単発ギャグものです。
あまり重たいのばかり連投し続けるのもウザがられるかしらんと心配し(^_^;)
たまには趣向を変えて軽~く遊べるのをと作ってみました。
お時間のない方でも一瞬で終われること請け合いの脅威の短さ(笑
仕掛けも捻りもなーんにもありません。気軽にポチポチっとお楽しみくださいませ。

 

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来世占い

作:緒方直人

 

 

 

 

 

 

あなたの夢の中に見知らぬ老人が現れた。

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 お疲れさん。さてさて、寿命も道半ばで名残も惜しかろうが、
 この度の現世での修行まっことご苦労であった。
 人間世界でいうところの382年と5ヶ月、こちらでゆるりと過ごすがよい」

「は? じーさん何もんだ? 俺の夢で何いってやがる」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 最近とんと多くなったのぉ。自分が死んだことが受け入れられん不心得者が。
 おーい案内係、こやつにもいつものテンプレ説明をしておやりなさい」

「神様大変です!この者まだ死んではおりません!ただの幽体離脱でした!」

「なんと?!貴様まーたやりおったな!今月これで3857327回目じゃぞ!」

「申し訳ありません!」

「じゃ、こやつも『事前決定』ということでよいな?」「ははっ!」

あなたが発したセリフは、上にあるうち2番目のひとつだけである。
あとは全部、あなたの夢の中に現れた
この白い服を着たじーさんとちいさな子供が勝手にくっちゃべっているのだ。
まったく状況が呑み込めない。
あなたの前にツカツカと歩み寄ってきたその子供が、早口で手の中の書類を読み上げる。

「、、、ということで申し訳ありませんがこちら側のミスにより
 あなた様の『来世』を、今ここで神様に事前に決めていただくこととなりました。
 これはひとえに神様の業務軽減だけを目的とした特例処置であり、
 あなた様へのメリットは何もございませんが重ねてご了承ください。そして

「ちょ、ちょっと待て?!
 何がどうなってんだか全然わからねーんだが!!」

「ですから、、、、、」

 

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 あーよいよい。もうよいわ。
 ワシも忙しいでのう。早く帰って孫の面倒を見てやらんと
 息子嫁のやつにまーた怒鳴られて、晩のおかずを減らされてしまうんじゃ。
 いいかそこの若いの。
 ワシが今からそなたにいくつか質問するでのう。それに直感で答えるのじゃ。
 そしたらその結果によって、そなたにピッタリの来世の生まれ変わりの動物を
 今ここでワシが決めてしんぜるでの。
 ありがたく拝聴して、しっかりと現世を全うしてからまたここへ戻って来るのじゃぞ。
 では第一問!じゃじゃん!」

 

『そなた、レジャーに行くなら山と海、どっちがいいかの?』

 

「は?」

「は?じゃない。とっとと答えるのじゃ。ほれほれ。」

 

とんでもないことになった。
これはどうやら“YesNo性格診断フローチャート”ってなやつだ。
来世の生まれ変わりがこんなやり方で決まるなんて想像もしてなかったが、
ここはどうにか上手いこと答えきらなきゃ、俺の来世がヤバそうだ。

→山が好き! 2へ
→海が好き! 3へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では第二問!じゃじゃん!」

『そなた、サバイバル時にはどんな物でも食べられるタフさがあるかね?』

→何でも食えるぜ! 4へ
→好き嫌い激しいぜ! 5へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では第二問!じゃじゃん!」

『芸人のインパクトとして大事だなーと思うのは、名前?それとも見た目?』

→名前だな! 6へ
→見た目でしょ! 7へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つづけて第三問!じゃじゃん!」

『空を自由に飛びたいと思うかね?』

→はい、タケコプター! 8へ
→高所恐怖症だからヤだぜ! 9へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つづけて第三問!じゃじゃん!」

『そなた、夜型人間かね?』

→2時、3時寝は当たり前! 10へ
→おねむは早い方だぜ! 11へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つづけて第三問!じゃじゃん!」

『そなた、食いしん坊かね?』

→おっす、オラ食いしん坊! 12へ
→別にそうでもないぜ! 13へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つづけて第三問!じゃじゃん!」

『そなた、食いしん坊かね?』

→おっす、オラ食いしん坊! 14へ
→別にそうでもないぜ! 15へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これでラストじゃ。では第四問!じゃじゃじゃん!!」

『そなた、例え核戦争が起こっても生き延びるしぶとさが欲しいかね?』

→もちろん絶対生き延びてやるぜ!! 16へ
→嫌な予感しかしないから遠慮するぜ!! 17へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これでラストじゃ。では第四問!じゃじゃじゃん!!」

『永井豪の漫画、そなたが読むとしたら、どっちじゃな?』

→デビルマン!! 18へ
→けっこう仮面!! 19へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10

「これでラストじゃ。では第四問!じゃじゃじゃん!!」

『そなた、西川きよしと坂田利夫ならどっちがおもろい顔だと思うかの?』

→きよし師匠!! 20へ
→アホの坂田!! 21へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11

「これでラストじゃ。では第四問!じゃじゃじゃん!!」

『そなた、ボケてツッコまれるとしたらどっちがいいかの?』

→なんでやねん! 22へ
→どっちやねん! 23へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12

「これでラストじゃ。では第四問!じゃじゃじゃん!!」

『そなた、和菓子と洋菓子ならどっちが好きかの?』

→和菓子!! 24へ
→洋菓子!! 25へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

13

「これでラストじゃ。では第四問!じゃじゃじゃん!!」

『ズバリ生まれ変わるなら、一芸に秀でたオジサン?それとも普通のオジサン?』

→一芸に秀でた方に決まってる!! 26へ
→ここは裏をかいて謙虚に普通で!! 27へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14

「これでラストじゃ。では第四問!じゃじゃじゃん!!」

『そなた、アウトドア派か?それともインドア派かの?』

→アウトドア派だぜ!! 28へ
→インドア派でござる!! 29へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15

「これでラストじゃ。では第四問!じゃじゃじゃん!!」

『そなた、いっぱい生やせるとしたら腕がいいかの?それとも脚がいいかの?』

→う、、、腕で!! 30へ
→あ、、、脚で!! 31へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

16


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 何ともよくばりな万能生物をお望みのそなたにぴったりなのは、、、、、、」

 

「ゴキブリじゃ!」

 

「うわーやっぱりー!薄々そんな気はしてたんだよなー!特に最後の質問!」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 文句なかろう。雑食・飛行・核耐性とまさに究極の万能生物じゃ。ふぉっふぉっ」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
おめでとうございます。ゲームクリアです(爆
ちなみに人間に戻れるなんてベタなハッピーエンドは用意してございませんので
一応はこれが正規のトゥルーエンドとさせて頂きます。あしからずっと。
ま、なにはともあれ、これで来世で何が起ころうが
とりあえずあなたはしぶとく生きてはいけそうですね。
はーめでたし、めでたし。

→なかった事にして二度寝する 1へ
→つまんねェぞ!と作者に文句をいう こちらへ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

17


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 そなたにぴったりなのは、、、、、、」

 

「カラスじゃ!」

 

「うん、まぁ、、、、あっちよりはマシかな。こいつでいいや俺」

「なんじゃ普通でつまらんのう。あそこまで行っときながら何でこっちを選ぶかの」

「あたりめーだ。誰があんなモン選ぶか。バレバレだっつーの」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
オシイ!クリアまでもう一息だったのに。
人間の残飯を食すのは一緒なんですけどねー。次の機会があればぜひあちらもどうぞ。
はーめでたし、めでたし。

→なかった事にして二度寝する 1へ
→つまんねェぞ!と作者に文句をいう こちらへ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

18


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 神の前で悪魔が好きだと答える怖いもの知らずなそなたにぴったりなのは、、、、、、」

 

「クズリじゃ!」

 

「このイタチみたいなちっちゃな動物がそうなのか?」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 見た目で判断してはイカン。こいつはな、かの有名な相原コージ著
 『真・異種格闘大戦』でも最強動物の1匹にエントリーされたほどなんじゃぞ。
 何が怖いもの知らずかというとな、、、、まぁその、
 こやつらは本当に恐怖心というものを持たないんじゃ。
 動く獲物を見つけたら、それがデカかろうとなんだろうと関係なく即襲い掛かって喰う。
 こいつには負けそうだから逃げよう、とか、そーいう事考える神経そのものがない。
 完全に、脳ミソのどっかがイカレとるとしか思えんモンスターなんじゃよ」

「そ、、、それは悪魔とかいう以前に単なる単細胞のバカなんじゃ、、、、、、」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
漫画では、トラの腹を食い破って生きたまま心臓をひと潰しにしてましたよ。おー怖い。
ま実際はそれほどではないにしろ、一ニを争う獰猛さなのは確かだそうです。
頑張って地上最強を極めてください。
はーめでたし、めでたし。

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19


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 こりゃまたケッコウな趣味を持ったそなたにぴったりなのは、、、、、、」

 

「ハネオツパイじゃ!」

「、、、、は?」

「ハネオツパイ!」

「なんて?」

「、、、、、ハネオツパイ」

「もう一度言ってみ」

「、、、、、、、あのな」

「ん?」

「、、、、、、、、、、、ボケんぞ」

「チッ」

 

「では改めて解説するぞい。
 こいつはリスのようなネズミのような、はたまたサルのようなと
 特にこれといって現代動物のどれにも似かよらない、
 独自の原始動物の性質を残した【ツパイ目】と呼ばれる哺乳類の一種じゃ」

「なるほど、ツパイで切る名前なのか。紛らわしいな」

「まったくもってアッチ方面に勘違いしそうな名前じゃが、
 意味の区切りは、羽(ハネ)・尾(オ)・ツパイ。
 『羽根のような尾っぽを持ってるツパイ』だからこういう名がついておーる。
 別にいやらしくもなんでもないんじゃぞい」

「しっかし、『オ』を最後にわざわざ持ってくるとは
 狙って付けたとしか思えねーネーミングだな。
 『ウルトラマンコスモス』みてーなもんか」

「あと『アークエとガッチンポー!』な」

「それは微妙にちげーだろ」

「しっかしあの頃の東Pはノリに乗っておったのう」

「いやまったくだ。そもそもあの時代は他の作品からして違、、、、、、、」

 

その後、妙に話の盛り上がったあなたと神様は
そのまま夜通し語り合ったとかしないとか。
はーめでたし。めでたし。

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20


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 西川きよし師匠が大好きだというそなたにぴったりなのは、、、、、、、」

 

「タチヨタカじゃ!」

 

「ギョロ目ー?!
 目が怖えぇよーこの鳥!いったい何なんだよこいつは?!」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 熱帯地方に住むという夜行性の鳥じゃな。
 暗闇でエサを探すということで、目の瞳孔が極限まで進化した結果がコレじゃ」

「進化するにも程があるだろ。目玉が飛び出てるみてーでマジキモいんだけど」

「ちなみにこれが明るい昼間では、こーなる」

 

 

「ぶっ?!ワハハハハハハハハ!!!
 いっ、いかん、つい笑ってしまった」

「笑えるじゃろー。そなたもぜひ来世では大好きな師匠のように目玉芸を磨けよ」

「ってオイ待て?!俺は顔が面白いといっただけで別に好きとは、、、、、」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
フクロウの瞳孔は猫みたいにキューッと細くなるからまだカッコイイけど、
こいつみたいにただ真ん丸に縮むだけだとホント間抜けに見えますね。あー可哀想。
まぁなにはともあれ、これであなたも鳥世界のやすきよだ!あとはやすしを探すだけ!
はーめでたし、めでたし。

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21


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 坂田利夫師匠が大好きだというそなたにぴったりなのは、、、、、、、」

 

「ハダカデバネズミじゃ!」

 

「おぉ師匠?!これぞまさしく坂田師匠!」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 目も退化。体温調節の必要もないので体毛も退化。
 進化したのは歯と穴掘りだけという、そのほとんどをモグラのように
 地中のみで生活するようになったネズミの仲間じゃ」

「ホント、顔つきが何ともアホっぽくて間抜けだよなぁ」

「笑えるじゃろー。そなたもぜひ来世では大好きな師匠のようにアホ芸を磨けよ」

「ってオイ待て?!俺は顔が面白いといっただけで別に好きとは、、、、、」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
ちなみに長所としては、ネズミにしては20年とかなり長寿なんだそうですよ。
少なくとも長生きはできそうでよかったですね。アホ面ですけど。
ってなワケで、あ、読んでくれて、あ~りが~とさ~ん♪

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22


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 なんでやねん!とツッこまれたいそなたにぴったりなのは、、、、、、」

 

「ツノゼミじゃ!」

 

「こりゃまたすげーツノだなー?で、これいったい何の役に立つんだ?」

「、、、、わからん」

「ズコー!おいおいあんた神様だろう」

「だってワシが作ったんじゃないもんねー。勝手に進化したんだもんねー」

「ったく子どもかよ、、、」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 動物の進化というものにはな、時には理屈なんて付かんこともあるんじゃよ。
 このツノゼミのツノが、なんでこのような形になったのか。
 直接聞いてみるわけにもいかんから、博士たちは必死であれこれ想像を巡らせたんじゃが
 結局、今の今になっても明確な答えはまだ出とらんのだそうじゃ」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
他にもいろんな個性的な形状のツノが、ツノゼミの種類にはわんさとあるそうですよ。
メスの気を引くために奇抜なヘアスタイルを競ってただ目立ちたいだけだったりして。
人間のヤンキー世界と、実はそれほど思考が変わらなかったりするのかもしれませんね。
はーめでたし、めでたし。

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23

(※類似品です)

 

「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 どっちやねん!とツッこまれたいそなたにぴったりなのは、、、、、、」

 

「トゲアリトゲナシトゲトゲじゃ!」

 

「、、、ちょっと待て。名前の前に
 まずはこの類似品ですって但し書きについて聞きたいんだが?」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 、、、画像がな、見つからなかったんじゃよ(泣
 本当に誰がどこを探しても写真が見つからんと、愛好家の皆が嘆いておった。
 なのでこればっかりは仕方なく、親戚のトゲハムシの写真で勘弁しておくれ。
 どーせシロウトには見分けが付かんらしいから」

「とまぁ、作者の弁解は置いといてだ。
 とりあえずはトゲがあるのかないのかをはっきり教えてくれないか」

「あるよん♪」

「って軽いなぁオイ」

「だって、トゲのあるトゲナシトゲトゲじゃもん」

「、、、、、もーいい。何がどーなってるのか説明してくれ。頭痛くなってきた」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 では解説じゃ。そもそもハムシという小っちゃいカナブンみたいな昆虫がおってな」

「ほうほう」

「そのハムシの仲間に、背中にトゲの生えたものが発見されたので
 これをそのまま、トゲハムシと名付けた。こいつが基本系じゃ。
 別名トゲトゲとも呼ばれるということを、よーく覚えておいてくれ」

「それで?」

「ところがそのトゲハムシの仲間で、今度はトゲのないものが新たに発見されたのじゃ」

「、、、、それはもう、普通のハムシでよかったんじゃねーか」

「生物学的な分類ではそうもいかんのじゃよ。
 体の内部の構造とか、進化の過程の違いとかも厳密に比較検討されるからのう」

「頭の固てー奴らの考えることはようわからんな」

「んで、トゲのないトゲハムシということで、これをトゲナシトゲトゲと名付けた」

「でもネーミングセンスはめっちゃ単純なのな」

「いちいち口を挟むでない、ここからが本番なんじゃから。
 いいか、しかしその後なんと、、、、、」

「はいはい、もう読めた読めた。
 今度はトゲのあるトゲナシトゲトゲが見つかっちまったバンザーイ!ってんだろ」

「おっ正解じゃ。なかなか飲み込みが早いじゃないか」

「これはアレだ。つまりは最初っからトゲのあるなしで分類すべきじゃなかったと」

「まーぶっちゃけ、そういうことじゃなー。
 せめて人間に見つかる順番がもっと分かりやすくしてくれたらよかったんじゃが」

「そんなのはこいつら昆虫にとっちゃ関係ねーもんなー」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
ということでどっちやねん!な名前の構造、ご理解頂けましたでしょうか。
今後、本物の写真が見つかりましたら差し替えたいのでぜひとも教えてくださいね。
はーめでたし、めでたし。

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24


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 和菓子好きなそなたにぴったりなのは、、、、、、、」

 

「スベスベマンジュウガニじゃ!」

 

「これのどこがスベスベだよ!
 インパクトどころか完全に名前負けしてんじゃねーか!
 ってかジジイ、お前マンジュウ言いたかっただけだろ!?」

「じゃあ嫌なら他に類似品でスベスベマンジュウダニってのもいるけど」

「カニがいいです」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
ちなみにツルツルマンジュウガニってのもいるそうです。凄いネーミングセンス。
実際にはスベスベとツルツルどっちがスベスベでツルツルなんでしょうかね。
そしてスベスベマンジュウ族に新たな生物種が加わる日はやってくるのでしょうか。

まぁなにはともあれ、これであなたも
来世では美味しそうな名前の生き物ということで人々の注目を集める事でしょう。
はーめでたし、めでたし。

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25


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 洋菓子好きなそなたにぴったりなのは、、、、、、、」

 

「スカシカシパンじゃ!」

 

「おいちょっと待てジジイ!
 これのどこが来世だ! もはや生き物ですらねーじゃねーか!
 何だよ生まれ変わりが菓子パンって!!」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 よっく見てみろ。
 これは菓子パンなどではない。れっきとした海の生き物。
 正確な分類上はトゲトゲしたあの【ウニ】の仲間なのじゃ」

「マジかよ。。。。。この見た目で。。。。???」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 しょこたんが描いたあのキャラクターはこっちが元ネタなのじゃよ。
 決して単なるアンパンマンのパロディじゃ、なかったという訳じゃのぉ」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
ふぅよかった、食い物じゃなかっただけマシか、、、、、
っていや!よくねーだろ!

まぁなにはともあれ、これであなたも
来世では美味しそうな名前の生き物ということで人々の注目を集める事でしょう。
はーめでたし、めでたし。

→なかった事にして二度寝する 1へ
→つまんねェぞ!と作者に文句をいう こちらへ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

26


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 一芸に秀でたオジサンに憧れるというそなたにぴったりなのは、、、、、、、」

 

「サブロウじゃ!」

 

「、、、、おいジジイ」

「なんじゃい」

「ひょっとして、野球選手のサブローとかけてるのか」

「、、、、、、、うん」

「ハァ、、、、、、、」

「、、、、、い、イマイチじゃった?」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
サブロウがいるのならジロウやイチロウなんて魚もいるのだろうか。
いなければ何故に三男坊の名前だけがピックアップされたのか。
ぜひとも真相が知りたいところである。いや別にいいか。

まぁなにはともあれ、これであなたも
来世では名前だけでもスポーツ選手の気分を味わえる人生、
いや魚生を送れることでしょう。
はーめでたし、めでたし。

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27


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 欲も無く普通のオジサンで十分だという謙虚なそなたにぴったりなのは、、、、、、、」

 

「オジサンじゃ!」

 

「そのまんまー!ってサカナのオジサンかよ?!
 せめて人間に戻れるんならまぁここはオッサンでも何でもいいかと思って
 金の斧銀の斧方式で絶対ヒッカケだと思って逆を突いたのにィ!キィーーっ!!」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 さすがにこれくらいは読んでもらわんとツマランのう」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
ちなみにオバサンという名前の魚はいません。
メスでもオジサンとはこれいかに。ひとつなぞなぞのネタにでもどーぞ。

まぁなにはともあれ、これであなたも、、、、うーんゴメン、特にないわ(笑
はーめでたし、めでたし。

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28


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 アウトドア派なそなたにぴったりなのは、、、、、、、」

 

「ウバザメじゃ!」

 

「!!!!!
 なんだよこりゃ?! まるっきりバケモンじゃねーか!!
 口がまるごとドラム缶みてーになってんぞ!ってかこの口ちゃんと閉じんのかよ!」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 これでもれっきとしたサメの仲間じゃよ。
 こーして口を開きっぱなしでひたすら泳ぎまくり、
 海中のプランクトンをこし取って食べとると、ま、そーいう構造じゃ。
 長い長ーい進化の過程で、口を閉じる必要がなくなってしまったんじゃな」

「まさに文字通りに泳ぎ続けてねーと死んじまうってワケか。。。。。」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
いやー、海の中にもいろんな生き物がいるもんですね。
あんなアゴが外れっぱなし状態で一生泳ぎ続けなきゃならんなんてなんともはや。

まぁなにはともあれ、これであなたも
来世では海中大食い選手権で、サメなのにひっぱりダコの人気者となれることでしょう。
はーめでたし、めでたし。

→なかった事にして二度寝する 1へ
→つまんねェぞ!と作者に文句をいう こちらへ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

29


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 インドア派なそなたにぴったりなのは、、、、、、、」

 

「オオグチボヤじゃ!」

 

「キモっ!?!? めちゃめちゃキモっ!!!
 ちょっと待て!どこのRPGの敵キャラだ?!
 つーかパックンフラワーかよ!」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 見た目そう見えるだけで、別にあそこ全体が口って訳じゃないぞい。
 これは海綿生物である【ホヤ】の一種。
 エサの取り入れ口の周りにあったヒダが、進化の過程で巨大化していっただけじゃ」

「マジかよ、、、半透明だからまだなんか納得できるけどよぉ。
 色が緑とかだったらホントまんまパックンフラワーだよなぁ、、、、、
 で、インドア派ってのは?」

「岩に張り付いたままで一生を終える、半分植物みたいな奴だから」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
ホヤ、、、、ゴツゴツした岩みたいな、アレの仲間ってことか。
魚屋で割とよく見かけるけど、あんなのホントに買ってく奴っているのかね。
気味悪いけども今度新入りのご挨拶として、いっちょ挑戦してみっかなー。なんて。

まぁなにはともあれ、これであなたも
来世では動物なのに動かず働かずで食えるニート生活を満喫できることでしょう。
はーめでたし、めでたし。

→なかった事にして二度寝する 1へ
→つまんねェぞ!と作者に文句をいう こちらへ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 いっぱい生やすなら腕派なそなたにぴったりなのは、、、、、、、」

 

「コンドロクラディア・リラじゃ!」

 

「、、、こ、、、、これがホントに生き物なのか???
 まるっきりドコがドコなのかワケわかんねーんだけど。。。。。。。」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 じゃろうなあ。
 本作におけるビックリ生き物大行進の見た目インパクト部門大賞じゃよ。
 要は深海生物の一種でな、
 あの下に広がっとる細いヒトデみたいな部分が本体じゃ。
 そっから上に伸びとるいっぱいあるヒョロヒョロしたのがいわゆる触手でな。
 一番上の部分が浮きになっとって、それぞれプカプカゆらゆらさせときながら
 間を通る生き物を絡め取って養分にするため、あんな形に進化したそうじゃよ。
 触手というか、ほとんど海中に張った投網じゃけどな」

「腕ですらないじゃん、、、、、、、」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
適当な日本語名がないため、こいつだけ学術名です。
間に「・」なんか付けちゃってナマイキですね。

まぁなにはともあれ、これであなたも
来世では千手観音もびっくりな海中ハンターとして存分に腕を振るえることでしょう。
はーめでたし、めでたし。

→なかった事にして二度寝する 1へ
→つまんねェぞ!と作者に文句をいう こちらへ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

31


「ふぉーふぉふぉふぉ。決まったぞい。
 いっぱい生やすなら脚派なそなたにぴったりなのは、、、、、、、」

 

「ダイオウグソクムシじゃ!」

 

「おおっと、さすがにこれなら知ってるぜ。
 でっかいダンゴムシの親分みたいな奴だろ。
 確か何年も水族館のなかでエサ食わないまま生き続けてたんだってな」

「ふぉーふぉふぉふぉ。
 これくらいは知っとったか。
 んじゃさすがに詳しい説明もいらんかのう。
 惜しくもこないだ天に召されてしまったが、、、、、あぁここに来たんじゃった。
 そうそう、自分が世間で騒がれてたと知ってえらく驚いとったぞい」

「んじゃ俺もせめて来世はゆるキャラチックな人気者になれるかなぁ」

「その前に水族館に捕まえてもらわにゃ、一生深海でじっとしてるだけじゃぞ」

 

ハッとしてあなたは目を覚ます。
飲まず食わずで7年半、と言いたかったところですが
水槽の中なのでさすがに水分も取ってなかったのかどうかまでは分かりませんよね。
動物界の不食ブームの先駆けってカンジですか。正に究極の低燃費。

まぁなにはともあれ、これであなたも
来世では人気者になれる、かも?
はーめでたし、めでたし。

→なかった事にして二度寝する 1へ
→つまんねェぞ!と作者に文句をいう こちらへ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【あとがきみたいなもの】
ども、作者です。お読み下さりありがとうございます。
短い質問にポチポチと答えていくだけですぐ終わる
ゲームブックがあってもいいじゃないか。
単純な二択ツリー分岐だけでできたのも立派なゲームブックじゃないか。
この作品はGameBook.xyzさんの「艶福家の住む村」や「桃太郎の婚活日記」
などからパク、、、、もといアイデアのインスパイアを
強く受けて作ってみたものです。
しかし始めはGだけを大オチにして、
あとはイヌとかネコとか普通の動物で済ますつもりだったのですが
ちょっと調べてみたらまぁ、なんと世界には面白ネタ動物の多いことか。
途中からはすっかり珍獣・奇獣のネット検索の魅力にハマってしまいw
最終的にはこんなキテレツな珍獣大図鑑に仕上がってしまいました。
さて皆さんはどんな動物になりましたか?
結果も含めてどしどし感想など書き込んで下さると嬉しいです。
(もちろん『つまんねェぞ!』も可w)
ということでそれではまた、次回作でお会いしましょう。