ファンタジーラノベ風な恋愛ユニットシミュレーションゲームものの続編です。
ジャンル名長すぎですねースミマセン(笑
引き継ぎ無しの単体でも遊べますが、ルールに関するチュートリアルが第1話の冒頭にて詳しく解説してありますので、そちらをぜひご参照ください。
今回のも、お手軽カンタン読み進めるだけでOKのブック派さんと、じっくり思考の戦略好きゲーム派さんの両極端を狙ってます欲張りな作りは健在ですが、果てさて喜んでもらえてるのかどうか。
親密度もSクラス勲章もまだまだ役立つのは先の話なんですが、今のうち取り溜めておいていただけると嬉しいです。

 

 

 

 

 

乙女魔装兵ウィッチストライカーズ

~第2話 追撃!スクスト自治区の蛮狼族~

作:緒方直人

 

 

 

 

 

 

1@プロローグ1

ここはユーシス達の魔法大国グラブルと軍事同盟を結ぶ友好国、南の獣人大国スクスト。
ミルノと同じワーウルフ族が代々王族として納める自然豊かな国である。
そんなスクストへ我がグラブルの独立魔装分隊が来ていたのは、合戦の援軍として派遣されて来たからだ。
相対する敵国はスクストの兄弟国でもある、同じく獣人国家のモンスト。
元は両国ともにひとつの国であったのだが、民族や宗教などといった複雑な事情が絡み合い分断されたというよくある経緯を持つ。

さて、この戦いでスクスト軍を率いていたのが、スクスト国第一王子のオズルと、第二王子のアルマの2人。もちろん共にワーウルフ族である。
だがこの兄弟、その仲は大変に悪かった。
強行派であるオズルが強引に戦いを推し進めようとするのに対し、それを穏健派のアルマが何とか兵の被害を最小限に抑え込もうと常に対立を繰り返してしていたのだ。
そんな上層部のパワーバランスの微妙な悪さが、この合戦をかれこれ2ヶ月余りも間に長引く膠着状態に陥らせていた原因であった事は、スクスト軍末端の兵士はもちろん、外から来たグラブルの隊員にすら、目も明らかな事実であった。
ユーシスもあの2人の王子がしょっちゅう言い争っている様子を、毎日のようにずっと見ている。
自分も決して兄と仲が良いと言える方ではなかったが、あれほどまでにいがみ合う兄弟も珍しいと、内心驚いてもいた。

さて、物語はそんな敵軍との睨み合いが何日も続く静かな合戦場に飛び込んできた、1本の伝令によって動き出す。

→ 2へ

 

 

 

 

 

 

2@プロローグ2

「なんだと! 父上が病気で倒れた?! それは真か!」

寝た子も飛び起きるかのような凄まじい怒号で叫んだのが、巨漢の第一王子、オズル。

「兄上! すぐに国へ戻りましょう! 合戦も中止にすべきです!」

すかさず切れ長の涼しげな目をした細身の第二王子、アルマが大将である兄に向って進言する。

「ぐぬぬぬ、、、、、、何故にこのような大事な戦の最中に、父上は、、、、」

「兄上!」

「わかっておる! 仕方あるまい、、、、、戻るぞ、アルマ!」

こうしてオズルとアルマの2人の王子は合戦を中断し、倒れた国王のいる王都へと急ぎ戻らねばならなくなった。
だが、問題はその王都への帰還ルートである。
今いるこの合戦場から最短距離で西の王都へ戻るとすれば、途中蛮族フェンリル族の自治区でもある密林地帯を突っ切る必要があった。
だが、その自治区の中は言わば治外法権。
如何に王族といえど、この地に事前の承諾も無しに無断で足を踏み入れたとあっては、例え中で如何なる不測の事態が起こったとしても誰も文句は言えない、そんな無法地帯だったのだ。

しかし、そのような危険も意に介さず血気盛んなオズルは当然のようにこの自治区の強行突破を宣言。
反対するかと思われた弟のアルマも、今回に限っては珍しく兄の意見に賛同した。

「だから俺はモンストよりもまず先にあの忌々しい蛮族どもを根絶やしにしておくべきだと言ったのだ!これで父上にもしもの事があってみろ!全ては貴様のせいだぞアルマ!!」

帰還ルートの検討会議中、ずっと兄に罵倒を浴びせ続けられていたアルマ。
言いがかりもはなはだしかったが、倒れた国王の手前もあってかこれまた珍しくじっと黙って耐えていた。

そもそもが今回のこの敵国モンストへの無謀な侵攻作戦。これはフェンリル族との共存共栄を常に主張し続けてきた心優しきアルマが、兄の暴走をどうにか押さえる為にガス抜きとして渋々代わりに承諾したに過ぎないというのが裏の実情だ。
現国王もどちらかといえば武に長けた長男のオズルの方を贔屓にしている節もあり、孤立無援のアルマは常に施政の場では日陰者とされていた。その優しさと甘いルックスから、決して国民からの人気も悪くはなかったのだが。。。。。

かくして急遽、ここに少数精鋭による隠密の王都帰還部隊が編成された。
そしてその王子達の護衛役として、我らがグラブルの独立魔装分隊、第11班から14班の全員も同じく参加する運びとなったのである。
これからその明日早朝より出発する帰還作戦に関する、ジュディ分隊長からのブリーフィングが始まる。
一言一句聞き漏らさぬよう努め、陣形や自身の魔装選択など班長としての判断材料にすることだ。
滾れ情念! 燃やせよ青春! 以上っ、愚かな彼の人生に僅かばかりの幸運をっ!

→ 3へ

 

 

 

 

 

 

3@ブリーフィング

一般隊員達が夜営の準備を始めた夕刻。各班隊長らは作戦テント内へと召集された。
明朝より出発する王都帰還作戦のブリーフィングだ。
まずは隊長の脇に控えし中年男性の参謀役から、簡潔な説明がなされる。

「まずはいつも通り、班編成の確認から!グラブル軍独立魔装兵分隊、第11から14班による4班編成の計16名!欠員なし!」

「本作戦における我が独立分隊の目標は、同盟国であるスクスト国王子、第一王子のオズル殿と、第二王子のアルマ殿が無事に王都までご帰還なさるまでの護衛任務である! その際、特に気を付けなければならないのがフェンリル族自治区となっている西の密林地帯だ! ここでは蛮族のフェンリルどもに王子が襲われる危険がヒジョーに高い! それでなくてもリカオン、ハーピー、オーガなどの魔獣の類も数多くが生息しておる! それらの危険からも当然王子らをお守りせねばならない! 常に周囲への警戒を怠らんよう各自万全の注意を払って護衛に臨むべし! 今回もダムリス班長率いる第11班の活躍に、大いに期待する! 以上!」

続いてジュディ分隊長から、地形図を壁に掲げての行軍ルートが提示される。

「今回はフェンリル族に発見されるリスクよりもまず時間の短縮を最優先とした。よって行軍するのは王子らの馬が走りやすいよう、既存のけもの道を敢えて使う。ここに示したのがそのルートだ。各自よく頭に叩き込んでおけ。だが道と視界が良い分、当然フェンリル族の監視の目に引っ掛かるのも間違いなかろう。途中、まずフェンリル族との接触は避けられんと覚悟しておけ」

「肝心の護衛の配置だが、王子らとそれを守護するスクストの主力部隊を中央に集め、その周囲を我々魔装分隊の4班でそれぞれ分散して守る。前方を守るのが第11班、左方が12班、右方が13班だ。そしてユーシス、貴様の第14班には最後尾、後方への配置を命ずる。その命投げうってでも後方から来る追手を決して王子らには近づかせるな」

「ユーシス、まだ貴様は新米だから一応この私からもアドバイスしといてやろう。貴様らは王子の後方を護衛するのだから、前衛方向への警戒は比較的必要ない。逆に追手からの撤退戦になった場合、敵との戦闘の矢面に立つ事になるのは前衛ではなく後衛の方だ。くれぐれもそこの配置は間違うなよ。もし基本の4陣形を使うのであれば、今回は前衛と後衛、逆さまにひっくり返した『6時陣形』にした方が無難だろうな。そしてこれが最も重要な事だが、決してブロッカーを王子らから離し過ぎるんじゃあないぞ。万が一の奇襲があってもすぐさま王子らをお守り出来るよう、常に張り付かせておく事だ」

最後に各班長から、自班の陣形(フォーメーション)についてジュディ分隊長へと申告されていく。
この独立分隊では、各班4名が組む戦場での陣形については、常に各班長の独断に任せる風潮にある。
既に各班は各々の班員の個性を生かした得意の陣形をいくつか持っているのだ。
ユーシスの知らない独特の軍規用語が続々と飛び交いつつ、各班長が次々と申告を終えていく。

だがそんな緊張の中でユーシス君、先ほど名指しで急に受けた指示にビックリしたのか、考えてきたはずの陣形をすっかり忘れてしまったようだ。
彼は今、まずは自分の班員たちの基本情報と、士官学校で習った基本的な4つの陣形を必死に思い起こそうとしていた。
えぇっとしかも『6時陣形』か、、、いつもの基本陣形を、縦にこう、くるっと180度回頭だから、、、、、

 

※第14班班員情報(計4名)

A:アタッカー(レイラ)   (魔装:剣)
G:ガンナー(アビーニャ)  (魔装:銃)
B:ブロッカー(ミルノ)   (魔装:盾) 
Y(agb):班長(ユーシス)(魔装:剣or銃or盾)

・ユーシスは毎回どれでも好きな魔装を選んで出撃できる。
・ただし作戦中の魔装の換装は不可。

 

※基本となる4陣形例

 

       前 衛
 口口口  左 ↑ 右
 口口口   ← →
 口口口  翼 ↓ 翼 
       後 衛

 

※今回、下に示した陣形は6時方向Ver
※基本陣形を上下180度ひっくり返したものとなる

 白虎の陣  青龍の陣

 □G□    □B□
 A□a    □G□
 □B□    A□a

 玄武の陣  朱雀の陣

 □G□    g□G
 B□b    □A□
 □A□    □B□

 

さて、ユーシスの申告する番はもうすぐそこだ。早く陣形を決めなければならない。
基本に忠実に、これら4つの陣形例のどれかをそのまま採用しようと考えた賢明な班長は、その名称だけを覚えて分隊長に申告すればよい。
以後の作戦中はその陣形ごとの戦況結果はオートで集計されるので、その際はメモも記憶力も全く必要なく読み進められる。
だがしかし、もしもあなたのユーシスが班員の陣形配置を勝手にイジくるような自信家の班長であったならば、その時は作戦中における班員それぞれの魔力点の変化はあなたが全てマニュアルで記録していかねばならない。
この場合、決めた陣形の配列位置も含め、常にメモを取りながら読み進める事をお勧めする。

→基本の4陣形よりひとつを選び申告する(オートモード) 5へ
 
→マニュアルでの陣形配列を検討してみる(マニュアルモード) 4へ

 

 

 

 

 

 

4@マニュアルモード解説

ようこそ。本作をより深く楽しもうとするあなたのその挑戦に心より感謝する。
ではここではより詳しく、マニュアル陣形の作成ルールについて解説しよう。
各位、間違いの無いよう知恵を絞った独自の陣形を構築されたし。

 

※マニュアル陣形の作成ルール

・9マスの外周四辺、つまり前衛・後衛・右翼・左翼のいずれも3マス全ての空白であってはならない。
 もし空白の列があれば陣形はそのまま外側に向け拡大スライドしたのと同じとみなされるからである。
・故に、上下左右四辺の四列にはそれぞれ必ず1名は配置をしなければならない。

 

@合格例

 □A□   A□A
 A□A   □□□
 □A□   A□A

 A□□   □□A
 □AA   □□□
 □□A   AAA

 

※不合格 ⇒ 修正例

 □A□   □A□
 AAA ⇒ □□□
 ■■■   AAA

 ■■■   A□A
 AA■ ⇒ □□□
 AA■   A□A

 

どうだろうか。
やはり難しそうなのでオートにしようというのなら、それもまた懸命な判断だ。
その際は戻って基本の4陣形から選び直して申告すること。

→やはり基本の4陣形から選び直す 3へ
→マニュアル陣形を申告して終了する 5へ

 

 

 

 

 

 

5@ブリーフィング後

さて、何とか自班の陣形申告を終えたユーシス。
ブリーフィングも終わり、今夜の夕食時間までは暫しの解散となる。
この僅かな時間、ユーシスはどこへ足を運ぶのか。

→魔装の整備所へ行く 6へ
→支度中の給仕所へ行く 7へ
→遠くが一望できる高台へ行く 8へ
→このまま作戦本部テント内に留まる 9へ

 

 

 

 

 

 

6@整備所

魔装の整備所テントにやって来たユーシス。
誰か女の子が来ているかなー♪と期待していたのだが、あいにく今日はいつもの整備兵の面々だけであった。
ちょっと、いやかなりガッカリしつつも取り敢えず馴染みのオッチャンと雑談を交わす。

「お前んとこのブロッカーの嬢ちゃんだがな、あの子も普段はあぁやってツンケンしてっけどよ、あぁいう子が実の所、ホントは寂しがり屋だったりするもんさ。だからっていう訳じゃないがここだけの話な、実はあの子、身寄りの無い戦争孤児なのよ。オォット俺が言ったって言うんじゃないぜ、ナイショだぜ。まだガキの頃に拾われたから親の顔もロクに覚えてないらしい。だからよボウズ、少々キツい事言われたってな、へこたれず大きな愛で包んでやるんだぜ。それが男ってェもんよ……」

さてと、もうそろそろ夕食の時間だ。
テントを出たユーシスはトイレに寄ろうとしたのだが、通りがかった離れの資材置き場の方から何やらひそひそと話し声が、、、、

(……今宵改めて伺います。私との将来のお話、考えて頂けましたでしょうか)

(アルマ王子。。。あぁ私など、所詮は生まれの素性も知れぬ卑しい人間でございます。そのような女が王子のような高貴な御方となんて、お気持ちは嬉しいのですが、私、どうしたらいいのか。。。。)

?? な、なんだなんだァ?!
慌ててテントの影に隠れるユーシス。
あの向こうにいる2人って、アルマ王子と、、、、、ミルノちゃん?!
将来? え、アレって、、、、まさかプロポーズっ!?

「身分など関係ありません。私は、あなたのその清らかな心の美しさに惹かれたのです……」

「まぁ、そんな勿体ないですわ。。。。でも……」

「この戦いが終わればきっと状況も変わります。いずれ父上だってわかってくれる。だから……」

「王子。。。本当に、本当に信じてよろしいのですね。私……嬉しい……」

……ん? んんん~~???
で、でも、、、なーんかオカシイぞ。
いつもの毒舌鋭いミルノちゃんとは、まるで別人のしおらしさじゃないか。
あ~っ! あぁ~っ! だ、抱き合っちゃってるぅ~~! キャーーッ!!

カンカラカンッ!

空き缶!? し、しまった音をっ!!

「……王子、しばしここでお待ちを。私が見て参りますので」

アルマ王子に背を向けると、さっといつもの仏頂面に戻ったミルノ。
真っ直ぐにズカズカとこちらへ歩み寄ってくる。
すかさずユーシスが隠れるテントの後ろへ回り込むと、有無を言わさず彼の胸ぐらをグイっ!

「……見ましたね」

ヒィィィッ!? 恐怖のあまりユーシスは声も出せない。

「……今ここで見た事はすぐに全部忘れてください。全部、です!」

ユーシスはブンブンと全力で首を縦に振った。
ようやくミルノは手を離す。どさりとその場に尻餅をついて倒れ込むユーシス。

「……べ、別にその、勘違いしないで下さいね。あんな世間知らずのお坊ちゃんでも、キープしておけば便利な金ヅルくらいにはなるってだけの話なんですから。さっ、もういいでしょう。バレないうちに静かにこの場を離れて下さい。い・ま・す・ぐ!#」

ア、アワワワワ、、、、、、
転げるように逃げ去っていく、哀れなユーシス。
女は、、、女はやっぱり怖えぇよぉぉおおお!!!

ミルノとの親密度を+1すること。

→作戦開始だ! 10へ

 

 

 

 

 

 

7@給仕所

「暑っちぃーっ! でも明日でやーっとこのジャングルともオサラバだぁ! 頑張るぞーっ!」

そこには上着を脱ぎハーフトップの短シャツ一枚となった薄着姿でグツグツと煮立つ大鍋を特大の木べらで懸命に掻きまわしていたレイラがいた。
額や腕、むき出しのお腹やおヘソにいたるまで玉のような汗をかいており、相当に暑そうだ。
彼女も今晩の食事当番の一員なようで、ガサツな彼女が予想通り包丁など持たせて貰えるはずも無く、ここでもあぁいった力仕事が専門になってるらしかった。

「や、やぁレイラっ♪ 大変そうだね~手伝おっか?」

一応の士官であるユーシスはこういった雑用は免除されてはいるのだが、別に手伝っていけない規則も無い。
実際、彼も料理は好きなのでちょいちょい手伝いには来ていた。
何より一番の目的は仕事しながら一緒におしゃべりできる女の子の方なのは言うまでもなかったが。

「はぁ~? アンタみたいなヒョロっちぃのに出来んの~? このボクだからこそこんな大っきな鍋でも手早く!焦げ付かないよう掻き回せるんだからネっ!」

力こぶを作ってニカッと笑うレイラ。
ただの下っ端鍋係なのだが、当の本人はとても重要な役を任されたと自負してるらしい。
元来、汗をかいて体を動かすのも性に合ってるらしくその生き生きとした笑顔はユーシスにはとても魅力的に映った。

「ア、アハハ、そっだね~♪ じゃあ、僕は下で火加減でも見てるよ」

若干照れながらもユーシスはそう言って何気なくレイラの足元、鍋の下へと座る。
今日は何だか機嫌も良さそうだし、ようしガッツリ仲良くなれるかナ♪とユーシスは、下から見上げるような格好でレイラに向かい話しかけ、、、ようとしたのだが!?

「そういえばさ、、、、?はブッ!」

途端に慌てて目を逸らすユーシス。必死で鼻を押さえて、真っ赤になっている。
踏み台に乗ったレイラは、上で鍋の中を覗き込む格好で木べらを掻き回している。夢中なのか下のユーシスの異常さには全く気付かない。

「は? 今、何か言ったぁ?」

「し、、下、、下ち、、、チチち、、、」

「シタ? 舌がアチチ? 何だよいつの間につまみ食いしたのサ?意地汚いなぁ~♪」

ケタケタ笑いながらも尚もレイラは腕を前後にぐいんぐいんと振り回す。
加えておヘソの上までしか丈のない、無防備なハーフトップの短いシャツの裾が前後に大きくひ~ら、ひ~ら♪

。。。。。。。。。ごほん。

こうしてユーシスは思いがけずに楽しい時を過ごしたのでありました、とさ。

レイラとの親密度を+1すること。

→作戦開始だ! 10へ

 

 

 

 

 

 

8@高台

遠くが見渡せる高台といっても、この合戦場に山地や丘などの起伏はほとんど無い。
なのでユーシスは陣営に作られた人工の物見やぐらに、明日の作戦の確認のため登ってみることにする。
というのは彼お得意のいつものタテマエだ。
まだかろうじて陽は落ちてはいない。一応の言い訳もばっちり予習済みだった。

すわぁて!今の時間の見張り役は誰かなぁ?可愛い子だったらいいな~♪ 
『やぁ!ちょっと失礼するよ!どうしても今日のうちに見ておきたかったんだが、、、、あぁ、ステキな、夕焼けだネ♪』ぬわ~んて!デヘ、デヘヘ。。。。。

そう、狭いやぐらの上は適当な言い訳さえあれば女の子とお近づきになれる絶好のナンパポイントなのだ。
この2ヶ月、今まで一度も成功した試しはなかったけれども! 最終日の今日こそは必ず!
存分に鼻の下を伸ばしながら一目散で梯子を登っていくユーシス。
上のやぐらでは見張り役であろう誰かがチラとこちらを覗き込み、キャッ!と小さな驚きの声をあげてすぐに引っ込んだ。
オォ! 今のは間違いなく女子の声♪ うはは~!待ってて下さいね~、おっ嬢ォすわぁァ~ん♪

、、、ヒューーーッ。。。。。

ゴイン!!!「ぐええぇっ!?」

ユーシスの頭に植木鉢が降ってきた!
続けて鉄アレイ!招き猫!18tハンマー!!
ちょ、ちょっと待って、、、、何でそんなモノがぁぁぁぁぁ、、、、、、

ドスゥン! 地面に墜落し敢え無く伸びてしまったユーシス。

「……ゴ、ゴメンなさいっ、隊長さん。。。」

物見やぐらの上にいた褐色肌の眼鏡エルフ女子さんは、パニックを起こすと無作為に物質転送魔法が暴発してしまうといった、非常に厄介な体質だったのである。

アビーニャとの親密度を+1すること。

→作戦開始だ! 10へ

 

 

 

 

 

 

9@テント内

「お兄様ー♪ もーすぐお食事の時間ですよー、一緒に行きましょー♪」
「ごっはっんー♪ ごっはっんー♪ 今日の献立はねー。。。。」
「オーイオイわかったわかった。まったくいつもいつもしょーがねーなー、ワハハハ!」
「お兄様、今日もお疲れ様でした。お荷物、お持ち致しますわ。ささ、参りましょう……」

ブリーフィングが終わったとみるや、今日も今日とてダムリス兄貴に飛び付く双子の班員オルソとカルラ。
エースのオネイスも飛び付くまではしないがぴったりと寄り添って楽しげに兄貴としゃべっている。
もう物珍しさも無くなったのか、今ではユーシスが頑張って話しかけても彼女達にはすっかり無視されてしまう毎日だった。
ひゅるるるる~~~、テント内を虚しい風が吹き抜けていく。

ぬうううぅぅぅ、、、、リア充、許すまじ!!
自分にもいつかあのような夢のモテライフが来ることを信じ、今日もひとりユーシスは寂しく飯をかっ込む。
くっそぉぉぉ!明日は!負けないぞぉぉ!

→作戦開始だ! 10へ

 

 

 

 

 

 

10@作戦開始!

「独立魔装兵分隊! 第11から14班!出撃する!」

インカムから響くダムリスの掛け声を合図に、各班が作戦通りに王子ら中央のスクスト軍を四方から取り囲む陣形を組んだ。
ちなみに魔力を持たないスクスト軍の足は、普通の馬である。
これら騎馬隊と歩調を併せるため、必然的に魔装分隊はいつもに比べかなりゆっくりめな速度でしか進めない。

「じれったいなぁもう! 絶対アタシがひとりで王子担いでビューンと行った方が早いのにぃ!」

短気なレイラがさっそくこの遅さにカリカリしている。

「仕方無いでしょう。同盟同士とはいえまさか余所の国の兵士に自国の王子を担がせるなんてスクスト正規軍の名誉に関わりますから」

いつも通りにミルノがツッコミを入れる。
続けて、彼女には珍しくからかい口調でレイラに言葉を返した。

「でももし担ぐとなるとあの巨体のオズル王子のお相手は、力自慢のレイラさんしかいませんが? レイラさん、まさかああいう方面がお好みとは私、知りませんでした。ふふ」

「うえ~、冗談やめてよミルっち。イケメンのアルマ王子の方ならともかく、何でアタシがあんな筋肉ゴリラなんか。。。。あっ♪ そういやミルっちぃ~?どうなのよぉ~あのイケメン王子さ・ま・と・は??」

「・・・何の話でしょう? 私にはさっぱり、、、」

「またまたぁ~♪ アタシたちの仲で隠さなくてもいーじゃん! で?どうなのよどうなのよ?なるの?お・妃・さ・ま♪ キャーーッッ♪♪♪」

「そんなお妃なんて、そもそも私とアルマ王子とは、、、別に何も、、、」

「あっ!ミルっち赤くなってるぅ~♪かっわいぃ~っ♪」

「!!、、、、、なって、、ませんっ!」

ボ、、、ボクも、混ざりたいッッ!!
2人の楽しげなガールズトークを横目で眺めつつ、ユーシスは周囲の木々の一本一本を注意深く観察しながら黙って行軍を続ける。
このまま何事も無ければ。。。。。。。

だが、そんな彼の淡い期待はすぐにけたたましい鳥の鳴き声によって掻き消される!
右方向の木々が一斉にザザザザッと激しく揺れ、白く巨大な翼を持った人頭の怪鳥、ハーピーどもの群れが飛び出してきたのだ!
すぐに万全の警戒を敷いていた各班は王子達に向かったハーピーを鮮やかに撃墜していく!
だが、ユーシスら14班を狙って来る分までは面倒見てくれない!自力で対処せよ!

 

【fase1】

右方向から来る鳥獣ハーピーの群れとの戦闘だ!
右翼にいるAとGの数が合計で2人以上ならば、ノーダメージでハーピーの群れの撃退に成功する!
その場合は次のfase2はスキップしてfase3まで移行せよ!
だがもし数が足りなければ、撃退は失敗し混戦となる!
その場合はこのままfase2へと移行せよ!

 

【fase2】

14班は一気にハーピーの群れにとりつかれ、混戦となる!
1匹1匹に大した力はないが、奴らは集団で弱い相手を狙って襲ってくるのが厄介だ!
陣形の右半分に配置された班員が主となり応戦するが!果たして?

中翼と右翼にいるAの数が合計で2人ならば、ノーダメージで混戦を制する事に成功する!
Aが1人だけでも、対象となるAが1点の魔力点を消費すればなんとかこれを凌ぎきれる!
だがもしAが1人もいなければ、代わりに中翼と右翼にいるGとBが被害を受ける!
その場合は対象となるGとB全員が1点の魔力点ダメージをそれぞれ受ける!

 

【fase3】

ハーピーの群れを撃退したのも束の間!
お次は左方向だ! 樹の上から獰猛な巨大猿キラーエイプが飛び掛かって来た!
1匹だけだったが運の悪い事に狙われたのは一番弱そうな(?)14班だった!避け切れるか!

左翼にいる班員を確認せよ!
AかBならば魔装で防御できるのでダメージは無い!
だが左翼にGがいるのならば、キラーエイプからの不意打ちをまともに食らってしまう!
その場合は対象となるG全員が2点の魔力点ダメージをそれぞれ受ける!

 

【fase4】

陣形内に飛び込んで来たキラーエイプ!鉄拳を振り回して暴れ回る!
今度は主に左半分に配置された班員での応戦となる!急いで取り押さえろ!

中翼と左翼にいるAとBの数が合計で2人以上ならば、ノーダメージでキラーエイプを撃退する!
だがもし数が足りなければ、取り押さえきれずに今度は左翼以右にいたGにまで被害が及ぶ!
その場合は先のfase3で攻撃を受けなかったG全員が2点の魔力点ダメージをそれぞれ受ける!

 

→白虎の陣ならば 11へ
→青龍の陣ならば 12へ
→玄武の陣ならば 13へ
→朱雀の陣ならば 14へ
→マニュアル陣形ならば各位ダメージ計算を行った後に 15へ

 

 

 

 

 

 

11@白虎の陣~その1~

隊列中翼に位置していたガンナーのアビーニャは僅かながら反応が遅れた!
纏わりつく多くのハーピーをひとり必死に追い払う左翼アタッカーのユーシス!
「ちょ、ちょっと~!手伝ってくれないの~!」
だがそっちのザコは任せたと、対翼のレイラはそしらぬ顔だった!
なぜなら既にレイラは近づく巨大猿の気配に気がついていたからである!
左方向から飛び掛かってきたキラーエイプは狙い済ましたレイラの魔剣により一刀両断される!
幸い、王子達は特に怪我も無く無事だった! 突破部隊は更にジャングルを進んで行く!

 

【戦況報告】

※白虎の陣 Ya-1
≪A4 G4 B4 Ya3≫

 □G□
 A□a
 □B□

→まだまだ順調! 15へ

 

 

 

 

 

 

12@青龍の陣~その1~

隊列中翼に位置していたガンナーのアビーニャは僅かながら反応が遅れた!
纏わりつく多くのハーピーをひとり必死に追い払う左翼アタッカーのユーシス!
「ちょ、ちょっと~!手伝ってくれないの~!」
だがそっちのザコは任せたと、対翼のレイラはそしらぬ顔だった!
なぜなら既にレイラは近づく巨大猿の気配に気がついていたからである!
左方向から飛び掛かってきたキラーエイプは狙い済ましたレイラの魔剣により一刀両断される!
幸い、王子達は特に怪我も無く無事だった! 突破部隊は更にジャングルを進んで行く!

 

【戦況報告】

※青龍の陣 Ya-1
≪A4 G4 B4 Ya3≫

 □B□
 □G□
 A□a

→まだまだ順調! 15へ

 

 

 

 

 

 

13@玄武の陣~その1~

隊列中翼に位置していたガンナーのアビーニャは僅かながら反応が遅れた!
あっという間に纏わりつくハーピーの群れ!
だが中翼アタッカーのレイラがフルバーストの魔力で瞬く間に蹴散らしていく!
続く左方向から飛び掛かってきたキラーエイプも左翼ブロッカー、ミルノが魔盾で防ぎ、すかさずレイラが斬り倒した!
主人公ユーシス、情けない事にこの間まったく出番なし!
幸い、王子達は特に怪我も無く無事だった! 突破部隊は更にジャングルを進んで行く!

 

【戦況報告】

※玄武の陣 A-1
≪A3 G4 B4 Yb4≫

 □G□
 B□b
 □A□

→まだまだ順調! 15へ

 

 

 

 

 

 

14@朱雀の陣~その1~

右翼アビーニャの反応は早かったがひとりだけでは数が多過ぎた!
だが撃ち漏らした敵はすべて中翼のレイラがフルバーストの魔力で瞬く間に蹴散らしていく!
す、、、凄い! 僕も負けてられないぞ!
だがそんな張り切るユーシスの背後から飛び掛かって来たのは、パワーファイターのキラーエイプ!
「うわぁっ!」
受け止められる魔装のないガンナーユーシス、一発で情けなく吹っ飛ばされる!
そして転がるユーシスは見向きもされず、ミルノとレイラは絶妙のコンビネーションでキラーエイプの撃退した!
いいトコなしの主人公ユーシス! 頑張れ次こそ挽回だ!
幸い、王子達は特に怪我も無く無事だった! 突破部隊は更にジャングルを進んで行く!

 

【戦況報告】

※朱雀の陣 A-1、Yg-2
≪A3 G4 B4 Yg2≫

 g□G
 □A□
 □B□

→くじけずGOGO! 15へ

 

 

 

 

 

 

15@フェンリル族の襲撃

その後ジャングルに巣食う多くの魔獣と遭遇するも、そのほとんどが前方に位置するエースの第11班の活躍で軽々と退けられていく。
ジャングルも既に半分を抜けた。このまま一気に突破成功かといった楽観ムードが漂う中、そんな皆の油断を突然の狼の遠吠えが引き裂いた!

アオォォォン!

……アオアォォォォォン!!

………………アオアォアォアォォォン!!!

まるで波紋のように、次々と遠く全方位へと拡散していくのがわかる。

「来たぞ!フェンリルの奴らだ! 全員戦闘準備! いいかこっからが本当の勝負だ!覚悟しとけよ!」

ダムリスがインカムで分隊全員に指示を出す! 警戒を強める各班員!
スクスト軍の騎馬隊も皆一斉に鞭を入れ、その速度を上げた!

しばらくするとユーシスは誰かにじっと見られている圧迫感を感じ始める。
初めはほんの極僅か。だがそれは段々と広く強くなっていき、気づけばもう前後左右ありとあらゆる方向から。
こ、、、これは、、、、、!!

「……囲まれてますね。20、、、40、、、それ以上かも……」

アビーニャの小声がインカムから聞こえてくる。

「いやー、こりゃ100はいるんじゃなーい? 相当歯応えありそうだネっ!」

「そこまでじゃないと思いますが、、、、、まぁいずれにせよ気を引き締めましょう」

レイラとミルノも軽く応答を返す。どちらもあくまで予想の範疇といった涼しげな表情だ。
すっかり震えがっていたのはユーシスただひとりだけ。
い、イカンイカンっ! 班長として、いや男としての威厳がッ!
ぶるりと被りを振ると、改めて自身の魔装を構え直した。く、来るなら来いッ!

「……そろそろ大方集まったか? ンじゃ一丁、ここらで異文化交流とシャレ込もうぜっ!!」

先頭を行くダムリスがその気勢ともに宣戦布告の闘気を発した!
それに呼応するがごとく、前方の樹の上で待ち伏せていたであろう一団が一斉に突破部隊を強襲!
予想通り、密林の狩人フェンリル族の一団だ!!

≪、、、、我ラノ縄張リヲ踏ミ荒ラス者ハ、、、殺ス!!≫

明確な言語は発しないものの、蛮刀を掲げる者、弓を引き絞る者、フェンリルどもは皆一様に禍々しい呪詛の気を全身から噴き出させて襲い来る!

万全に察知していた11班の的確な迎撃もあり、何とか敵の初撃は撃退!
中央の王子達への接近もとりあえずは阻止できた!
だが尚も怯まず、後方からは何十匹というフェンリル族が続々としつこく走り迫って来る!
は、速いッ! 生身の脚だというのに何という俊敏さだ!
あっという間に逃げる突破部隊は追いつかれ、戦いは混戦となっていく!
王子達の無事は、後方を守護する役目の14班の活躍に託された!

 

【fase1】

蛮刀を振りかざして後方から追い迫るフェンリル族からの撤退戦だ!
まずは陣形の後衛に位置する班員がその矢面に立たされる!
接近戦に強いアタッカーならまだしも、ガンナーやブロッカーには負担が大きい!防ぎきれるか!

後衛にいる班員を確認せよ!
Aならば魔剣で対等に斬り合えるのでダメージは無い!
だが後衛にGやBがいるのならば、蛮刀による強烈な斬撃は防ぎ切れない!
その場合は対象となるGとB全員が2点の魔力点ダメージをそれぞれ受ける!

 

【fase2】

無数のフェンリル族に追いつかれ、完全な混戦となってしまった14班!
こうなれば戦いは剣の手数の多さによって決まる! 果たして斬り勝てるか!

中衛と後衛にいるAの数が合計で2人ならば、アタッカー2枚の活躍で余裕で斬り勝ち班へのダメージは無い!
だがもし数が足りなければ、敵軍からの猛攻を防ぎきれない!
その場合は中衛と後衛にいるGとB全員が2点の魔力点ダメージをそれぞれ受ける!

 

【fase3】

他班のフォローのおかげもあり、だいぶ追手も振り切れてきた!
だが後方ばかりに気を取られていた14班を更なる攻撃が襲う!
今度は前方の樹上から立て続けに矢が飛んできた! フェンリル弓兵による待ち伏せだ!
完全に虚を突かれた14班の前衛!
ブロッカーでもバリアでとっさに自身を守るので精一杯だ!どうなる!?

前衛にいる班員を確認せよ!
Bならば魔盾のバリアでかろうじて矢を防げるのでダメージは無い!
だが前衛にAやGがいるのならば、この急襲からは逃れられない!
その場合は対象となるAとG全員が1点の魔力点ダメージをそれぞれ受ける!

 

【fase4】

突如飛んできた矢の方向、頭上に全員が気を取られた、その一瞬!
反対の低い位置から静かに放たれた1本の矢が14班のすぐ前を走っていたオズル王子に迫っていた!
樹上の弓兵は陽動だったのだ! 危ない! フォロー間に合うか!

前衛か中衛にBがいれば、間一髪でバリアが間に合いオズル王子の護衛は成功する!
だがもしBが後衛にしかいなければ、距離が遠すぎて間に合わない!
王子は重傷を負ってしまい、護衛に失敗したグラブル軍の信用もガタ落ちになってしまう!
その場合は残念だが、ここで任務失敗のGAMEOVERだ!

 

→白虎の陣ならば 16へ
→青龍の陣ならば 17へ
→玄武の陣ならば 18へ
→朱雀の陣ならば 19へ
→マニュアル陣形ならば各位ダメージ計算を行った後に 20へ

 

 

 

 

 

 

16@白虎の陣~その2~

後方からフェンリル族が蛮刀片手に続々と襲い来る!
ひとり集中して被害を受ける、後衛のミルノ!
だがその後は接近戦への手数は充分備えていた我らが14班!
アタッカー2枚による完璧な布陣を敷き、群がる敵を難なく退けていく! 

しかし調子が良かったのもそこまで!
後方に集中し過ぎていた前衛のアビーニャが矢により負傷!
続けざまに前方の第一王子オズルも落馬! もんどり打って地面へ転がり落ちる!
それは全体の布陣の僅かな隙を突いた1匹の凄腕フェンリルによるものだった!
しまった! 魔装分隊の誰もが青ざめた!
誰もが気づけなかった!いや、唯一ミルノだけが気づけたのだが、残念ながら配置的にとても間に合う距離にいなかったのだ!

ダムリスが苦々しく唇を噛み締め慌てて引き返すも、時既に遅く。
遥か後方で蛮族どもに捕えられたオズル王子は、全身ズタズタに切り付けられていた後だった。
あれではもう、とても……

「グッ!?、、、、、、総員、引き続き撤退を継続しろ! アルマ王子はお前らで必ず守れ! オズル王子は俺が何としても回収して戻る!」

単騎で敵の中へ突っ込んでいく、ダムリス班長!
オネイスとオルソ、カルラもまた同じく付き添い、突撃していく!
激昂したスクスト軍の精鋭らも半狂乱で続々とフェンリルの群れへと飛び掛かっていった!

「……長……、……隊長さん! ユーシスさんっ!」

名を呼ばれ、はっと我に返るユーシス。
気付けばアビーニャに肩を激しく揺さぶられていた。

そうだ……、しっかりしなきゃ……、アルマ王子だけでも……
残ったユーシスと皆はダムリスらを信じ、共に王都を目指し再び密林を進み始める。
その後は何故かフェンリル族からの追撃はぴたりとやみ、部隊は無事に王都へと辿り着く事ができたのだった。

だが、その犠牲は余りに大きかった。
オズル王子はダムリス達がかろうじて連れ帰っては来たものの、その後懸命の治療も虚しく息を引きとった。
病気で倒れたスクスト国王も時同じくしてそのまま病死し、暫定的ではあるが国政はそのまま第二王子のアルマが引き継ぐ事となってゆくのだが、それはまだ先の話。
目下の処、今後どうやってスクストとの同盟関係を維持していくのかといった諸問題に、グラブル全体が追われる非常事態となるのだった……

 

【戦況報告】

※白虎の陣
 B-2、G-1
 更に王子を守れずにGAMEOVER
≪A4 G3 B2 Ya3≫

 □G□
 A□a
 □B□

 

ジュディ分隊長
「まったく、、、、貴様は私の話を聞いていなかったのか? 王子からブロッカーを離すなとあれほど忠告したのに準備を怠るとは!」

→残念!GAMEOVERだ!
 1に戻ってやりなおすがいい!

 

 

 

 

 

 

17@青龍の陣~その2~

後衛のレイラとユーシスによる2枚アタッカーで、群がるフェンリルどもを完全に封じ込める!
一切の敵の接近を許さない、完璧な布陣であった!
その後の前方樹上からの弓矢による急襲も、前衛のミルノは難なく魔盾でガード!更に!

「危ないっ!!」
バリバリバリィッ!!

全員が息を飲んだ!
見れば前方では、ミルノがオズルの目の前で魔盾バリア構え、一本の矢を防いだ所であった!
遠くの茂みから立ち上がった1匹の水色髪のフェンリルが、憎々しげにミルノを睨み付ける!

ヒュゥ、と口笛を吹き、冷や汗を拭うダムリス。
「やべぇやべぇ、俺としたことが全然気づけなかった。。。。ありゃあ、相当の手練れだぜ。狼娘のお嬢ちゃんに借りひとつ、だな」

フェンリルはその後すぐにサッと身を隠し何処かへと消え去った。深追いはしてこないらしい。
どうやら危機は去った、、、、ようだ。

 

【戦況報告】

※青龍の陣
 ダメージなし
≪A4 G4 B4 Ya3≫

 □B□
 □G□
 A□a

→王子も無事だ!よくやった! 20へ

 

 

 

 

 

 

18@玄武の陣~その2~

後衛のレイラひとりが何とか踏ん張るも、群がるフェンリルどもを完全に防ぐことはできなかった!
やがて陣形内への接近を許し、中衛のミルノ、ユーシスがその刃の被害を受ける!
更には前方樹上からの弓矢にも、前衛のアビーニャが襲われ大ピンチ!
だがそんな大混乱の中でも、最後まで冷静さを失わなかった強者がいた!それは!

「危ないっ!!」
バリバリバリィッ!!

全員が息を飲んだ!
見れば前方では、ミルノがオズルの目の前で魔盾バリア構え、一本の矢を防いだ所であった!
遠くの茂みから立ち上がった1匹の水色髪のフェンリルが、憎々しげにミルノを睨み付ける!

ヒュゥ、と口笛を吹き、冷や汗を拭うダムリス。
「やべぇやべぇ、俺としたことが全然気づけなかった。。。。ありゃあ、相当の手練れだぜ。狼娘のお嬢ちゃんに借りひとつ、だな」

フェンリルはその後すぐにサッと身を隠し何処かへと消え去った。深追いはしてこないらしい。
どうやら危機は去った、、、、ようだ。

 

【戦況報告】

※玄武の陣
 B-2、Yb-2、G-1
≪A3 G3 B2 Yb2≫

 □G□
 B□b
 □A□

→王子は無事だ!よくやった! 20へ

 

 

 

 

 

 

19@朱雀の陣~その2~

後方からフェンリル族が蛮刀片手に続々と襲い来る!
ひとり集中して被害を受ける、後衛のミルノ!
しかも接近戦への手数は1枚のみと薄かった14班!
怒涛の猛攻に耐えきれずにミルノ、ここで力尽き脱落となってしまう! 

被害はそれだけに留まらかった!
後方に集中し過ぎていた前衛のアビーニャとユーシスが矢により負傷!
続けざまに前方の第一王子オズルも落馬! もんどり打って地面へ転がり落ちる!
それは全体の布陣の僅かな隙を突いた1匹の凄腕フェンリルによるものだった!
しまった! 魔装分隊の誰もが青ざめた!
一番近かった14班の中に、気づける者はすでに誰もいなかったのだ!

ダムリスが苦々しく唇を噛み締め慌てて引き返すも、時既に遅く。
遥か後方で蛮族どもに捕えられたオズル王子は、全身ズタズタに切り付けられていた後だった。
あれではもう、とても……

「グッ!?、、、、、、総員、引き続き撤退を継続しろ! アルマ王子はお前らで必ず守れ! オズル王子は俺が何としても回収して戻る!」

単騎で敵の中へ突っ込んでいく、ダムリス班長!
オネイスとオルソ、カルラもまた同じく付き添い、突撃していく!
激昂したスクスト軍の精鋭らも半狂乱で続々とフェンリルの群れへと飛び掛かっていった!

「……長……、……隊長さん! ユーシスさんっ!」

名を呼ばれ、はっと我に返るユーシス。
気付けばアビーニャに肩を激しく揺さぶられていた。

そうだ……、しっかりしなきゃ……、アルマ王子だけでも……
残ったユーシスと皆はダムリスらを信じ、共に王都を目指し再び密林を進み始める。
その後は何故かフェンリル族からの追撃はぴたりとやみ、部隊は無事に王都へと辿り着く事ができたのだった。

だが、その犠牲は余りに大きかった。
オズル王子はダムリス達がかろうじて連れ帰っては来たものの、その後懸命の治療も虚しく息を引きとった。
病気で倒れたスクスト国王も時同じくしてそのまま病死し、暫定的ではあるが国政はそのまま第二王子のアルマが引き継ぐ事となってゆくのだが、それはまだ先の話。
目下の処、今後どうやってスクストとの同盟関係を維持していくのかといった諸問題に、グラブル全体が追われる非常事態となるのだった……

 

【戦況報告】

※朱雀の陣
 B-4、G-1、Yg-1
 更に王子を守れずにGAMEOVER
≪A3 G3 B0 Yg1≫

 g□G
 □A□
 □B□

 

ジュディ分隊長
「まったく、、、、貴様は私の話を聞いていなかったのか? 王子からブロッカーを離すなとあれほど忠告したのに準備を怠るとは!」

→残念!GAMEOVERだ!
 1に戻ってやりなおすがいい!

 

 

 

 

 

 

20@Turning・Point

間一髪でオズル王子を危機から救った我らが14班。
ここで、前衛中央の位置にミルノがいるかどうかを確認せよ。

→青龍の陣ならば 21へ
→玄武の陣ならば 26へ
→マニュアル陣形ならば自身で判断せよ
 →前衛中央の位置にミルノがいる 21へ
 →いない、もしくは既に脱落している 26へ

 

 

 

 

 

 

21@消えない疑惑

「アルマ様! ご無事ですかアルマ様?!」

もっとも近い位置にいたこともあり、いち早くオズルの前を守ったミルノは返す刀でアルマの身も案じその姿を探す。
いた! アルマは確かに無事だった!
だがその時、彼は襲われた兄や戦況どころか、全く関係ない前方遠くにそびえる岩山の方をじっと見上げていた。
ミルノもその視線の先に目を移す。その時チカッ!チカッ!と一瞬光を放った、岩肌。

アルマ様、いったい何を……?
ミルノのその視線に気が付いたアルマ。
見られていたことに気づくとギョッとして、あらぬ方向へと目を泳がせた。
そしてその際、懐に隠したあれは多分……鏡?

誰かに……、何かを、合図していた??
全ての状況が否応なしに頭脳明晰なミルノの脳裏へと突き付ける、とても信じたくはない仮説。
それは、、、、、

→ 22へ

 

 

 

 

 

 

22@悲しき確信

突破部隊は更に密林を進んでいく。
その間しばらくは静観していたフェンリル族。
だが向こうも態勢を立て直したのか、やがて嵐のような第二派を仕掛けてきた。
その執念の追撃は凄まじく、じりじりと進軍の勢いを削がれていく突破部隊。
やがて前方を塞がれ、完全に足止めされてしまう。
今や魔装兵団も全員でぴったりと王子らを取り囲み、必死でその護衛に当たっていた。

「・・・・」
そんな中、どうもミルノの動きに精彩がない。
やはり先程のムリが尾を引いているのだろうか。
彼女の様子にも気を配りつつ、なんとか敵からの攻撃を受け続けるユーシス。
でも、、、さっきから何だろう。
ミルノちゃん、妙にアルマ王子の方ばかりを気にしてるような。。。。

その時だった!
あっ?! ミルノちゃん何をッ!!?

ミルノは何と、守っていたアルマ王子の前からスッと身を退くと敵との間にわざわざ道を開けたではないか!?
目の前には蛮刀を振りかざす獰猛なフェンリル!
驚愕の表情で固まるアルマ!
ミルノは無表情のまま動かない!危ない王子っ!

ウ、、ウゥ、、、ウガァッ!!

だがなんと!
そのフェンリルはアルマでなく、横によけたミルノの方へとわざわざその武器を向けたではないか!
難なく攻撃を防ぎ、敵を蹴っ飛ばしたミルノ!
そしてゆっくりとアルマ王子に向き直ると、悲しげな声でつぶやいたのだった。

「やっぱり、、、そう、だったんですね、、、、」

するとどうだろう、突然、アルマは何故か半狂乱になって慌てふためくと、何事か叫びつつあろう事かフェンリル族の包囲網のど真ん中へと突っ込んでいったではないか!
それを追うように、ミルノも同じく包囲網へと向かい走りだした!

な、なんだなんだ?! いったい何が起こってるんだ!
慌ててユーシスもミルノを追う!
異変に気づいた他の班員もまた、ミルノを助けんと続いていく!
組み直しの指示を出してるヒマはない。。。。。このままの陣形で行くぞみんな!

 

【final・fase1】

ひとり陣形から突出したミルノ!
魔装も構えず無防備に包囲網へと突っ込んでいく!
待ち構える弓兵には格好の的だ! 無数の矢が彼女へ! 危ない!フォロー間に合うか!?

突出した前衛中央のミルノを痛恨の4点の魔力点ダメージが襲う!
だがもし前衛に彼女の他にもBがいれば、危機一髪でフォローが間に合いこのダメージは2点にまで軽減できる!
いずれにせよここで魔力点がゼロとなればミルノは脱落! 果たして耐えきれるか!?

 

【final・fase2】

消えたアルマ王子を保護せんと、果敢にフェンリル包囲網へと飛び込んだ14班!
いた! 王子だ! 一刻も早く追いつきその身を確保せよ!

班全体にAが2人残っていれば、その強い突破力で素早く敵を蹴散らし無事に王子の確保に成功する!
その場合は次のfase3はスキップして一気に最後の選択肢まで移行せよ!
だがもし数が足りなければ、突破力が足りずなかなか追いつくことができない!
その場合はこのままfase3へと移行せよ!

 

【final・fase3】

逃げるアルマを追い敵陣の真っただ中を駆け抜ける14班!
だがあともう少しというところで、周囲の樹上で待ち伏せしていた無数の弓兵から彼らは激しい一斉射矢を浴びてしまう!
果たして14班はこれに耐えきり、アルマを無事に確保できるのか!

班全員が痛恨の3点の魔力点ダメージをそれぞれ受ける!
だが班内に残ったBが2点の魔力点を消費すれば、大型の魔盾バリアを展開しこの攻撃から仲間をガードできる!
しかしこのバリアでカバーできるのはB自身の前後左右、周辺4マスの範囲までに限られる!

そしてもしユーシスの魔装がBでレイラかアビーニャをガードできたのならば、そのガードした班員との親密度を+1すること。

 

→青龍の陣ならば 23へ
→マニュアル陣形ならば各位ダメージ計算を行った後に
 →班全員の魔力点が0点になったのならば GAMEOVER
 →誰か1人以上でも魔力点を残しアルマを確保できたのならば 30へ
 →特に班4人全員が残存のまま戦い抜けたのならば 24へ

 

 

 

 

 

 

23@青龍の陣~その3~

「止まれーッ! 止まってくれミルノちゃーんッ!!」

ユーシスは全力で追い、叫んだ!
だが彼女との距離はあまりに遠すぎた!
目の前で敵が放った無数の矢に貫かれ、倒れるミルノ!
すかさず転送装置が働き、すぐに彼女は光に包まれ消えていった!

くっ!どうか無事でいてくれ!、、、、頼む!!
ユーシスを含め仲間の誰もが同じ気持ちだったが、それでも今はアルマ王子を追わねばならない!

「行くよユーシス! アタシとアンタでこいつら全員……蹴散らすよッッ!!」

レイラからの激が飛び、ユーシスも魔剣を構え直した!
そうだ、今は行くしかないんだ!! いやぁぁああ!!

アタッカー2人の鬼神のごとき奮闘ぶりに、周囲のフェンリルらも後ずさる!
いた! 王子だ!
14班はフルスピードで追いつくと、ようやくその身柄を確保!
尚もワケの判らない大声をあげ暴れ逃げようとするアルマだったが、

「グふっ?!」

レイラの腹パン一発!であっさりと大人しくなる。
その後は本隊との合流を果たし、無事に自治区の突破に成功した14班であったのだった。

 

【戦果報告】任務達成:A、G、Yaの3名残存

※青龍の陣
≪A4 G4 B0 Ya3≫

 □B□
 □G□
 A□a

→おめでとう!ミッションクリアだ! 30へ

 

 

 

 

 

 

24@恋やぶれて

バりバリバリバリィィィイ!!!

アルマ王子に全員無事のままで追いついた14班!
すかさずミルノが前に回り込むとバリアを張り、無理やりアルマの馬の足を止める!
続くユーシスたち3人がその周囲を固め、来るなら来い!と魔装を構える!
たじろぐフェンリル族。やがて後方からダムリスらの味方部隊が駆けつけると、蛮族どももようやく諦めたのか蜘蛛の子を散らす様に密林の奥へと消えていった。

よ、よかった。。。。なんとか全員、無事に守れた、のかな。。。。
緊張が解け、たまらず腰を降ろしたユーシス。
だがその途端、向こうの方から突然の金切声が。
見ればそれはミルノに対し、何やら必死に言い訳するアルマ王子のしどろもどろな姿であった。

な、何だありゃあ?
ミルノちゃん、いくら迷惑かけたからって、余所の王子様を何もあんなになるまでヘコませないでよ。。。。

「……判って下さいミルノさんっ! こ、これも全ては国の為! 我がスクスト国の民の為だったのです! 兄がこのまま王の座に着けば、戦乱の世になるのは必至! 私は国を、民を、ただ守りたかった! どんな手を使ってでも、、、この手を例え黒く染めようとも私には義務が! そう、王族として! 私には民を戦争に巻き込まない義務があったのです!!……」

魔力も尽きかけヘトヘトだったその時のユーシスには、アルマの言葉がどんな意味を示していたのか皆目見当もつかなかった。
ただ、それをただ見つめるミルノの顔が怒ってるのではなく、何だか今にも泣き出しそうなほど悲しげなのは何故だろうと、ぼんやりと心に引っかかるユーシスであった。

 

【戦果報告】任務達成:全員残存

→おめでとう!ミッションクリアだ! 25へ

 

 

 

 

 

 

25@英雄、かくも鈍かりし

そしてその日の夕刻。
予定より大幅に遅れはしたものの、オズルとアルマ2人の王子の王都帰還作戦は無事に成功を果たした。
命を救ってくれた魔装分隊への感謝もそこそこに、王子らはいそいそと倒れた国王の元へと向かう。
その間も、ずっとアルマ王子はまだ何やらミルノの方へ必死で訴えてかけていたのだが、当のミルノはというと、もう顔すらも合わせようとはしていなかった。

その夜、スクスト国で間借りした宿舎内の廊下にて。
風呂を終え部屋に帰ろうとしたユーシスは、外のデッキにひとりたたずむ知った姿を見つける。
ミルノだった。
戦い疲れもなんのその。どんな時でもチャンスを逃さない貪欲な男ユーシスは今日も行く。

「やぁ!お疲れっ! いーやー今日も大変だったよねーっっ!」

だがこちらを振り返ったミルノの目を見て、ユーシスは思わずたじろぐ。
その目は、うっすらと涙が浮かんでいたのだ。
ど、どどどどーしたの!? あの鉄面皮のミルノちゃんが泣くなんて?? 
ユーシスの動揺っぷりにようやく自分でも気が付いたのか、慌てて目頭をぬぐい素知らぬ顔をするミルノ。

「な、何でもありません。。。ほっといてください。。。。」

タタタタッ、とユーシスの脇をすり抜けて行ってしまうミルノ。
だが途中でふと、足を止めた。
こちらを振り返らずに、ひとりごとのようにつぶやく。

「今日は、その、す、すみません、でした。。。」

は? 今、謝ったの? 僕に?!
あの強気のミルノちゃんが?! なんで??

「私が出過ぎたせいで、その、班の皆さんを危険な目に遭わせてしまいました。隊長さんが助けてくれなかったら、今頃、私、どうなってたか。。。」

それだけ言うとミルノは行ってしまった。
え、えーと、何だかよく判らないけど僕、少しは認めて貰えたってことで、いいの、かなぁ……??

ミルノとの親密度を+1すること。

→親密度ルートクリア達成!お疲れ様っ♪ 30へ

 

 

 

 

 

 

26@新たなる敵の影

突破部隊は更に密林を進んでいく。
その後も続いたフェンリル族からの第二波、第三波も何とか退け、部隊はとうとう密林地帯の突破に成功した。
今、目の前に広がるのは緑から一転、赤茶けた岩だらけの荒地である。
自治区の境界線まであと残り5km程。
西方に見える自治区境界に設けられた、あのスクスト軍の砦まで一気に滑り込むだけだ。
部隊の誰もが歓喜し、そのスピードを上げる。
だがそんな中、とある切り立った岩山の上で不敵な笑みを浮かべる謎の男の姿が。

「アルマめ、しくじったようだな。まぁいい、他ならぬ貴様との契約だ。この地で私がきっちりとカタを着けてやろうではないか……」

→ 27へ

 

 

 

 

 

 

27@ドラゴンライダー見参! その名は……

ズオオォッッ!!
クェェェーーーーッッ!!

その奇声を聞いた全員がすかさず振り仰ぐ!
左方向だ! あの岩山の上から、小型の飛龍が飛び出してきている!
乗っているのは、真っ赤な鎧で顔から全身までをくまなく覆った、ひとりの騎士!

「見せてもらおうか。グラブル軍ご自慢の、噂の魔装武具の性能とやらを!」

あいつはまさか?!
その姿を見るや歴戦の勇士ダムリスの顔色が一変する!
あれは噂に名高いドラゴンライダーのはぐれ傭兵、レッドコメットだ! 
曲芸かと見まごう飛龍の扱いで、通常の3倍はあろう猛スピードでジグザグに崖を滑り降りてくる!
ダムリスはオネイスと素早くアイコンタクトを交わすと、一瞬で状況を判断し全班に指示を出した!

「11班から13班までは王子を囲んで全力で守れ! ユーシス!お前ら14班は牽制役だ! あの飛龍を王子に近づかせない様、常に攻めまくって足留めしてろ! あの先の砦まで、何としても王子を逃げ切らせるぞ!」

いつもなら絶対自分から斬り込んでいくはずのあの勇猛な兄貴に、ここまで慎重な態度を取らせるとは。
紅蓮の鎧騎士は仮面の奥のその瞳に妖しい光を宿し、気合いの名乗りと共に部隊の横を並走していく!

「やぁやぁ!我こそはフェンリル族に雇われし用心棒、レッドコメットなるぞ! スクスト国王子、オズルにアルマ! 貴様らはフェンリル族のこの神聖なる自治区を無断で踏み荒らした! その罪、万死に値する! よって!この私が今ここで! フェンリル族長の名に置いて貴様らに正義の鉄槌を下してくれよう! 覚悟するがいい!」

レッドコメット。
新米であるユーシスも、噂だけなら聞いた事がある。
かつてのラウム戦役において、たったの一騎で5体もの魔動巨兵を沈めたとされる凄腕の飛龍傭兵の名だ。
その時に付いた異名が確か、、、、、『赤い龍星』!
な、なんでそんな危険人物が、よりにもよってこんな辺境で蛮族の用心棒なんてやってんだッ?!

戸惑うユーシスを尻目に、俄然この強敵に飛び掛かっていくは14班一の猛者、レイラ!

「アンタがレッドコメットだってェ? だったらその首、今日ここでこのボクが頂くよッ!!」

ユーシスの制止も聞かずにレッドコメットへの痛烈な先制の一撃を放つ!
ガキィンン!!
2人の剣が激しく交錯し火花を散らす!

「んんっ?! 貴様もしや?、、、、、、ふっ、そうか、とうとう、、、」

「なによっ!」

「いい、、、女になったな、アムレイシア」

「!?その名どうして!! ア、いや、あなたまさか、、、、、、うぅ、、、いぃや違うっ! 嘘だあっ!! そんなハズッ、ないイィッッ!!」

ギャリイィィンン!!

 

【紅蓮鎧騎士レッドコメットとの決戦】

※最終戦の特別ルール

・レッドコメットの魔力点は15点である。
・ここでは第14班→レッドコメットの順で交互に攻撃が行われるターン制の総力戦バトルに移行する。
・班内に残っているA1人につき1点、G1人につき2点を合わせた合計点数が、1ターンの攻撃でこちら側がレッドコメットに与えられるダメージの魔力点となる。
・一方、レッドコメットは飛龍による火炎の息を放ってくる。
 これは1ターンの攻撃で班全員が2点の魔力点ダメージを一度にそれぞれ受ける全体攻撃である。
 ちなみに必中、ミスはない。
・ただしこの攻撃はB1人が2点の魔力点を消費して全体バリアを展開しガードすることで、ダメージを完全に無効化できる。
・そして今回の戦闘に限り、班長であるユーシスが先に脱落してもバトルは班が全滅するまで続けることができる。
 ユーシス自らが率先して他の班員をかばって構わない。
・敵味方、どちらかが全滅するか、もしくは3ターンが経過するまでこれらのターンを繰り返す。
・第14班の与えるダメージ点は攻撃要員の減少で段々と減っていくのを忘れないこと。

※ダメージ処理の手順が分からなければ、先の玄武の陣での戦闘結果を覗いてそれを参考にして下さい。

 

→玄武の陣ならば 28へ
→マニュアル陣形ならば各位ダメージ計算を行った後に
 →班員全員の魔力点が0点になったのならば GAMEOVER
 →誰か1人以上でも魔力点を残して3ターンを耐えきったのならば 30へ
 →特に3ターン以内でレッドコメットを倒せたのならば 29へ
 

 

 

 

 

 

 

28@玄武の陣~その3~

【final・fase:tune1】

玄武の陣≪A3 G3 B2 Yb2≫
紅蓮鎧騎士レッドコメット≪15≫

第14班の攻撃!
レイラ、アビーニャの攻撃で計3点の魔力点ダメージを与えた!

レッドコメットの火炎の息!
Bのミルノが率先して班をかばう!
「やあぁっ!」
ミルノは2点の魔力点を消費してバリアを展開し、火炎の息を防いだ!
だがミルノは魔力点が尽き、ここで脱落した!
「す、すみません皆さん……あとはお願いします……」

↓   ↓   ↓

【final・fase:tune2】

玄武の陣≪A3 G3 B0 Yb2≫
紅蓮鎧騎士レッドコメット≪12≫

第14班の攻撃!
レイラ、アビーニャの攻撃で計3点の魔力点ダメージを与えた!

レッドコメットの火炎の息!
今度は男らしくユーシスが班をかばう!
「はあぁっ!」
ユーシスは2点の魔力点を消費してバリアを展開し、火炎の息を防いだ!
だがユーシスは魔力点が尽き、ここで脱落した!
「ゴメンよ皆んな、ここまでだ……あとは頼んだ……」

だが、例によってまたも彼を気に掛ける者はいなかった!
「や、やっぱりかぁ…… ガックシ」
王子らが砦に逃げ込むまで、残りあと1ターン!

↓   ↓   ↓

【final・fase:tune3】

玄武の陣≪A3 G3 B0 Yb0≫
紅蓮鎧騎士レッドコメット≪9≫

第14班の攻撃!
レイラ、アビーニャの攻撃で計3点の魔力点ダメージを与えた!

レッドコメットの火炎の息!
ミルノもユーシスもいない!残った2人が灼熱の炎に包まれる!
「きゃあっ!」
全員が2点の魔力点ダメージをそれぞれ受けた!

3ターンが経過し、王子達の馬は無事に砦へと逃げ込んだ!
レッドコメットもそれ以上の深追いはして来なかった!
翼を翻すと、自治区の密林の奥へと消えて行った!

 

【戦果報告】任務達成:A、Gの2名残存

※玄武の陣
≪A1 G1 B0 Yb0≫

 □G□
 B□b
 □A□

→おめでとう!ミッションクリアだ! 30へ

 

 

 

 

 

 

29@レッドコメット3ターン撃破!

キエェェェエエ!!

……ズズゥゥンン!!!

レッドコメットの飛龍は遂に力尽き、悲鳴を上げて大地へと墜落した!
飛龍から飛び降り、憎々しげに14班を睨みつけるレッドコメット!
レイラがトドメの一撃を決めようと飛び掛かるが、奴はすでに手にした転送装置を起動させていた!

「やるなヒヨッコ魔装兵どもめが! だが忘れるな! 今日の勝ちは他ならぬその魔装の性能のおかげだという事をな! 次に戦場で会えばこうはいかんぞ、覚えておくがいい!」

レイラの剣撃は、そのままレッドコメットの残した残像だけを掠め斬る。
空振ってバランスを崩したレイラは、そのまま勢い余って乾いた地面を転がり倒れた。
慌てて駆け寄り、助け起こそうとするユーシス。
だが覗き込んだその瞬間、彼は完全に固まり動けなくなってしまう。

「なんだよ! なんだよなんだよッ! 逃げるなんて! 逃げ、る、、、なん、、、て、、、」

いつになく悔しそうに何度も地面に拳を叩きつけるレイラ。
そこに見えたのは、ポタリ、ポタリと徐々に増えていく、土を濡らす小さな浸み痕。

「なん、、でぇ、、? ねぇ、なんでよぉ、、、、今日も、、、、あの時だって、、、、」

後から来た他の仲間も含め、見た事もない悲壮な雰囲気のレイラに誰も声を掛けられない。
しばらくの間、皆はそのままじっと、砂埃舞う荒地にまるで石像のように立ち尽くすしかなかった。
レイラの瞳の真下の土が、元通りの乾いた大地に戻りきるその時まで。。。。

 

【戦果報告】任務達成:紅蓮鎧騎士撃退によるSクラス勲章獲得

ユーシスはSクラス勲章(赤)をひとつ手に入れた。

→Sクラスルートクリア達成!すばらしいっ! 30へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ここはいったいドコだろう。
どうやらあなたは道を間違えてしまったようだ。
なんだか心なしか、辺りの空気がヒンヤリ冷たくなってきたような気がする。
嫌な予感しかしない。間違いなく引き返した方がいいに違いない

→ あとがきに飛んで読了する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引き返さなかったあなたはとうとうひとつのドアの前まで来てしまった。
見ればドアには太い黒マジックで殴り書きされたA4のコピー用紙が一枚貼ってある。
さっぱり意味が分からない。何かの呪文だろうか。

【メタ要素・楽屋オチ・悪ふざけ等を許容できぬ者は、断じて立ち入るべからず】

ドアは少しだけ隙間が開いており、中からは数人の話し声が聞こえてくる。
あなたは中を覗きたいという衝動に駆られ、そろそろとドアに近づく。
途端にゾクゾクッ!っと背筋を走る強烈な悪寒!!
な、なんだコレは?! 
ドアの奥からは何とも形容しがたい凍てつく波動が止め処なく溢れ出てきている。
これは中を覗いたが最後、たちまち体の芯まで凍り付いてしまうであろう、そんな有無を言わさぬサムさだ。
さぁこれが最後の警告だ。それでもあなたはこの先を読み進めるというのか?

→ あとがきに飛んで読了する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたはとうとう心の警告を聞かないままに、そのドアの中をそおっと覗き込んでしまった。
そこでは3人のうら若き女性と1人の若者、そして1匹の汚いオッサンが安物のパイプ椅子に座っていた。。。。。。

 

 

 

作者  「よーし♪それじゃみんなー♪ いっくぞーっ♪ せーのぉ♪」
ユーシス「ラノベー!恒例ーー!」
オネイス「お、おた、おた、お楽し、み、、、の。。。。」
オルソ 「キャラクター座談会っ♪」
カルラ 「コーナーだっよ~~ん♪」
作者  「いえーぃ!いやっっほぉーう!ドンドンパフパフーー!!」

 

作者「さぁて二回目となりました大好評のこのコーナー!ゲストは前回に引き続き主人公のユーシス!」
ユー「どもっす!」
作者「そして初めましてではダムリス班のキレイ処の御三方に来て頂きましたっ!」
オネ「んんんーーっ! ワタクシやっぱり耐えられませんわっ! オルソ!カルラ!帰りますわよ!」
オル「え~~~いいじゃないですか~お姉さま~」
カル「そうですよぅ~せっかくの出番が勿体ないですよぅ~」
ユー「おぉっと意外な援軍。双子ちゃん達はこういうの大丈夫なの?」
オル「割と平気、だよね~♪」
カル「そうそうノリノリ、だよね~♪」
作者「そう言うユーシスももう大丈夫みたいだな」
ユー「えぇまぁ。1回やればだいぶ吹っ切れるモンですね」
作者「だろ~~~w」
オネ「な、、、、なんですのこのアウェー感。。。。最悪ですわ。。。」
作者「どうしたオネイス、ひとりだけワキ汗が凄いぞ」
オネ「かいてませんッ!!! 見えないからってウソ言わないで下さいッ!!」

 

作者「んじゃ今回もユーシス、回し頼むわ」
ユー「了解です。ではやはり男の子としては気になる所から、、、、出してきましたね、アレ」
作者「出ちゃったねぇ。出しちゃったねぇ」
ユー「さすがにアカラサマ過ぎやしません?」
作者「いや俺も思ったよ。これはやり過ぎだろう、さすがにマンマじゃん、お前恥ずかしくないのかって葛藤した。葛藤は、シタ!」
ユー「でも止めなかったんですね」
作者「止められなかったねェ。だってさ、一旦思いついちゃったらいくら考えたってオリジナルでアレ以上の良キャラ、俺のオツムで捻り出せるわきゃーない。こら降参ってね♪」
ユー「確かに。じゃあしょうがないですね」
作者「そうそうしょうがないショウガナイ。自分の若さ故の過ちは潔く認めんとね。俺みたいなゴミクズ、パロディの十個や百個頼りにでもしなきゃそうそうお話なんて作れやしませんっての。ハッハのハ」

オネ「(ひそひそ)いったい何の話をしてますの?」
カル「(ひそひそ)わかんな~い。どーせ下んないオタク話でしょ~」

作者「まぁ一応弁解するとだな。まずミルノがイケメン王子にコロッと騙されかけるという話でいく事に決めて、その王子の悪巧みが兄王子の暗殺だという所まではマジメにやってたんだ。ボスもカッコいい暗殺者のブラックドラゴンライダーで行こうと」
ユー「で?」
作者「んで、じゃあその兄王子の造形はどうしよう。イケメンの正反対だからブタみたいなチビのブサイクかな?いややっぱりゴリラみたいな武闘派かな?ってな流れになってな」
ユー「そっから?」
作者「結局ゴリラタイプに決めてな。じゃあそのゴリラとイケメンに名前を付けるとしたらばって流れになったんだが。。。。。」
ユー「そうして頭に浮かんだのが。。。。。?」
作者「ドズルとガルマ」
ユー「ああ゛~~~もうソコで詰みましたね。そりゃ確かに無理だわ」
作者「だよなっ!抜け出せる訳がないよなっ! そしたらもうそのガルマが雇うんだから繋がりでドラゴンライダーの人は黒じゃなく赤いアノ人で行くしかないぢゃん!無理ぢゃん!避けられないぢゃんっ!」
ユー「ですよね~~~ww で、ちなみにその赤い人は今後も?」
作者「当然出す。乗るドラゴンも次々と変えていく。今度のは水陸両用のウォータードラゴンでザコ魔装兵の腹を爪でズボッ!とか突き破ったりするやもしれん」
ユー「いーですねー!激アツですねー!僕もう正直ハーレムとかどうでもよくなって来ちゃったかもですよ~♪」
作者「こらこらぁ~♪ダメだぞぉ~主人公がそんな問題発言してちゃあ~~♪」

 

オル「ねーねーちょっとー!さっきからキモイ男2人だけでキャッキャウフフしてないでさぁ~、いい加減私たちの事にも触れてよぉ~~っ!」
カル「そーだよぉーっ!タダでさえ今回、出番メチャ少なかったんだからぁ~~!」
作者「おぉっとそうだった。もうこんな行数使ってしまったかイカンイカン。そんじゃ今度はガラッと変えて、ダムリス班のスーパーエリート美女様たちの事についても話しますかね」
オネ「当然ですわ。今の与太話の倍はたっぷり時間をかけて語って頂きませんと」
作者「おんやぁ?君、さっきは早く帰りたいって言ってなかったぁ?」
オネ「?! い、いいからさっさとお進めなさいっ!」
作者「へいほーい。じゃまずはそうだなオネイス、君の役割としては主人公組がいずれ越えなければならない壁、目下のライバル役って立ち位置なのよね」
ユー「その辺は判ります。強いし可愛いし、典型的な完璧超人お嬢様って感じですもんね」
オネ「ま、まぁ、、、、それ程でもありませんけど?」
作者「ネズミが苦手とかピーマン食べられないとかその内ちょいちょい出すかもしれんけどね、今の所は弱点も特にナシって感じでそのままヨロシク」
ユー「パク、、、いえ、イメージしたキャラとかあるんですか?」
作者「テンプレもテンプレなお嬢様キャラだからねぇ。特には無いんだけどあえて言うならベタだけどお蝶夫人とかトップのカズミお姉さまとか」
オル「ねーねー、アタシたちはぁ?」
作者「あぁ、オマケのお前らはすぐパッと出てきたヤツで即決。アムドライバーのジュリジュネ」
カル「ひっどーい! 安直ぅ~~!」
オル「誰が気付くのよぉそんなマイナーアニメ~~!」
作者「3秒よ3秒。だってやってらんなかったんだもん。こんなチーム軍隊ものにしちゃったからさぁ、いったいあと何人キャラ作らにゃならねーんだメンドクセェヨウワァン!って」
オネ「そういう意味では、、、私たち3人の名付けに関してもこの上なく安直ですわよネ#」
作者「あ、やっぱ気付いてた? メンゴメンゴ♪」
ユー「え?どの辺が、ですか」
作者「あらら気付いてないのが居た。だーからお前はダメなんだよ、バレバレじゃん。いいかオネイスアーマに、オルソマッツ、カルラマッツだよ? まずオネイスが、、、、」
オネ「止めてくださいッッ!! 本人を前にしてなんて公開処刑もいいトコですわッッ!!」
オル「そーだそーだー# アタシたちのもいっくら流行ったからって女の子の名前に何もアンナノから取る事ないでしょーっ!ぷんすか!」
カル「オルソはまだいいよぉ# アタシなんてスパンコールの下着野郎だよぉ!やだぁあんなの穿きたくな~い~っ!ぷんすか!」
作者「ハイハイ2人とも不自然なまでの合いの手ご苦労さん。。。。って敢えてここまでで控えるけどw まーねー、俺もさ、主人公チームの名前まではさすがに何とか元ネタ無しでマジメに考えてたんだけどさー。ダムリスとかジュディの所までやったら正直もうグッタリ疲れ果てちゃってさぁ~~、もーいーや後はテキトウに遊んじゃえ♪~~って」
オネ「ほんッと最悪ですわ。。。。。こんなクズの脳味噌から生まれ出たなんて。。。。」
作者「まぁそう褒めるな褒めるな♪ 固有名詞なんざ所詮は書き手の格好のアソビバよ。一応作中では君は一番の美人って事で優遇してやってるんだからそれくらいガマンしなさい」
オネ「あら、それってジュディ分隊長よりも、ですか?」
作者「当然。まぁ彼女も昔はそれなりにグンバツだったんだろうがさすがにもう豊島園だろうし、、、」

ドンドンドンッ!!
『聞こえてるぞ!!覚悟しておけこのオス豚が!!』

ユー「うわあ!隣の控室からだ!」
作者「やべ、、、、次の回のゲスト様がお怒りだ。うぅむ本当はこっから更にシリーズ展開の今後や最終回でのオネイスらの役割についても語っておきたかったのだがまぁいい、そろそろここらで一旦閉めるとするか。さぁさ君たち、次の回もおもしろカッコよく頑張ってくれたまえよ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30@インターミッション

かくして第14班の活躍により、無事に2人のスクスト国王子の身の安全は守られた。
国に戻った王子達がそれぞれ何を思い、はたまたどう国を興すのか。
倒れた国王を支え、再び国の安定を取り戻せるのだろうか。
錯綜する個々人の想いが導くそれらの行く末は今のところ、まだ誰も知らない。
今はただ同盟国としてその平穏を、そして共に戦った仲間の心の安寧を、静かに祈ろう。

行け! 僕らの魔装分隊!
ガンバレ! 我らが第14班!
明日の平和を掴むまで、彼らの戦いは終わらない!

≪続くっ!≫

 

 

 

さてさて、あなたのユーシス君の今回の活躍はいかがだったでしょうか?楽しんで頂けましたか?
こんな感じで続けて行きますので、今後の展開にもどうぞご期待ください!
さぁそれではこのままスクロールして、下のあとがきを、どうぞ

 

 

 

 

 

 

【あとがきのようなもの】
ども、作者です。お読みくださりありがとうございます。
2話目ですね。自分ではだいぶこなれて来たかなと自惚れてはいるのですがどんなもんでしょうね。
率先してよく動いてくれるキャラ、まだまだ引っ込み思案なキャラ、様々ですがよろしくお付き合いください。
書きながら良くも悪くも、表設定・裏設定とまぁモリモリ出てきやがりまして、なんだか楽しさ半分焦り半分といった奇妙な感覚です。
すでに自分でもどこへ流れてくんだかワケ判んなくなってきておりますが、まぁそれはそれ。
今後とも彼ら彼女らの奮闘っぷりを生温かく見守ってやってくださいませませ。
皆さまからの率直なご意見、ご感想、陣形への質問等々、引き続きよろしくお待ちしておりまーす。
ということでそれではまた、次回更新時にお会いしましょう。