である。心してかかれ。

◆キングクラーケン 1体
【攻撃力:32 守備力:20 体力:35】
 ≪対武器補正:-13≫

それでは戦闘を開始せよ。
敵は対武器補正がある。パーティの武器攻撃力を補正した値で戦え。
途中で逃げる場合は【体力ダメージ:20】を減らした上で、外の通路(F9-2)まで戻ること。

→勝ったら F9-32へ
→負けたら F9-31へ

 

 

 

 

 

 

F9-30

君らパーティはソードの扉を開け、東西、南北が共に2ブロック四方の部屋へと入った。周囲はすべてが石壁だ。
その入ってきた南壁東端の扉を閉めた君は、闇の奥にまばゆく輝く黄金の巨人を見た。全身が金でできたとてつもないお宝ゴーレムだ。あんなの売りさばけば一体いくらになるだろう。おっと、今はそんな事考えてる場合じゃない。
いよいよこれが最後の戦いだ。この怪物を倒すのがギルド加入への最終試験である。心してかかれ。

◆ゴールデンゴーレム 1体
【攻撃力:28 守備力:24 体力:30】
 ≪対魔術補正:-14≫

それでは戦闘を開始せよ。
敵は対魔術補正がある。パーティの魔術攻撃力を補正した値で戦え。
途中で逃げる場合は【体力ダメージ:20】を減らした上で、外の通路(F9-2)まで戻ること。

→勝ったら F9-32へ
→負けたら F9-31へ

 

 

 

 

 

 

F9-31

なぜだ、どうして負けたんだ……。俺らは正しい扉を選んだんじゃないのか……。それともここまで来て、まだ戦力が足りなかったというのか……。
沈みゆく死の淵で、君は部屋に入ってきたギルドスタッフらのあざけりの声を聞いていた。

「クックックッ、これだから素人は考えなしでいけねぇやなぁ」
「前はこうだったから今度も……ってか? 思い込みは怖いねぇ」

このまま恨み節で死んでいくか、それとも彼らの言葉から何らかの光明を見出すかは君次第だ。セーブしたポイントまで戻って再挑戦するがいい。敵と自分らの戦力をもう1度よく見比べ、今度こそ正しい道を選んで進め!

≪GAMEOVER≫

 

 

 

 

 

 

F9-32

ズズウウゥゥンン!!!
凄まじい戦いの末に、怪物の巨体がついに崩れ落ちた。君らパーティの大勝利だ!

「やったぜバルディン! これで俺らも念願のギルドメンバーだなッ!」

リカルドが君の首に飛びつくと、その喜びを爆発させた。

「おめでとうバルディン。とうとう夢が叶ったね」

ミランダの優しく暖かな微笑みを受けて、君の目がしらもじわりと熱くなってくる。

「うむっ、よくここまで成長したぞバルディン。これでお前も1人前の冒険家だな」

満足げにうなづく師匠グラム。君はこれまでの師への感謝の念を改めて思い起こすのだった。
みんな……、ありがとう! これで俺らも、憧れのギルドパーティになったんだ!

G1-1へ

 

 

 

 

 

 

F9-33

君は看板の案内を無視して北へと足を向けた。驚いた仲間は君の勝手な行動に口々に抗議する。それでも君の歩みは止まらなかった。この向こうに一体何があるのか。それを確かめずにはいられなかったのだ。

「まーたアイツの悪いスイッチが入ったみてぇだなぁ。やれやれ」

早々に説得を諦めたリカルドが君の後に続く。顔を見合わせたミランダとグラムも、遅れて後を追った。チュン坊は最後までピーピーと文句を言い続けていた。
階段があったL字路から、岩盤を右手に3ブロック北へと進んだ先は行き止まりになっており、西に鉄の扉、そしてその前には門番らしき男が1人立っていた。当然、その門番も近づいてくる君らに気づく。

さて、現在チェックフラグ【M】があるだろうか。

→あるなら F9-35へ
→ないなら F9-34へ

 

 

 

 

 

 

F9-34

「何だ貴様ら! 見ない顔だが一般の試験参加者だろう! あそこの看板が見えなかったのか? こっちは部外者には関係ない場所なんだから、ほら、とっとと戻った戻った!」

そこにいた大柄な門番の男は、有無を言わせず君らを追い払った。腕づくで通れないこともなかったろうが、相手もかなりの強者と見えたし、戦えばこちらも無事ではすまなかっただろう。無鉄砲なリカルドでも、さすがに今度ばかりは早く戻ろうぜと率先して君を引っ張っていった。もちろんミランダやグラムも同意見だ。
誰も賛同者がいないのではさすがの君もこれ以上の我がままは通せない。諦めて通路を南へ戻ると、今度は案内板通りにL字路を西へと進んでいった。

F9-2へ

 

 

 

 

 

 

F9-35

「ああっ! テメェらはあん時の!」

そこにいた小柄な門番の男は、君らを見るや目を真ん丸に見開いてギャーギャーとわめきだした。どうやら君らの事をよく知っているらしいが、はて、誰だったかな……。

「俺だよ! テメェらのせいで危うく怪物に握りつぶされそうになった、ギギモラ様だよ!」

あぁ思い出した。あの時に助けてやった盗賊かぁ。で、お前こんな所で何やってんの?

「バイトだよバイト、悪りぃか! ったくあれからすっかりケチが付いちまってよぉ、こんなツマンねぇ仕事で細々とだな……」

ふぅんそうだったの、大変だねぇ。で、所でココ、何の部屋なわけ?

「ギルドA級ランカーへの昇格試験場だとよ。中には超強えぇボス級魔物がいてな、B級ランカーどもがタマに挑戦しに来んだけど、どいつもこいつも面白ぇくらいコテンパンでよ。どーせテメェらなんかじゃ手も足も出ねぇんだからとっとと帰り……」

そこまで言いかけたギギモラの口元が、急にニヤリと歪んだ。

「うん、うんうんそーだなァ。テメェらにはあん時ずいぶんと世話んなったしなァ。テメェらがどーしてもこの昇格試験受けてみたいってんならよォ、俺が特別にここを通してやらん事もないぜェ」

え? そんな勝手な事して大丈夫なのか?

「構やしねーよ。ここも何だかんだ言って実力主義の世界だからな。結果さえ出しゃあ、理由は後からどーとでも付いてくるってモンよ。ホレホレ、チマチマとC級下っ端からのスタートなんざセコイセコイ! ここは一気にドカーンとA級デビュー、狙っちまいなYO!」

(グヒヒ……、あん時の恨みだ。コイツらがあの魔物にズタボロにいたぶられる様、こっからよーっく拝ませてもらうとするぜェ♪)

ん、今なんか言ったか?

「いぃやナンにも! さァさァ、テメェらは俺の大事な命の恩人様だ! ここは俺が責任持って目をつぶっててやっから、余計な心配はせずにドーンと行ってこいって! なっ! なっなっ!」

うーん、どうしよっかなー。

→A級試験とやらに挑戦してみたいなら F9-36へ
→受けないなら通路を戻って案内板通りにL字路を西へと進む F9-2へ

 

 

 

 

 

 

F9-36

君は仲間にこのA級試験を受けてみたいと相談した。無謀な戦いに敗れて死ぬだけかもしれないが、この俺の我がままにどうか最後まで付き合ってくれないか、と。当然強く反対されるかと思いきや、リカルドがいの一番にニカッと歯を見せて答えた。

「いいぜ。ま、オマエが受けたいってんならオレ様は構わない。燃える展開じゃねぇか」

ミランダも力強く頷いてくれた。

「ここまでみんなを引っ張って来たのは他でもないバルディンだもんね。しょうがない、力を貸したげるとしますか」

グラムも渋々だが賛成してくれた。

「お前らどこまで無鉄砲なんだ……。手のかかる弟子を持つと死ぬまで苦労が絶えんな、まったく」

よーし話は決まった! やってやろうぜA級試験!
ギギモラは持っていた鍵を鉄の扉に差し込み、カチャリと回す。今ここに、最終試験への道は開かれた。

ここでは現在のチェックフラグ【I】の数を確認し、該当する選択肢へと進むこと。

→1つなら F9-37へ
→2つなら F9-38へ

 

 

 

 

 

 

F9-37

そこは東西、南北が共に2ブロック四方の部屋だった。周囲はすべてが石壁だ。
入ってきたのは東壁北端の扉。そこから君らは、闇の奥で青白く輝く鎧に身を包んだ騎士の姿を見た。リビングアーマーではないらしい。兜の奥には虚ろな目をした緑色の肌の怪人がちゃんといたからだ。あいつが……A級試験相手の強者か!

◆オーディン 1体
【攻撃力:38 守備力:38 体力:40】

それでは戦闘を開始せよ。
対武器、対魔術補正、回復能力はない。そのままのパーティ総力で戦え。
途中で逃げる場合は部屋を飛び出し、君らは最初のL字路まで戻ってそのまま西へとひた走る。その際は【体力ダメージ:20】を減らした上で、(F9-2)へと進むこと。

→倒せたら F9-44へ
→特に2ターン以内で倒せたら F9-45へ

 

 

 

 

 

 

F9-38

『面白いな……、今の話、私も一口乗せてもらおうか』

唐突に聞こえてきたそのくぐもった声に、君はハッと振り向いた。そこにいたのは、あのいつぞやの漆黒の重戦士だったのだ。

「やいやいなんだテメェは! いきなり出てきて余計な口出しするんじゃね……えひぃっ!?」

何も知らず重戦士に毒づいたギギモラは、あっさり胸ぐらを掴まれて吊し上げられた。

『……邪魔だ。とっとと失せろ』

そのまま床に叩きつけられたギギモラは、グエッとカエルが潰されたような声を漏らす。

「ぼ……暴力だァ! テメェこのギルドスタッフ様に暴力振るいやがったな! よーし覚悟しろ! テメェらみんなまとめて失格処分にしてやる! いいかそこを動くなよォ! 今すぐチーフを呼んでくっからなァ!」

こうしてギギモラは一目散に逃げて行った。あっけにとられている君の前に、再び騒ぎの張本人である重戦士が立ちはだかる。

『さて、先ほどの話の続きだがその前に、貴様が信頼に足る人物かどうか、少し試させてもらうぞ』

重戦士は手のひらを君の顔へ向け、短く呪文を唱えた。
呪文?! 戦士が呪文?! それ以上考える間もなくその手からは激しい閃光が放たれ、君は一瞬で気を失った。
さて、現在チェックフラグ【G】はいくつあるだろうか?

→1つ以上があるなら F9-39へ
→1つも入っていないなら F9-40へ

 

 

 

 

 

 

F9-39

「あぁよかった! 大丈夫? アイツに何されたの? 気分悪かったりしない?」

あ……、う……、うぅ……、あ、あれ?
ミランダが心配そうに君の顔を覗き込んでいる。
君が意識を取り戻した時、あの重戦士の姿はどこにもなかった。通路の向こうを指さしてリカルドが言う。

「あの野郎なら『私の見込み違いだったようだ。失礼する』とか何とか言って、そのまま帰っちまったぜ」

一体何が起きたのか。果たして重戦士の意図とは何だったのか。結局すべては誰にも判らず仕舞いに終わった。

さて、ここは君らの他に誰もいなくなった通路だ。A級試験場への扉は変わらず開け放たれたままになっている。

→A級試験場へ入ってみるなら F9-37へ
→やっぱりやめるなら通路を戻って案内通りにL字路を西へと進む F9-2へ

 

 

 

 

 

 

F9-40

ここは……どこだ…… 俺は……一体……

見ようと思っても何も見えない。首を動かそうにも体の感覚そのものがない。ふわふわとその場を漂うだけの、まるで夢の中にでもいるみたいだった。君が戸惑っていると、どこからともなく声が聞こえてきた。

『失礼ながら君の記憶を覗かせてもらった。この私に挑んでくるだけの蛮勇を持ちつつも、かと言って特に野蛮な暴力沙汰は好まない常識人のようで、こちらも安心した。合格だ。君を信じるとしよう』

え、何…… 何だって……

『バルディン君といったかな。今、君の心に直接語りかけているこの私は、先ほどの重戦士だ。ここは言わば、君の潜在意識の中なのだ』

意識の、中……??

『今から君だけに、私がここに来た本当の目的を話そう。私は王に仕えし王宮聖騎士団の1人、ダンという。前々からここのギルドには怪しい噂が絶えなくてな。王の勅命を受けた私はこうして正体を隠しつつ、潜入調査にやって来たのだ』

聖騎士? どうりで只者じゃないと思ったんだ……、ってうわーっ、それよかヤバい! 俺ってば聖騎士にケンカを売るとはなんて事を!

『……、話を続けていいかな』

あ、すみません。どうぞ。

『君らもここまで見てきた通り、ここのギルドはダンジョン内で半ば公然と危険な魔物を飼いならし、かつ私的な目的で流用している。いくら郊外だと言えこの規模と数では、やはり何かあってからは一大事だ。私はこれより急ぎ戻って王に報告した後、しかるべき討伐隊を率いてこのダンジョンを殲滅、並びにギルド本部にも解散命令を出すつもりでいる』

げげっ、あのギルドもまたヤバいとこに目を付けられたもんだ。こりゃひょっとして身を置く組織を考え直さなきゃならんかもね。でも、どうしてそんな大事な話を俺なんかに?

『先ほど追い払った男の話から察するに、この部屋の奥にいるのがここでもっとも強力なボス級魔物のようだ。私はこれよりその魔物の封印、および捕縛に取り掛かるので君にはその協力を頼みたい。もちろん報酬はそれなりにはずもう』

はぁ? 協力? 俺が?!?

『確たる調査の証拠してその魔物を生け捕りにし、王に献上するのだ。さすれば私1人の手柄として以後の出世も思いのま……ゴホンゴホン! いや失敬、何でもないぞっ、ウム』

おいちょっと待った。今サラッと何か聞き捨てならんワードが聞こえ……

『さっきの男が仲間を連れてここへ戻ってくる前に、なるべく早くカタを付けたい。具体的には君ら4人がボス級魔物と戦ってこれを倒した後、私がすぐにその魔物を封印するための秘術を発動させるという段取りで行く。いいかな』

か、勝手に話を進めるなぁ! なんだよ! その思いっきり不公平な役割分担は?!

『秘術の発動にはかなりの体力を消耗するのだよ。私まで君らと一緒に戦ってしまっては他に誰が封印する? 合理的な判断に基づいた至極真っ当な結論だと思うが』

くっ……、トンだ聖騎士様だ。要するに俺らを使って自分の手柄を増やしたいだけじゃないか。万が一俺らがミスっても自分1人でバックれるつもりなんだろう。

『私はここ、部屋の扉の外で戦いの邪魔にならんよう待機しておくので中の魔物を倒せたらすぐに合図をくれ。繰り返すがくれぐれもなるべく早くだ。あまりに合図が遅すぎれば私は作戦失敗とみなし、先にここを離脱しておくので君らもそのつもりでな』

ほらやっぱりだ。どうせギルドスタッフに聞かれても自分は知らぬ存ぜぬでスッとぼける気満々じゃないか。

→冗談じゃない、絶対に断る! F9-43へ
→やってやろうじゃないか!! F9-42へ

 

 

 

 

 

 

F9-42

『では頼んだぞ。だがくれぐれも私の事は内密にな……』

こうして君は意識を取り戻した。どうやら長いようで一瞬の出来事だったらしい。仲間は何が起こったか判らずきょとんとしたままだ。君と重戦士のみが、互いにうなづきあってその意志を確認し合った。

君が先ほどかわした彼との約束を実行に移したければ、その場のパラグラフ番号に【2】を足したパラグラフへとジャンプすることだ。見当違いなパラグラフに飛んでしまった場合は戻らなければならない。約束通りに事が運んだパラグラフの場合だけ、先へと読み進められる。もちろんこれはこの約束をした君のみが使える特別なジャンプであり、前世の記憶を引き継いだ別の君が実行したりしてはいけない。

さて、ここは君らの他に誰もいなくなった通路だ。A級試験場への扉は、変わらず開け放たれたままになっている。

→A級試験場へ入ってみるなら F9-37へ
→やっぱりやめるなら通路を戻って案内通りにL字路を西へと進む F9-2へ

 

 

 

 

 

 

F9-43

『そうか残念だ。ならば今の話はすべて忘れてもらうぞ……』

こうして君は眩しい光の中から唐突に放り出されて意識を取り戻した。しかし頭の中はまるで霞がかったようにぼーっとしている。重戦士は黙って通路を引き返していく。何やらどこかで大事な話を聞いたような覚えがあるのだが、それが何だったかは今の君にはどうしても思い出せなかった。
さて、ここは君らの他に誰もいなくなった通路だ。A級試験場への扉は、変わらず開け放たれたままになっている。

→A級試験場へ入ってみるなら F9-37へ
→やっぱりやめるなら通路を戻って案内通りにL字路を西へと進む F9-2へ

 

 

 

 

 

 

F9-44

君らパーティは青白の鎧騎士との長く、そして熾烈を極めた戦いを見事に制した。ギルドのB級ランカーでさえも手こずるというこの強敵を、君らのような未登録のパーティが倒してしまったのだ。ギギモラの話が本当なら、これで君らはいきなりのA級ランカーとしての鮮烈デビューを飾れるはずである。
さぁ、他にする事がなければギルドスタッフが到着するのをこのまま待つといい。待望のエンディングはすぐそこだ。

G1-6へ

 

 

 

 

 

 

F9-45

なんて早さだ! 君らパーティはB級ランカーも苦戦するというこのダンジョン最強のボス級魔物を、いとも容易く最速で仕留める事に成功したのだ。これはこのギルド試験始まって以来の快挙に違いない。君らの名は瞬く間にギルド内に轟き渡り、一躍時の人となるであろう。
さぁ、他にする事がなければギルドスタッフが到着するのをこのまま待つといい。待望のエンディングはすぐそこだ。

G1-6へ

 

 

 

 

 

 

F9-46

「倒したぞっ! すぐに来てくれっ!」

約束通り、君は大声で部屋の外にいるはずの人物に向かって叫んだ。だがいくら待っても一向に誰も部屋へ入っては来ない。痺れを切らした君が出口に向かうと、ちょうど出くわしたのはギギモラと、奴が連れてきたらしきギルドスタッフの面々であった。

「コイツですっ! コイツらがオイラを投げ飛ばして無理矢理A級試験を受けようとした、極悪人なんですよっ!」

G1-6へ

 

 

 

 

 

 

F9-47

「倒したぞっ! すぐに来てくれっ!」

君は、すぐさま外に向かって約束の合図を送った。

「よくやったぞバルディン君! 後は任せろ!」

すでに鎧兜を脱ぎ、身軽な軽装で中へと駆け込んできたダン。事情を知らないリカルドやミランダ、グラムなどはみんなあっけに取られていたが、構わずにダンは床に小瓶をひとつ置くと、大急ぎで複雑な印を結び呪文を唱えた。

「……マ・フーバ・ム・タイトォ!!」

ギュォォォォォオオオオオオオ!!!
部屋全体に突如、激しい竜巻が発生した。それに呼応するかのように倒れた敵である緑肌の怪人が、青白の鎧の中からずりずりと引っ張り出されていく。

「!? 封印の術か! いかん! そっちじゃな……」

何か言いかけたグラムの言葉は突風にかき消され、もはや誰の耳にも届かない。そのうちに敵の本体は竜巻と一体化して部屋中を暴れ回った挙句に、シュポンッと音をたてて小瓶の中へと消えていった。小瓶の栓を閉めて誇らしげに掲げてみせるダン。後には抜け殻となった青白い鎧が残るのみ。やったぁ! これで作戦は大成功だ!

ブワアァッッ!!
な、何だあッ?! あの……、青白い鎧から……、紫の炎が吹き上がっている……??

「……あっちの鎧の方が本体だったんだ」

グラムが悔しげにダンに向かって呪詛の言葉を吐く。

「誰だか知らんがやってくれたな。お前さん、奴の体中が緑の塗料の呪文で埋め尽くされとったのが見えなかったのか? さっき吸い込まれていった中身は、あの鎧をこの世に呪縛しておくためのただの人柱にすぎなかったんだぞ。そいつが今、失われてしまったという事は……」

ズンッ……、ズンッ……、
鎧がひとりでに立ち上がり、紫の炎に包まれつつもゆっくりとこちらへ近づいてくる。
一歩一歩踏みしめる度に吹き出す炎の勢いは強さを増し、その体も更に巨大化していく。

ズシッ……、ズシッ……、
どこから取り出したのか、中身が空っぽの鎧の巨人は身の丈以上の大剣を右肩に担ぎ、そして左腕では自身の兜を小脇に抱えていた。

ズシンッ……! ズシンッ……!
凄まじい瘴気。その巨体はもう天井に届かんばかりに膨れ上がっている。
そして今、奴の大剣が足がすくんで動けずにいたリカルドに向けて勢いよく振り下ろされる!

ズガァァンンッ!!
大剣が床ごとリカルドを粉砕した! ……? いや大丈夫、無事だ! ミランダが間一髪、横っ飛びで助けてくれたのだ!

「バカっ! なにボーッとしてんのよ、シャキッとしなさい!」

パンパンパンパンッ!
強烈な往復ビンタを浴びたリカルドはようやく我に返ったものの、ほとんどパニック状態でまくしたてるばかり。

「おいバルディン! こりゃ一体何がどうなってやがる! きっちり説明しやがれよ! なぁ?! なぁって!!」

いや……、俺にも何が何だか……。
君はダンに助けを求めようと振り返った。だが彼は膝をついたまま息も絶え絶えに喘いでいる。どうやら先ほどの秘術は相当に体力を消耗する技だったらしい。

「すまない……、私の判断ミスだ……、こうなれば……こうなれば君が! 君らがここで奴を倒してくれ! もはや封印できずとも構わん! ここまで本性を晒した怪物を今ここで野放しにするわけにはいかんのだ! 頼むッ! この通りだっ!」

さ、最後まで勝手なこと言いやがって……
ちっくしょおぉ! いいよ! わーったよ! こうなりゃトコトンまでやってやらあッッ!!

「ふんっ、最後の最後で二段変身とはな。こりゃまたずいぶんとベタなお約束ってヤツじゃあないか」

グラムが半ば諦めの境地で武器を構えた。ミランダもリカルドもそれに倣い精一杯の気力を奮い立たせる。君は仲間に最後の激を飛ばした。

「大丈夫、みんな、大丈夫だッ! ここまで来た俺らなら……、やれる! 絶対にやるぞッッ!」

◆デュラハン 1体
【攻撃力:46 守備力:40 体力:82】
 ≪ターン終了後回復体力:+53≫

よくぞこの戦いの場までたどり着いた。ここが本作最強、真のラスボス戦である。
ここまで幾重もの狭く厳しい関門を乗り越えてきたであろう、その君の不屈の挑戦魂に私は心からの敬意を示したい。
さぁ、準備はいいか! これが正真正銘、君らパーティ最後の大決戦だ!!

それでは戦闘を開始せよ!
敵はアンデッドなのでターン終了後の超回復がある!
逃げる事はできない! 決着がつくまで戦え!!

→勝ったら F9-49へ
→負けたら F9-48へ

 

 

 

 

 

 

F9-48

敵の力はあまりに強大過ぎた。戦い敗れた君らは無情にも全員が倒れ伏して息絶える。その後、完全に封印の解かれた大悪魔はダンジョンの天井を突き破って上昇、ついには地上へとその姿を現した。
その怒りの咆哮は、平和の終焉を告げる絶望の鐘。大地を踏みしめる足音は、数百の仲間を地の底より呼び覚ます招集の合図。王都からの討伐隊がようやく到着したその三日後には、すでに街は跡形もない廃墟と化していたのだった……。

≪GAMEOVER≫

※攻略のヒント

パラメータを見てもお判りのように、このラスボスは魔炎の半減効果を持って来ない限り攻略は不可能になっている。その魔炎も消すには【聖力:-11】の消費が必要なわけだが、これは聖職者のグラムであっても1人だけで足りる値ではない。すなわち、最初のパーティ構成の段階からまず聖職者2人を必ず誰かに割り当てるところから始めなければならないのだ。結果的に戦士か魔術師も残り2人までしかパーティに入れられず、戦力的にもかなり厳しいスタートとなるだろう。普通にやっていては、おそらくハートの鍵も取れずに早々に手詰まってしまうに違いない。

その攻略の最初の一歩、第一関門のヒントだけは特別にここで明かすと、ポイントは無事にスペードの鍵を手に入れて最初に地上に戻ってきたときに「何を売って何を買うか」である。今後の探索にはまったく必要としないものが、パーティの装備品のどこかにあるはずだ。それに気付けるかどうか、君の閃きに大いに期待したい。

もちろんそこを突破できても、その後も関門は目白押しである。私が無いアタマで考えた、思い付く限りの仕掛けをギュウギュウに詰め込んでおいた。最適なパーティ構成、攻略していくポイントの順番、リソース消費を最小限に抑える戦術、そしてその要所要所に適した装備品の選別などなど。ちなみにそのクリアへの攻略手順は、パーティ構成も含めて全く異なる2種類を混在させてある。見事両方の手順を見つけ出せたら、ぜひご報告いただきたい。

読者への挑戦などと大それた口をきくつもりはないが、どうか最後まで存分に楽しんでいただければと、1人のゲームブック好きとしてここに強く願う所存である。健闘を祈る!

 

 

 

 

 

 

F9-49

……チッ、チッ、チッ
そのウソばかりはさすがの私も見逃してあげられないなー。
君のそのパラグラフの通り方では絶対にクリアはできないように作ってあるから、判るのだよ。
コレ以降は最後までがんばって解いてくれた人だけのご褒美ということで、どうか勘弁してくれたまえ。

 

 

 

 

 

 

H1-1

ここから先は、遊技場で出された問題の答えを聞くための特設パラグラフとなっている。
君がこれだと思った≪百≫、≪十≫、≪一≫の3つの数字を、今から順番にタッチして答えていくこと。
まずは≪百≫の位からだ。≪百≫の位に入る数字は、次のうちのどれか。

≪0≫

≪1≫

≪2≫

≪3≫

≪4≫

≪5≫

≪6≫

≪7≫

≪8≫

≪9≫

 

 

 

 

 

 

では次は≪十≫の位だ。≪十≫の位に入る数字は、次のうちのどれか。

≪0≫

≪1≫

≪2≫

≪3≫

≪4≫

≪5≫

≪6≫

≪7≫

≪8≫

≪9≫

 

 

 

 

 

 

では次は≪十≫の位だ。≪十≫の位に入る数字は、次のうちのどれか。

≪0≫

≪1≫

≪2≫

≪3≫

≪4≫

≪5≫

≪6≫

≪7≫

≪8≫

≪9≫

 

 

 

 

 

 

では次は≪十≫の位だ。≪十≫の位に入る数字は、次のうちのどれか。

≪0≫

≪1≫

≪2≫

≪3≫

≪4≫

≪5≫

≪6≫

≪7≫

≪8≫

≪9≫

 

 

 

 

 

 

では次は≪十≫の位だ。≪十≫の位に入る数字は、次のうちのどれか。

≪0≫

≪1≫

≪2≫

≪3≫

≪4≫

≪5≫

≪6≫

≪7≫

≪8≫

≪9≫

 

 

 

 

 

 

最後は≪一≫の位だ。≪一≫の位に入る数字は、次のうちのどれか。

≪0≫

≪1≫

≪2≫

≪3≫

≪4≫

≪5≫

≪6≫

≪7≫

≪8≫

≪9≫

 

 

 

 

 

 

最後は≪一≫の位だ。≪一≫の位に入る数字は、次のうちのどれか。

≪0≫

≪1≫

≪2≫

≪3≫

≪4≫

≪5≫

≪6≫

≪7≫

≪8≫

≪9≫

 

 

 

 

 

 

最後は≪一≫の位だ。≪一≫の位に入る数字は、次のうちのどれか。

≪0≫

≪1≫

≪2≫

≪3≫

≪4≫

≪5≫

≪6≫

≪7≫

≪8≫

≪9≫

 

 

 

 

 

 

最後は≪一≫の位だ。≪一≫の位に入る数字は、次のうちのどれか。

≪0≫

≪1≫

≪2≫

≪3≫

≪4≫

≪5≫

≪6≫

≪7≫

≪8≫

≪9≫

 

 

 

 

 

 

最後は≪一≫の位だ。≪一≫の位に入る数字は、次のうちのどれか。

≪0≫

≪1≫

≪2≫

≪3≫

≪4≫

≪5≫

≪6≫

≪7≫

≪8≫

≪9≫

 

 

 

 

 

 

目の前の男は大きく首を横に振った。
残念ながらその数字ではマチガイだったようだ。
君は諦めずにもう1度最初から答えてもいいし、元来た遊技場まで戻ってよく考え直してみてもいい。

→もう1度最初から答えてみるなら H1-1へ
→地下3階の遊技場から来たなら F3-19へ
→地下5階の遊技場から来たなら F5-45へ
→地下7階の遊技場から来たなら F7-43へ
→これら以外の場所から来たなら F?-??へ

 

 

 

 

 

 

G1-1

ここは地上のギルド本部。最後のボス級魔物を見事打ち倒した君らパーティは、ギルドメンバーとしての加入認定式に出席していた。
順に名前を呼ばれていく今回の合格パーティたち。さぁいよいよ君らの番だ。代表として誇らしげに前に出た君に今、ギルド幹部からの認定証が手渡されようとしていた。
ところで現在、チェックフラグ【G】はいくつあるだろうか?

→3つ以上があるなら G1-2へ
→2つ以下しかないなら G1-3へ

 

 

 

 

 

 

G1-2

「……おっと、その前にだ」

認定証を渡そうとした幹部の手が途中でピタリと止まった。

「貴様、あいつらの顔に見覚えがあるだろう?」

アゴで幹部が指し示した先には、君を恨めしそうに見つめる包帯まみれの数人の男らの姿があった。
ゲゲッ?! アイツらは!? 君の顔が凍りつく。それは君が腕力にモノを言わせてブチのめした、あの男らだったからだ。
ちっくしょう、さてはチクりやがったな! 青ざめた君の反応に、満足げにニヤリと笑う男ら。それを見たギルド幹部は納得したようにうなづくのだった。

「別にルール違反だったとは言わん。試験はクリアしたのだからギルドには間違いなく入れてやろう。ただしだ……」

幹部の口角がニヤリと上がる。

「ここまで我らのシマで堂々と乱暴狼藉を働いたとあれば話は別だ。ム所送りは勘弁してやる代わりにそれ相応のペナルティは受けてもらわねばな。覚悟しておくがいい」

結局君らは、暴力に頼り過ぎた代償として加入前の研修と称した1年間の雑用タダ働きを言いつけられてしまったのだった。当分の間はギルドの下っ端としてこき使われる辛い毎日が続くことだろう。トホホのホ。

君は称号【タダ働きのバルディン】を手に入れた。
しかしまぁこれでも一応は(?)ゲームクリアだ。おめでとう!

G1-11へ

 

 

 

 

 

 

G1-3

今、君の手にしっかとギルド加入の認定証が手渡された。思わず心が熱くなる。

「おめでとう。君らの加入を心から歓迎する。まずはC級からのスタートだが、実力次第で上への昇格も充分ありえるので、今後は様々なクエストをこなして精進するように。以上だ」

君の認定証を持つ手が震えている。振り返ればリカルド、ミランダ、そしてグラム。力を合わせて戦ってきた、君のかけがえのない仲間の笑顔がそこにはあった。
君の冒険家としての新たな一歩が、今ここに始まったのだ。

君は称号【ギルド冒険家バルディン】を手に入れた。
これにてゲームクリアだ、おめでとう!

G1-11へ

 

 

 

 

 

 

G1-6

「こらぁっ! 勝手に入った部外者とは貴様らかぁっ!」

ドタドタとギルドスタッフらしき連中が大勢部屋へと雪崩れ込んできた。しかし床に倒れ伏したボス級魔物のその姿を見るや、全員が目の色が変わった。

「まさか、本当に倒したってのか?」
「こやつを倒すほどの力があるとは、ううむ……」
「チーフ、最近はギルドも人手も足りておりませんし、ここは1つ……」

スタッフ同士は集まると小声でひそひそと相談を始めた。君らがその経緯を見守っていると、ようやくそのチーフらしき男がこちらを振り向いて言った。

「よし。多少のルール違反はあったようだが、その実力、確かなものだと認めよう。我々も力ある者の加入は大いに歓迎する。特例のA級ランカーとして、我がギルドへと君らを迎え入れる!」

君は称号【A級ランカーバルディン】を手に入れた。
ここは通常のプレイではたどり着けない、高難易度の特別なエンディングだ。よく頑張った、おめでとう!

G1-11へ

(→君らの最大パーティ体力が≪60以上≫あるならオマケで(G1-4)へ行ってもよい)
(→君らの最大パーティ体力が≪30以下≫しかないならオマケで(G1-5)へ行ってもよい)

 

 

 

 

 

 

G1-11

「それでは今回のオレらの大成功を祝してぇ……かんぱ~~いっ!」

ここは街の酒場。すっかりいい感じに出来上がった君ら4人のパーティは、今宵何度目かの心地よい祝杯を挙げていた。

「さぁて、お前らもこれで自他ともに認める1人前の冒険家になった。ワシもようやく元の隠居生活に戻れるってもんだな」

カラになった酒ジョッキを傾けつつ、ふいにグラムがつぶやいたその言葉に、一同がハッと息を飲んだ。師匠、隠居ってまさか、これで自分だけ田舎に帰っちゃうつもりですか?

「つもりも何も、最初っからワシはこの冒険を最後とするつもりだったぞ。もうお前ら3人はワシの助言も必要とせんほど立派に成長した。これにてグラム流、免許皆伝ってヤツだな。ハッハッハ」

そう言って高らかに笑うグラム。そんな……、これで師匠とお別れだなんてそんな急すぎますよ。俺、まだまだ師匠に教わりたい事がたくさんあるのに……。ミランダさん、ミランダさんからもなんとか説得して下さ……

「あー、先生ずっるーい! だったら私もぉ、今日でパーティを抜けまーっす♪」

な、なんだってぇ!?
君もリカルドも、思わず手にした酒ジョッキを取り落としてしまう。

「実はねー、エルザさんとこのパーティのあの子たちからねー、ウチに来なよーってずーっと誘われてたのよぉー。なんとなーく今日まで迷ってたんだけどさー、先生がそう言ってくれて、アタシもなんか今、踏ん切りがつきましたー。エヘっ♪」

エヘって、師匠に続いて、まさかミランダさんまで……。そんなぁ……。

「そういうわけで、先生、リカルド、それにバルディン、今までお世話になりましたっ。まぁ一生の別れってわけじゃないから、またどこかで会ったら、その時はよろしくネッ♪」

あっけらかんと言い放ったミランダを見て、君もリカルドもそれ以上何も言えなかった。
そうだな……。出会いがあれば別れもある。それがしがない冒険家稼業ってヤツだよな。君とリカルドが彼女との名残を惜しんでいると、

「ミラちゃ~~ん! ワテはミラちゃんにどこまでも着いていきまっせぇ! どうか置いてかんといて~な~」

ふいに聞きなれたイントネーションが耳をつく。チュン坊だ。スポンといつもの定位置に収まったチュン坊に、ミランダも笑顔でうなづくのだった。

「しょうがないなー。じゃ一緒に行こっかチュンちゃん♪」

グラムと離れ、ミランダともこうして離れる。君とリカルドの間にも、いつかは別れの日がやってくるのだろうか。ならばせめて悲しまずに、今日というこの日を強く胸に刻もう。仲間と過ごすこのかけがえのない時を、精一杯楽しもう。明日、笑って見送れるように。きっといつかまた、笑顔でお互い再会できるように。
酒場には君ら4人の笑い声がいつまでも、いつまでも響き渡っていた。

『俺らの新たな旅立ちに……、乾パーイッ!』

 ≪fin≫