宇宙SFものです。こちらはAct.1からの続き、その2になります。
繰り返しになりますが、バトルシステム等のチュートリアルはAct.1にて詳しく解説してありますので、そちらもぜひご参照ください。
今回より中央ホールでのウェポン講座とその関連パラグラフが解禁です。
あ~あ、もう確定しちまったから後から修正できねーぞ大丈夫か俺(汗
過分なテキスト量になってしまいましたが、まぁ所詮はツマらぬオタクの戯れ。
魔法のサイコロでお遊びの方には特に関係はありませんのでどうぞご安心を。
ということで先行き不安な方もそうでない方も、今回もゆるゆるとドゾー。

 

 

 

 

 

天宙機城シュヴァルツシルド

Act.3 土に笑う大黒

作:緒方直人

 

 

 

 

 

→さいしょからはじめる Act.1からお読みください
→つづきからはじめる 30へとお進みください

 

 

 

 

 

 

28

そうか、お疲れ様。いや大丈夫、君はここまで充分よくやった。
いろいろ心残りはあるだろうが、現実的な決断を下した君は、無事に地球への帰還を果たし、その貴重な命を長らえることができた。

しかしもし、君が宇宙の戦士として、またひとりの人間として、もっと強く成長したいと再びその気力を奮い立たせてくれるのならば。
もしくは自分の命よりも大切なものがこの世にはあると気付いてくれたのならば。
どうかもう一度この本を手に取り、納得のいく結末まで頑張って読み進めてもらいたい。
君が私を本棚に残しておいてくれる限り、私はいつまでも、君の復帰をこのまま待ち続けることにしよう。(END)

 

 

 

 

 

 

30

君は今、シュヴァルツシルド1F:居住モジュールの中央ホールにいる。バルカンの予備弾マガジンの補給を終え、簡単な非常食を君は済ませた。
ここでは君のSP値が減っていれば【1000】までなら回復させることができる。こんな状況ではいくら休もうともそこまでの値が精いっぱいだ。
もっとも、味気ない非常食以外にも何か他に食べる物があるというなら別だが。

そして、ホールには人ひとりが余裕で横になれそうな大型のソファーもあった。
君が危険な捜索を乗り切る英気をもっと多く養いたいと考えるのであれば、ここでしばしの仮眠を取っていくのもよいだろう。

また君が既に何人かの生存者を救出しているのであれば、彼らと話をしてもよい。何かの有益な情報が得られるかもしれない。

もしくはチェック【J】がない状態でチェック【V】がある場合に限り、特殊な選択肢へと進むことも可能だ。

これらのいずれにも興味がなく、そんな寄り道してる暇はないと今の君がやる気に満ち溢れているのならば、これ以上ここに勇敢な戦士を引き留める理由は何もない。すぐに出発しよう。

→仮眠を取る 32へ
→生存者と話をする 35へ
→チェック【J】がなく、チェック【V】がある 36へ
→すぐに出発する 31へ

 

 

 

 

 

 

31

君は今、他の階層へとつながるエレベータの前にいる。ここから各モジュールへの捜索に向かうこととなる。準備はいいだろうか。
まだなら、後ろにはここ居住モジュールで一番広い中央ホールへと戻るドアもある。

→B1F:“運動娯楽モジュール”へ向かう 40へ
→B2F:“接港ドックモジュール”へ向かう 37へ
→B3F:“自然再現モジュール”へ向かう 129へ
→B4F:“環境実験モジュール”へ向かう 174へ
→B5F:“動植物遺伝子研究モジュール”へ向かう 277へ
→B6F:“素材開発モジュール”へ向かう 278へ
→中央ホールへ戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

32

この危険な捜索を完遂するには、もっとしっかりとした休息が必要だ。そう判断した君は、少しばかり眠って英気を養う事に決めた。ホールのソファを拝借し、君は大胆にも横になる。
ここでは君のSP値を【1500】までなら回復させてもよい。
引き続き、非常食以外の他に食べ物があればここでもその恩恵は受けられる。

現在、チェック【S】はあるだろうか。

→ある 34へ
→何それおいしいの? 33へ

 

 

 

 

 

 

33

それでは、おそらくは君の初めてのチェックとなるであろうこの場を借りて本作におけるいわゆるフラグ管理、チェックシステムについて説明する。
アナログなゲームであるゲームブック一般においては、コンピュータが自動で全てを処理してくれる訳ではない。
〇〇を持っている、△△のイベントは既に済ませた、などのゲームの進行状況は全てを読者自身が自己申告で行い、管理しなければならない決まりがあるのだ。

君はこれから要所要所で、その進行状況を聞かれることとなるだろう。だが、それらで「君は〇〇を済ませているか」などと直接的な聞き方をいちいちしていたらチェックシート内のメモ書きの中を探すのも大変だし、なにより重大なネタバレにもなりかねないので簡素で探しやすく、また知らなければ内容は判らない、アルファベットの記号一文字で代用しているという訳だ。どうかご理解願いたい。

なのでもし、これを別の文字と間違えたり、もしくはチェックをし忘れたりするとゲームの進行は君の想像するのとは違ったおかしな方向へ流れてしまうぞ。そんなカオスな展開も構わないといった余程の変わり者でない限りはチェックはくれぐれも間違えないように。

それでは改めて、チェックシートにチェック【S】を入れること。
その横には「仮眠を取った」と簡単な内容を書き込むこと。

そして、仮眠を取った君のチェックシートに今あるチェックは、全てを「ダブルチェック」に上書きすることも忘れてはならない。もちろん、今入れたばかりのチェック【S】も含めてだ。
文字を〇で囲むもよし。「/」を「X」にするもよし。「○」を「●」に塗りつぶすもよし。特に決まりはない。
ノーマルか、ここでダブルに上書きされたのか、その違いが判ればどんな形でも君の好きなやり方で結構だ。
これが何を意味するのかは、ゲームを進めるうちに追々判ってくることだろう。

おっと、おしゃべりが過ぎたようだ。
それもこれも、君がいつまでたっても起きないからだぞ。ほら、いい加減目を覚ました方がいいんじゃないのか。。。。。。。

誰かに呼ばれたような気がして、君はガバッと跳ね起きる。
慌てて時刻を確認。しまった!こんなに何時間も寝るつもりじゃなかったのに!? 次からはちゃんとアラームをセットしなければと君は反省した。

さぁ、リフレッシュは充分過ぎるほどに済んだはずだ。
ではいよいよ気を引き締めて、ステーションの捜索に向かうとしよう。

→ 30へ

 

 

 

 

 

 

34

脱ぎ置いた君のヘルメットのアラーム機能が、きっかりと仮眠終了の合図を告げる。
うん、張りつめていた神経の緊張もかなりほぐれたようで、気分もすっきりだ。

君のチェックシートに今あるチェックは、全てを「ダブルチェック」に上書きすること。

さぁ、リフレッシュも済んだ。気分も新たにステーションの捜索を再開しよう。

→ 30へ

 

 

 

 

 

 

35

君は生存者たちの集まりの輪へ入る。何か有益な情報が聞けるかもしれない。
さて、今この場にいるのは誰だろうか。
チェック【W】【X】【Y】【Z】を確認し、条件を満たす選択肢へと進もう。
複数あるならば組み合わせはどれも君が自由に選んで構わない。

→チェック【W】 116へ
→チェック【X】 172へ
→チェック【Y】 259へ
→チェック【Z】 269へ
→チェック【W、X】 173へ
→チェック【W、Y】または【W、Z】267へ
→チェック【X、Y】 268へ
→チェック【Y、Z】 276へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

36

このパラグラフに来られたのなら、君はここでチェック【V】有線式ビームランチャーをこの場に置いていくか、それとも持っていくかの選択を自由に変更することができる。
メモ欄には「ビームランチャー携行」か「ビームランチャー選択不可」のどちらか該当する方をその都度書き換えていくこと。

繰り返しになるが、君がこの兵器を捜索に持っていく場合、そのかなりの重量ゆえに場所を移動するようなパラグラフを君が1つ進めるたびに現在のSP値から【-10】ずつを引いていかねばならない。
それでSP値が【0】になったとしてもゲームはそのまま続けても構わないが、「君のSP値が【0】になった」の選択肢があるパラグラフまで来たならそこで即ゲームオーバー扱いとなるので覚悟すること。

しかしこの場にビームランチャーを置いていく、つまりはチェック【V】のメモ欄を「ビームランチャー選択不可」に書き換えるのならば、上記の制約からは一切解放される。
ただし当然ながらその状態では「チェック【V】を使う」の選択肢は一切選べなくなるので注意すること。選べるのは「ビームランチャー携行」の時だけだ。
この場に置いてきたランチャーを再び持って行きたい時はちゃんとこのパラグラフに戻ってきてから書き換えること。

→ 30へ

 

 

 

 

 

 

37

君はシュヴァルツシルドB2F:“接港ドックモジュール”へと来た。
停泊しているシップはもうほとんど無く、一面ガランとしている。その中には、もちろん君らが乗ってきたシップもあった。
それを見た君は、もう危険な捜索はここで諦めて今残った者だけで地球へ逃げ帰ってもいいんじゃないのかといった衝動に駆られてしまう。

確かに、それも自分の限界を理解したプロとしては正しい選択なのかもしれない。
自分はただの新入りだ。ここまででも充分よくやったじゃないか。
今ここに残っている生存者たちだけでも確実に救助することの方が重要なのではないのか。

→いや駄目だ、気力を奮い立たせて捜索に戻る 31へ
→自分にはもうここまでが限界だ、脱出しよう 28へ

 

 

 

 

 

 

38

もう駄目だ。。。。。君の張りつめていた緊張の糸の最後の一本がぷつりと音を立てて、弱々しく消え散ってしまった。
君は意識が遠のき、ゆっくりとその両目が閉じられていく。。。。。。

だが諦めないでほしい。ゲームはこれで終わることはない。
君のチェックシートには、ダブルチェックなるものが成されているだろうか。これはコンピュータゲームでいうところの、いわばセーブ機能だ。
こうして惜しくも志半ばで力尽きてしまった場合でも、以前にセーブしたポイントまで状況を戻し、ゲームを再開することができるのだ。

ここではダブルチェックでセーブしてあるものを除いて、全てのノーマルチェックは消していくこと。
敵に与えたダメージや発動する特殊条件などのメモ書きも全部消していくこと。
また、先の捜索の中で無くしたアイテムがあってもそれらは全て元の状態に戻っている。

万一ダブルチェックなんてしてない、そんなの知らないと君が言うのならば、可哀想だが全てのチェックを消して中央ホールを出るところからやり直しだ。
ヒントとしては、こまめに仮眠を取ることをお勧めしておく。

それではこれより、再び君の意識を≪あの時≫まで引き戻そう。
君はゆっくりと、覚醒していく。。。。。。。。。。。。。。。

→ 39へ

 

 

 

 

 

 

39

。。。。。。。。。。。。。。。。

う、ん、、そうか、夢、だったの、か。。。。。

君がいるのは中央ホールのソファーの上だった。
いつの間に眠ってしまったのだろう。側では脱ぎ置いたメットのアラームがけたたましく君の目覚めを急かしていた。

しかし、、、、やけにリアルな夢だった。まるで本当に体験したかのように今でもはっきりと記憶に残っている。もしこの先で今度も同じような状況に遭遇したとしたら、次こそは、、、、
君は何故だかふとそんな根拠のない予感めいたものを抱いた。

段々と、君はこれまでに進めてきた捜索状況を思い出していく。
さぁ、記憶の整理はついたか?大丈夫なら再びステーションの捜索に出発しよう。

→ 30へ

 

 

 

 

 

 

116

「隊長、傷の具合はいかがですか」

「おぅ!もう大丈夫よ!メシもたらふく食ったしな!
 これでバーボンでもありゃすぐなんだがなぁ!どっかで探してこい!ダハハッ!」

よかった。連れ帰ってきたときよりもだいぶ顔色が良くなったみたいだ。
それでもやっぱり下半身はほとんど動かないらしい。ひょっとしたら神経までヤられちまってるかもな、と隊長は他人事のように言っていたが、まぁ、今の医療技術なら万一半身不随でも疑似神経でほぼ修復できるはずだ。
地球に戻るまでの辛抱です。もう少しだけ待っててくださいねと君は言った。

さて、兵器全般について詳しい隊長に、君は何か聞きたいことはあるだろうか。
ここでは君が手に入れた兵器や装備品などについて、詳しい性能を尋ねたり、その他の戦闘マニュアルなどについても聞けたりする。
ちなみにまだ持ってないものに関しては、当然ながら尋ねることはできない。

→チェック【B】について尋ねる 117へ
→チェック【C】について尋ねる 118へ
→チェック【E】について尋ねる 119へ
→チェック【F】について尋ねる 120へ
→チェック【H】について尋ねる 121へ
→チェック【K】について尋ねる 122へ
→チェック【M】について尋ねる 123へ
→チェック【N】について尋ねる 124へ
→チェック【V】について尋ねる 125へ
→S武器・L武器の違いについて聞く 126へ
→サイコロの出目と命中率の判定について聞く 127へ
→開かないドアがあったことを話す 128へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

117

君は隊長に、キングビートルの盾について尋ねてみた。

「なんだコリャ? こら手前ェの手作りか?
 へぇ、、、、素人作りにしちゃまぁまぁよく出来てるじゃねぇか。こいつを使って戦えば、敵の飛び道具なんかは かなりの確率で回避できるようになるだろうな。
 ただしこんだけデカいの振り回してると逆に動きは鈍くなるから 敵が接近してくるような格闘戦なんかでは、使うんじゃねぇぞ」

「いいか、こいつの効果はな、
 『敵がL武器で攻撃してくる場合に限り、敵の命中率を【-3】減らして戦える』だぜ」

「例えば敵の武器がL武器のマシンガンだったとする。攻撃パラメータは攻撃力【200】命中率【4】だ。
 そしたら敵の命中率はこの盾の効果で【1】になって、サイコロは「5」以上じゃなくて「2」以上の目を出せば楽々回避できるようになるってワケだ。この差のデカさ、判るだろう?」

「しっかしL武器で命中率【4】なんてのもそうそう無いだろうからなぁ。 せいぜいあっても【3】ってとこだろ。ってことはコレ、 持ってりゃ射撃戦は無敵になるよなぁ。いいのかねこんなチートアイテム出しちゃってよ。
 それとも何か、他に特別で使う場面が用意されてたり、、、、、、すんのかねぇ」

→チェック【C】について尋ねる 118へ
→チェック【E】について尋ねる 119へ
→チェック【F】について尋ねる 120へ
→チェック【H】について尋ねる 121へ
→チェック【K】について尋ねる 122へ
→チェック【M】について尋ねる 123へ
→チェック【N】について尋ねる 124へ
→チェック【V】について尋ねる 125へ
→S武器・L武器の違いについて聞く 126へ
→サイコロの出目と命中率の判定について聞く 127へ
→開かないドアがあったことを話す 128へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

118

君は隊長に、重力子キャンセラーについて尋ねてみた。

「ふうむ、これがあのお嬢さんの自信作かい。若けぇのに大したもんだな。もっと効果範囲がデカけりゃ自分を丸ごと軽くしたいとこなんだろうが、ま、ともかくそのナイフが付いた手甲の部分だけでも5~6kgはあるからな。それがゼロになるってんなら、そら腕の振りも相当早くなるはずだぜ。これまで捕えられなかったような素早い敵にも、充分攻撃が当たるんじゃねぇか」

「いいか、こいつの効果はな、
 『ナイフで攻撃する場合に限り、自分の命中サイコロは1回だけなら振り直してもよい』だぜ。

「例えば手前ェがパルシングナイフで敵を攻撃する場合、命中率が【4】だったとする。そしたら「5」が出た。失敗だ。でもな、このアイテムの効果でこのサイコロを無しにしてもう1回振り直す事ができるんだ」

「次で「3」なんかが出てくれりゃ儲けもんさ。失敗だった攻撃が成功に変わって無事敵にダメージが通る。長く続けてりゃこの差はデケェぜ。もちろん、次でも「6」が出て結局失敗に終わる場合もあるがな」

「最後に一応言っとくがな、この効果はあくまで武器にナイフを選んだ時だけの話だぞ。バルカンで攻撃した時にも調子に乗って2回振り直しちまった、なんて反則はすんなよ。判ったか?」

→チェック【B】について尋ねる 117へ
→チェック【E】について尋ねる 119へ
→チェック【F】について尋ねる 120へ
→チェック【H】について尋ねる 121へ
→チェック【K】について尋ねる 122へ
→チェック【M】について尋ねる 123へ
→チェック【N】について尋ねる 124へ
→チェック【V】について尋ねる 125へ
→S武器・L武器の違いについて聞く 126へ
→サイコロの出目と命中率の判定について聞く 127へ
→開かないドアがあったことを話す 128へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

119

君は隊長に、派手な柄のメモリーカードについて尋ねてみた。

「どっから持ってきたんだこんなもの。何か情報でも入ってんのか。まぁ待ってろ。今中身を解析してやっから。。。。。。。。。。。。」

「あーーーっと、、、なんだよコレ。ただの音楽ファイルしか入ってねぇみてぇだぞ。しかも全部ヘビメタとかパンクロックとか、そんなんばっか。おいおい、随分偏ったいい趣味してやがんなぁ」

「まぁもしかしたら隠しファイルとか入れ込んでるのかも知んねぇけどな。とりあえず俺が調べた限りじゃ、何も特別なもんは入っちゃいねぇみてぇだぜ。こらホントに個人の私物なだけじゃねぇのかよ?」

→チェック【B】について尋ねる 117へ
→チェック【C】について尋ねる 118へ
→チェック【F】について尋ねる 120へ
→チェック【H】について尋ねる 121へ
→チェック【K】について尋ねる 122へ
→チェック【M】について尋ねる 123へ
→チェック【N】について尋ねる 124へ
→チェック【V】について尋ねる 125へ
→S武器・L武器の違いについて聞く 126へ
→サイコロの出目と命中率の判定について聞く 127へ
→開かないドアがあったことを話す 128へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

120

君は隊長に、ハンドバルカンF型について尋ねてみた。

「こいつがあのF型かよ?!またスンゲェの見つけてきやがったなぁオイ!噂にゃ聞いてたが、まさかこんなロートルな所で造ってたとは思わなかったぜ。回転速度が今までの2倍なんだってな。そんでもってこの小型化とは、、、、、」

「いいか、こいつの効果はな、
 『バルカンで攻撃する場合に限り、自分の命中サイコロは1回だけなら振り直してもよい』だぜ。

「例えば手前ェがハンドバルカンで敵を攻撃する場合、命中率が【4】だったとする。そしたら「5」が出た。失敗だ。でもな、このアイテムの効果でこのサイコロを無しにしてもう1回振り直す事ができるんだ」

「次で「3」なんかが出てくれりゃ儲けもんさ。失敗だった攻撃が成功に変わって無事敵にダメージが通る。長く続けてりゃこの差はデケェぜ。もちろん、次でも「6」が出て結局失敗に終わる場合もあるがな」

「最後に一応言っとくがな、この効果はあくまで武器にバルカンを選んだ時だけの話だぞ。ナイフで攻撃した時にも調子に乗って2回振り直しちまった、なんて反則はすんなよ。判ったか?」

→チェック【B】について尋ねる 117へ
→チェック【C】について尋ねる 118へ
→チェック【E】について尋ねる 119へ
→チェック【H】について尋ねる 121へ
→チェック【K】について尋ねる 122へ
→チェック【M】について尋ねる 123へ
→チェック【N】について尋ねる 124へ
→チェック【V】について尋ねる 125へ
→S武器・L武器の違いについて聞く 126へ
→サイコロの出目と命中率の判定について聞く 127へ
→開かないドアがあったことを話す 128へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

121

君は隊長に、ハンドガンについて尋ねてみた。

「おいおい、ホントにこんなチャチィので戦うつもりか?やめとけやめとけ。その左腕のバルカンが弾切れになるなんてことはまず無ぇだろうし、腕のアーマーにがっちりくっついた内蔵式なんだからよ。いっくらド素人の手前ェでも、ぽろっと取り落とすこともねぇだろうが」

→チェック【B】について尋ねる 117へ
→チェック【C】について尋ねる 118へ
→チェック【E】について尋ねる 119へ
→チェック【F】について尋ねる 120へ
→チェック【K】について尋ねる 122へ
→チェック【M】について尋ねる 123へ
→チェック【N】について尋ねる 124へ
→チェック【V】について尋ねる 125へ
→S武器・L武器の違いについて聞く 126へ
→サイコロの出目と命中率の判定について聞く 127へ
→開かないドアがあったことを話す 128へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

122

君は隊長に、試作型強化アーマーについて尋ねてみた。

「どれ、貸してみろ、、、、、、ほぅ、こりゃ確かにかなりの上物だぜ。強度も文句ないし、何より軽い。こりゃ相当金も掛かってるな。市場に出回るとしたらいくらくらいになんのかねぇ。明らかに金持ちVIPな成金様向けのオーバースペック商品ってカンジだがまぁ性能的にはかなり使えるのは間違いねぇよ」

「いいか、こいつの効果はな、
 『戦闘中の敵の攻撃力を常に【-50】減らして戦える』だぜ」

「こいつの場合は敵の武器がS武器でもL武器でも関係ねぇ。どっちでも有効だ。かなりオールマイティに使える有効な装備品だぁな。
 敵がS武器の体当たり、攻撃力【100】だったら【50】に、L武器のマシンガン、攻撃力【200】だったら【150】ってな具合だぜ。
 減った分耐えられるSP値、つまりは耐久ヒット回数が増えるわけだからこいつぁ使わねぇ手はねぇだろうよ」

「ただし、念のため言っとくがな、イベント中のトラップや敵からの特殊攻撃なんかの時の文章中で指示されるダメージ値にまで、この減点効果は使えねぇから注意しろよ。
 そこまでやられるとせっかく調整したバランスが崩壊するからさすがにあのオッサンが勘弁してくれだってさ」

→チェック【B】について尋ねる 117へ
→チェック【C】について尋ねる 118へ
→チェック【E】について尋ねる 119へ
→チェック【F】について尋ねる 120へ
→チェック【H】について尋ねる 121へ
→チェック【M】について尋ねる 123へ
→チェック【N】について尋ねる 124へ
→チェック【V】について尋ねる 125へ
→S武器・L武器の違いについて聞く 126へ
→サイコロの出目と命中率の判定について聞く 127へ
→開かないドアがあったことを話す 128へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

123

君は隊長に、黒縁のメガネについて尋ねてみた。

「、、、、、別に特別なハイテク機能もなんも付いてねぇ、ただのメガネだぜ。これを見せて、いったい俺に何を言わせようってんだ?いっとくが俺にゃそんなマニアックな趣味なんてねぇからな」

「しっかし、今時珍しい骨董品だよな。視力矯正手術なんてちょちょいで終わるこのご時世によ。まぁ一部には、全身サイボーグ化を恐れてか、自分の体にメスを入れることすら異様に怖がるようになった自然派主義者の連中もちらほら増えてきたらしいからなぁ。
 その点、俺なんか見てみろ、ここと、そこと、ホレこんなとこまで、、、、、」

→チェック【B】について尋ねる 117へ
→チェック【C】について尋ねる 118へ
→チェック【E】について尋ねる 119へ
→チェック【F】について尋ねる 120へ
→チェック【H】について尋ねる 121へ
→チェック【K】について尋ねる 122へ
→チェック【N】について尋ねる 124へ
→チェック【V】について尋ねる 125へ
→S武器・L武器の違いについて聞く 126へ
→サイコロの出目と命中率の判定について聞く 127へ
→開かないドアがあったことを話す 128へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

124

君は隊長に、トリモチバルーンについて尋ねてみた。

「何だこりゃ? フーセンガムのおもちゃか?筒からこんなもんが出てきたからって何だってンだよ?まったく、頭のイカれた連中の考えることはよう判らんぜ。。。。。。」

「効果と言えば、、、、まぁそうだな、、、、
 とりあえずは何かをくっつける、敵への目くらましに使う、速乾性はあるらしいから、壁にできた空気漏れの亀裂を塞ぐ、うーむ、後はアイデア次第でってトコなんだろうが、俺にはちと思いつかねぇ。
 ともかく、使える所があったら何でも試してみるしかねぇんじゃねぇか?」

→チェック【B】について尋ねる 117へ
→チェック【C】について尋ねる 118へ
→チェック【E】について尋ねる 119へ
→チェック【F】について尋ねる 120へ
→チェック【H】について尋ねる 121へ
→チェック【K】について尋ねる 122へ
→チェック【M】について尋ねる 123へ
→チェック【V】について尋ねる 125へ
→S武器・L武器の違いについて聞く 126へ
→サイコロの出目と命中率の判定について聞く 127へ
→開かないドアがあったことを話す 128へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

125

君は隊長に、有線式ビームランチャーについて尋ねてみた。

「携行型ビーム兵器ってか。。。。。。またスゲェもん見つけてきたもんだな。電気エネルギーを収束させて、一気に粒子状の破壊エネルギーに変えて放射する。せいぜい要塞の壁に貼り付けとく防衛兵器だったはずが、まさかここまでの小型化に現実に成功していたとはなぁ。
 、、、、、シッポ付きってのが、またなんともマヌケだがな。ワハハッ」

「しっかしいくら小型化したとはいえ、それでもこの重量だ。フィクションの世界じゃ最強モンだったが、実際に使うとなるとどうなんだろうなぁ。まさか片手で担いでホイホイ飛び回るってわけにゃいかねぇだろ。使うんならこうどっしりと腰だめに構えてだな、片膝もついてしっかり踏ん張って、砲身を固定しなきゃならん。、、、、そう、そんな感じだ」

「だがしかしそうなると、当然敵からの攻撃はほぼノーガードを覚悟しろ。使うならせいぜい射撃戦だ。格闘戦に持ち込まれたら即サンドバッグ状態だからな。そんな事態になったらすぐに手放してその場を離れるんだぞ」

「あぁ、それとまさかとは思うが一応言っとくがな。敵と出会ったらくれぐれもこんなモン担いだままで戦ったりするなよ。一旦その場に置いて、身軽になってから戦うこった。まぁいくら手前ェでもそこまでアホじゃねぇとは思うが。」

「ともかく、一番厄介なのがこの有線式ってところだ。当然ながら専用の高圧電源があるような特別な場所じゃなけりゃ使えねぇ。
 普通の通路じゃまず無理だろうな。苦労して担いでいった揚句、結局は使わずじまいでそのままオダブツなんてことにならなきゃいいがな。
 ま、本当に持ってくかどうかは手前ェの判断に任せるぜ。好きにやんな」

→チェック【B】について尋ねる 117へ
→チェック【C】について尋ねる 118へ
→チェック【E】について尋ねる 119へ
→チェック【F】について尋ねる 120へ
→チェック【H】について尋ねる 121へ
→チェック【K】について尋ねる 122へ
→チェック【M】について尋ねる 123へ
→チェック【N】について尋ねる 124へ
→S武器・L武器の違いについて聞く 126へ
→サイコロの出目と命中率の判定について聞く 127へ
→開かないドアがあったことを話す 128へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

126

君は隊長に、S武器・L武器の違いについて聞いてみた。

「いいか、武器は主に以下の2系統に分類される。相手に接近して直接武器を叩き込むショート(Short)レンジ武器、通称S武器と、逆に相手からなるべく距離を取って飛び道具で攻撃するロング(Long)レンジ武器、 通称L武器だ」

「今の手前ェが標準装備してる2つの武器が、S武器のパルシングナイフと、L武器のハンドバルカンだな。基本的にはどちらも同等の攻撃力を持つ。ただし、これらは手前ェが戦ってく敵の種類によっては片方の武器の効果が絶大だったり、逆に通用しなかったりといった場面も出てくるだろう。その時は、攻撃力・命中率ともにその戦況に応じた数値が提示される。こればっかりは、実際に試してみなけりゃ判らない。
 戦況が不利だと感じたなら、途中で武器を変更してみるのも戦場では生き延びる鉄則だぜ」

「ちなみに手前ェがナイフ(S武器)で敵に接近して戦おうとすれば傾向としては敵味方ともに武器の命中率は高めの数値が、反対にバルカン(L武器)で敵から距離を取って戦おうとすれば敵味方ともに武器の命中率は低めの数値が出やすいってのは覚えとくといいだろうな。
 もちろん当然ながら例外もありうるぜ。
 意外な戦い方が意外な効果を発揮するなんて場面もあるかもしれねぇぞ」

→チェック【B】について尋ねる 117へ
→チェック【C】について尋ねる 118へ
→チェック【E】について尋ねる 119へ
→チェック【F】について尋ねる 120へ
→チェック【H】について尋ねる 121へ
→チェック【K】について尋ねる 122へ
→チェック【M】について尋ねる 123へ
→チェック【N】について尋ねる 124へ
→チェック【V】について尋ねる 125へ
→サイコロの出目と命中率の判定について聞く 127へ
→開かないドアがあったことを話す 128へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

127

君は隊長に、サイコロの出目と命中率の判定について聞いてみた。

「なんだよ、それについちゃとっくに聞いてたんじゃねぇのかよ。まぁ、また戻ってあのオッサンのヘタクソな説明を聞き直すのも面倒くさいだろうし、なにより師匠の俺様から直々に改めて伝授願いたいってな殊勝な心掛けなら結構だ。耳の穴かっぽじってよっく聞いとけよ」

「まず、戦闘時に手前ェが振るサイコロには、手前ェの攻撃の時に振る『命中サイコロ』と、敵の攻撃の時に振る『回避サイコロ』の2種類があるわけだ。
 んで、こいつらをヒットしたか避けられたかの判定で見比べるのが、敵味方お互いの武器の『命中率』だな。ここまではOKか?」

「この命中率がな、、、まぁパーセンテージじゃねぇから正確にゃ率とはちと違うんだが、この数値よりも『同じか小さい値』がサイコロで出せりゃ攻撃成功でヒットしたことになる。数値より『大きい値』なら、その攻撃は失敗だ。
 これが逆に敵の攻撃時だったら手前ェの回避が成功できてラッキー!ってこった」

「命中率【6】なんて武器があったら、そいつはつまり『必中』ってこったな。なんせ6より大きな値は6面サイコロじゃどうやったって出ねぇんだからよ。
 反対に、命中率【0】ってな武器は、もう何をどうしてたって当たらねぇ。判るか? 最低の1でも命中率を越えちまうからだよ。
 ま、これらは極端な例だ。実際にはこんなのは出てこねぇと思うぜ、、、、多分な」

→チェック【B】について尋ねる 117へ
→チェック【C】について尋ねる 118へ
→チェック【E】について尋ねる 119へ
→チェック【F】について尋ねる 120へ
→チェック【H】について尋ねる 121へ
→チェック【K】について尋ねる 122へ
→チェック【M】について尋ねる 123へ
→チェック【N】について尋ねる 124へ
→チェック【V】について尋ねる 125へ
→S武器・L武器の違いについて聞く 126へ
→開かないドアがあったことを話す 128へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

128

君は隊長に、どうやっても開かないドアがあったことを話した。

「あぁあれか。そういや手前ェのはまだ最下級の1のままだったな。
 よし仕方ねぇ、今から一時的にだが、手前ェにJANKS隊の指揮権を譲ってやる。今から手前ェが俺の代わりに隊長代理を務めるんだ、いいな」

そう言うと隊長は何やら端末を取り出すと、シュヴァルツシルドのメインコンピュータへとアクセスしだした。

「ここを、、、、こうやって、、、こう、、だったかな?、、、、よし出来た」

「隊長、、、それもしかしてハッキングですか?」

「馬鹿野郎!人聞きの悪いこと言うんじゃねぇ。非常時の軍規に基づく緊急対応策と言え!いいか、別にデータをあれこれ改ざんしたって訳じゃねぇよ。さすがに部外者の俺が個人のセキュリティレベルを上げ下げなんて出来ねェからな。だからせめて、軍に伝わる秘伝の裏ワザで、俺と手前ェの生体データ内容をちょいと丸々スワップ(交換)したってだけの話よ」

「それでも充分ハッキングだと思うんですけど、、、、、」

「ごちゃごちゃウルセェんだよ。いいか。これでコンピュータ上じゃ今から手前ェが俺、俺が手前ェになったんだからな。
 、、、、、何だよその露骨に嫌そ~な顔は。こんなハンサムと見間違えて貰えるなんて光栄だろうがまったく。
 ま、小難しいことはともかくだ、これで手前ェは俺の権限でセキュリティレベル2までのステーション内のドアを自由に開けられるようになったからよ。しっかり俺の代わりに隅々まで調べてくるんだぞ」

君の生体認証セキュリティレベルが2に上がった。
チェック【I】を入れること。横には「セキュリティレベル2」と書き込むこと。
以後、このチェック【I】がある限り、君は生体認証セキュリティレベルが2以下のドアを全て開けられるようになった。

→チェック【B】について尋ねる 117へ
→チェック【C】について尋ねる 118へ
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→チェック【F】について尋ねる 120へ
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→チェック【M】について尋ねる 123へ
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172

「やぁ、田吾作。調子はどうだい」

「ナンダオメェ、ソンダバゴ機嫌トルヨナ気持チ悪リィ挨拶シタッテ、ナンモデネゾ」

、、、まったく。人がせっかく気を使ってやったというのにこれだもんな。

「うんまぁ。元気ならいいんだ。それじゃ」

「オイオーイ、ソレダケカ? おらニモコウ、ナンツーカホレ、いかシタ質問集トカ、ナインケ?」

「あぁいや、お前には別にいいってさ。んじゃ」

「ナシテダー?! コノ頭脳明晰ナはいぱーこんぴゅーたノおらニ答エラレナイ質問ハ無イッツーノニ!」

「いや、、、だって、、、お前のセリフ、カタカナばっかで読みにくいし」

「ムガーー!!ソレ言ウカー!ソレヲ言ウダカー!!ショーガネーダロガー!絵モ声モネーンダカラ、オメェハろぼっとラシサヲ出スタメコーイウ設定デ行ケッテあいつガ無理ヤリ決メタンダカラヨー!おらダッテナー、ヤロウト思エバは流暢ニシャベレルダゾー!イイカー!
 ・・・・ハーイ!こんばんは!クリス・ペプラーです!週末の素敵な夜、皆さまはいかがお過ごしですかー?私はですねー、最近めっきり、、、」

「わーっ?!やめろやめろ!キャラが崩壊するからやめろーっ!」

→なんとか黙らせて他の人とも話してみる 35へ
→聞かなかったことにして出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

173

ダーーーッハッハッハッハァ!!

    ガーーーッハッハッハッハァ!!

          ヌワァーーーーッハッハッハッハッハァ!!!
 
。。。。あぁあぁ、やっぱりだぁ。あの2人、絶対気が合うと思ってたんだよなぁ。
見れば中央ホールのド真ん中。テーブルを陣取り、隊長と田吾作が2人して盛大な酒盛りの真っ最中であった。

「ほれほれ!呑め呑め!グッといけグッと!ダハハハハ!!」

「ソーイウオメェモ全ッ然足リテネーダロー、うぃっく! ダカラおらノ特製芋焼酎ガ呑メネーノカッツッテンダロガーコノヤロー!!」

「馬鹿野郎!手前ェのそんなトコから出したのなんて呑めるか!ガハハ!」

もちろん君にはあんな酒盛りに加わる暇はないし、加わろうとする気も毛頭ない。

→見ないフリをして他の人とも話してみる 35へ
→気付かれる前に出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

259

ソファに姿勢よく座っていた蒔絵が、君に気付きぱっと顔を上げた。
現在、チェック【Z】はあるだろうか。

→ある 260へ
→ない 261へ

 

 

 

 

 

 

260

「あっ、お疲れ様です。大丈夫ですかお怪我はありませんか?」

姉の夏穂と話していた蒔絵が疲れた君を優しく労う。
君が現在の捜索状況を簡潔に説明すると、彼女は再び明るい笑顔を見せてくれた。
さて、このシュヴァルツシルドや宇宙物理学全般について詳しい蒔絵に、君は何か聞きたいことはあるだろうか。
ここではあくまでフィクションであることを前提に、作中用語の知識などを尋ねたりもできる。

→シュヴァルツシルドの意味を尋ねる 262へ
→重力子について尋ねる 263へ
→重力子集積装置について尋ねる 264へ
→チェック【M】がある 265へ
→好きなタイプについて尋ねる 266へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

261

ひとりぽつんと行儀よく座っていた蒔絵は急に立ち上がると悲痛な面持ちで君に駆け寄ってきた。

「あの!、、、お姉、いえ、私の姉がまだこのステーションから脱出してないみたいなんです。さっき端末から入退出者リストを確認したので間違いありません。所属の素材開発モジュールからもまだ出てないみたいなんできっとまだあそこに取り残されてるはずなんです!お願いです!私と一緒に探しに行って頂けませんか?」

さっきあんな危険な目にあったばかりだというのに、宇宙警備隊員に向かって自分も行くから着いて来てくれとはなかなか肝の据わった女性だ。
自分が行くのであなたはここで心配せずに待っていて欲しいと、君は蒔絵に向かって慎重に説得する。
幸い、それほど時間はかからずに彼女は渋々納得してくれた。
君は出来る限りに彼女を励ますと決意も新たにその場を後にした。

→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

262

「シュヴァルツは黒、シルドは穴。このステーションの名称シュヴァルツシルドはですね、ドイツ語でブラックホールを意味する言葉なんですよ。正確な発音はドじゃなくてシュヴァルツシルト、なんですけどね。」

危険な捜索ですり減った精神に、蒔絵の柔らかな声が心地よく響く。君は彼女に更に話を促す。

「そうそうシュヴァルツシルトと言えば!シュヴァルツシルト半径はご存知ですか?光のスピードでも抜け出せなくなっちゃうブラックホールの限界接近領域を示した距離のことなんですけどね。この距離まで近づいちゃったらもう光でも逃げ出せないくらい重力が強いんですよっていう……怖いですよね……でもそれだけの強い重力が……」

その後もずいぶんと長いこと彼女の独演は続いた。少し頭がクラクラしてきたかもしれない。
どうやら見た目に反して得意分野についてなら際限なく饒舌になってしまうタイプのようだ。

さて、君は他にも蒔絵に質問してもよいし、礼を言って立ち去ってもよい。

→重力子について尋ねる 263へ
→重力子集積装置について尋ねる 264へ
→チェック【M】がある 265へ
→好きなタイプについて尋ねる 266へ
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263

「重力とは何か。二十一世紀末までそれは宇宙物理学最大の謎でした。それまで重力とはリンゴや天体そのものが周りのものを『引き寄せる』力だと思われていましたが、それがダークマターやダークエネルギーの解明によって、全く逆の考えだということが判ったんです」

危険な捜索ですり減った精神に、蒔絵の柔らかな声が心地よく響く。君は彼女に更に話を促す。

「私たちは地球に引き寄せられて立ってるんじゃなくて、頭の上の真空の宇宙空間から無限に降り注ぐ重力子のぶつかりによって地球に『押し付けられている』んです。それはもう当時の宇宙物理学に大きな衝撃を与えたそうですよ。今となってはそんなの当たり前なんですけどね」

「例えるならそうですねぇ。何もない真空の空間からは、ここではない別次元からの膨大なエネルギーが常に溢れ出して来ている。そうイメージして頂けるといいでしょうか。別次元、なんてほとんどファンタジーですけどね」

「それがその時代の科学では見えない、感知できなかったダークエネルギーと呼ばれる別次元からの力でした。そのうちのごく一部の素粒子に、重力子があります。これが真空の別次元の扉から飛び出して、四方八方に万遍なく放射され続けていた。何百億年の遥か太古の宇宙から、ね」

「周囲が等しく本当に何もない真空の宇宙空間であれば、ある地点に存在する物体にかかる重力子のバランスはどの方向からも同じなので、相殺されてゼロです。つまり動かない。その場にプカプカ浮いているだけ」

「だけど、すぐ隣に大きな地球のような天体があった場合はどうでしょう。その大きな地球がある空間だけは『真空ではない』わけですから、そこからはダークエネルギー、つまりは重力子がこちらの次元へは飛んでこない。対象物に向けて地球の方向から降り注ぐはずの重力子の量が、そこだけ少し減ってしまうわけです。するとどうなるか。力のバランスが崩れてその力の弱い方向一点へと対象物は段々と流されていってしまうわけです。この動きの力の度合いが、重力です」

「例えるならプールの栓が抜けちゃったような状態ですかね。何か『ある』真空では『ない』空間、そこには周囲からの重力子が一気に流れ込む。物体が大きく重く、ぎゅうっと密度が高ければ高いほどその流れは速く大きい。重力子はこの次元の素粒子ではありませんから扉から出た途端にすぐに崩壊して消えてなくなります。そのまま溜まって動きが収まるということもありません。未来永劫、その大きな天体のある『真空でない空間』へと新たな重力子が流れ込んでは消え続けます。この力の流れこそが、いわゆる私たちが大昔から重力だと思っていた力の正体だったんですね……」

その後もずいぶんと長いこと彼女の独演は続いた。少し頭がクラクラしてきたかもしれない。
どうやら見た目に反して得意分野についてなら際限なく饒舌になってしまうタイプのようだ。

さて、君は他にも蒔絵に質問してもよいし、礼を言って立ち去ってもよい。

→シュヴァルツシルドの意味を尋ねる 262へ
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264

「重力子の急激な流れの中に物体を置くことで押し付けられる力、つまりは重力が生まれます。だから意図的に強い重力子の流れを作れたなら、それが重力発生装置に成り得ます。機械による重力発生装置の開発はそういった発想からスタートしました」

危険な捜索ですり減った精神に、蒔絵の柔らかな声が心地よく響く。君は彼女に更に話を促す。

「強い流れを作り出すならふたつ、発生源の上流を作るか、流れ込む下流を作るかです。ですがその内の上流、つまりはダークエネルギーの発生源を作り出すといってもやはり限界がありました。なにせ真空状態よりも高純度の真空状態を局地的に作り出す、なんてものは理論上有りえなかったからです。大昔にはホワイトホールなんて仮説もあったみたいですけどね」

「結局は下流、つまりはダークエネルギーの流れ込む出口を作り出すことに開発は集約されていきました。単純に考えれば地球と同じ質量の天体を、こう、ギュウギュウとおにぎりみたいに握って小さく固めることが出来さえすれば理論上は可能でしたが、それじゃもう超新星爆発ですから、それはさすがに不可能。ということで研究者たちはそれに代わる代用出口が何かないかを懸命に探しました」

「マイクロブラックホール発生装置、なんて理論が割と有名なところですよね。ですが結局はそれもあまりに危険が大き過ぎるとの結論から上手くはいかなかったようです。そこから転じて、ようやく本来の代用出口と成り得るオプティカルウェーブのクロス結合法へと流れるに至ったわけで……」

その後もずいぶんと長いこと彼女の独演は続いた。少し頭がクラクラしてきたかもしれない。
どうやら見た目に反して得意分野についてなら際限なく饒舌になってしまうタイプのようだ。

さて、君は他にも蒔絵に質問してもよいし、礼を言って立ち去ってもよい。

→シュヴァルツシルドの意味を尋ねる 262へ
→重力子について尋ねる 263へ
→チェック【M】がある 265へ
→好きなタイプについて尋ねる 266へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

265

蒔絵はいきなり君の手を取ると、引っ張ってどこかへ連れて行き始めた。
えっ、えぇぇ? 急な展開に君の心臓はドギマギする。
だがやがてそれは全くの勘違いだったことに気付かされる。
彼女は中央ホールの隅の机に並べられた、環境実験モジュールから持ち帰ってきたあの研究品を君に見せたかっただけなのだ。

「……特に私が今一番力を入れていたのがですね、あの時危うく持っていきそびれる所だったコレ!重力子キャンセラーなんですよ~!はうぅ~良かったぁ~♪」

見ればそれは意外な程小さい小箱のようなものだった。
延々説明してくれた理論は難しくてよく判らなかったのだが、とにかく重力子の反物質みたいなものを放出してぶつかってくる重力子そのものを対消滅させる、つまりは重力の影響を無効化してくれる特殊なバリア装置のようなものらしい。

「……これが完成すればですね、バリアを全方位に張り巡らせることで地球上でも無重力状態をほぼ再現できるかもしれないという画期的な発明なんです!更には特定の方向のみバリアを解除することで重力子衝突とのバランスをコントロールして空中を自由自在に飛行!な~んてことも夢じゃないんじゃないかと……」

またしてもお得意の科学演説が始まりそうだったので君は慌てて塞き止める。
しかし、物の重さを無くせるというのは気になったので君はもう少し尋ねてみた。

「ねぇ、今のトコその無くせる重さってのはどれくらいまでいけるの?」

「え? いえ重さというよりはその、有効半径、ですかね、、、まだ放出する反物質そのものが不安定でして、出してもすぐに消えてなくなっちゃうんですよ、だからその、、まだ、、装置の周辺30センチ程度でしか効果が確認できなくって、、、」

急に歯切れが悪くなった。彼女にしてはまだまだ目標に遠く及ばないといった悔しい成果でしかないだろうが、君にとってそれでも充分に有益な情報だった。途端にとある閃きが生まれる。

「じゃあ頼む! 僕に考えがあるんだ、、、あのさ、、、」

数時間後、パルシングナイフを内蔵した君の右腕のアーマー部分に、その開発途中の重力子キャンセラーが取り付けられた。
装置を作動させてみる。
ヴィィィィィィ、、、、、、、
音は少しうるさかったが、確かに腕の重さが感じられなくなってきた。
腕を上げてみる。振ってみる。ナイフを射出して素振りをしてみる。
これは、、、!すごい信じられない軽さだ!これならナイフの命中率が今まで以上に増すに違いない!

「、、、こりゃすごいや!想像以上だよ!ありがとう!」

「絶対壊さないって約束ですからね! それと使用後のデータ収集と人体影響への計測、忘れず付き合って下さいよ! もう!」

今度は君が蒔絵の手を取り、ブンブンと振り回す。
彼女の頬に一瞬赤みが差したのにも気付かない程に君ははしゃいでしまっていた。

君は重力子キャンセラーを手に入れた。
チェック【C】を入れること。横には「ナイフ攻撃時:サイコロ1回振り直し可」と書き込むこと。
以後、チェック【C】がある場合に限り、君がナイフで攻撃する際は自分の命中サイコロが失敗しても、1回だけなら振り直しができるようになった。
つまりはナイフ攻撃の命中確率がアップしたということだ。
ここで忘れずにメモしておき、これからの戦闘を有利に進めること。

さて、君は他にも蒔絵に質問してもよいし、礼を言って立ち去ってもよい。

→シュヴァルツシルドの意味を尋ねる 262へ
→重力子について尋ねる 263へ
→重力子集積装置について尋ねる 264へ
→好きなタイプについて尋ねる 266へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

266

「え?えぇ?ス、スきなタイプ、ですか??ナナな、なにをいって……?!?」

真っ赤になっている。うんうん、期待通りの反応だ。

さて、君は他にも蒔絵に質問してもよいし、礼を言って立ち去ってもよい。

→シュヴァルツシルドの意味を尋ねる 262へ
→重力子について尋ねる 263へ
→重力子集積装置について尋ねる 264へ
→チェック【M】がある 265へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

267

隊長が無言で君を手招きしている。何事だろうか。

「・・・おい、あそこのお嬢さんな、俺んトコへ連れてこい」

「隊長、、、、年甲斐もないマネは辞めてください。どうせ相手にされませんよ」

「馬鹿野郎!勘違いすんじゃねえや。あのお嬢さんもここのお偉さんなんだろ。だったら今度はあちらさんと手前ェの生体データをスワップさせてもらうんだよ。セキュリティレベルが上げられるだろうが」

あぁ、なるほど。。。。。
趣旨を理解した君はさっそく救出してきたあの女性研究者に事情を説明した。
最初はゴネていたものの、捜索に必要だからと君の必死の説得もあってかようやく納得してくれる。
今度は彼女がコンピュータにゴリラ扱いされる事になるとは、さすがに黙っていたが。

君の生体認証セキュリティレベルが3に上がった。
チェック【L】を入れること。横には「セキュリティレベル3」と書き込むこと。
以後、このチェック【L】がある限り、君は生体認証セキュリティレベルが3以下のドアを全て開けられるようになった。

→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

268

「あっ田吾ちゃん! あなたも来てたのね!」

「オォウ、まきッペデネェカ! インヤ無事デ良カッタダナァ!」

意外な組み合わせが親しかったと知り君は驚く。
蒔絵はオフの時間は自然再現モジュールで畑仕事を手伝うのを趣味としているらしい。

→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

269

ソファに姿勢よく座っていた夏穂が、君に気付きぱっと顔を上げた。
現在、チェック【Y】はあるだろうか。

→ある 270へ
→ない 271へ

 

 

 

 

 

 

270

「お帰りなさい。どう?まだ生存者は全員見つからないの?」

妹の蒔絵と話していた夏穂が疲れた君を見てピシリと鞭打つように言い放つ。うぅっ、手厳しい。
君が現在の捜索状況を簡潔に説明すると、彼女はまだ不安げな顔をしながらも君を叱咤激励した。
さて、設計技師でもありシュヴァルツシルドの構造について詳しい夏穂に、君は何か聞きたいことはあるだろうか。

→各モジュールの大まかな役割について尋ねる 272へ
→重力子集積装置の配置場所について尋ねる 273へ
→直通エレベータの構造について尋ねる 274へ
→好きなタイプについて尋ねる 275へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

271

ひとりぽつんと行儀よく座っていた夏穂は急に立ち上がると悲痛な面持ちで君に駆け寄ってきた。

「アタシの妹の蒔絵もこのステーションで働いてる科学者なんだけど、あの子まだこのステーションから脱出してないみたいなの。さっき端末から入退出者リストを確認したけど間違いないわ。所属の環境実験モジュールからもまだ出てないみたいだからきっとまだあそこに取り残されてるはずなのよ!お願い!アタシと一緒に探しに行って!」

さっきあんな危険な目にあったばかりだというのに、宇宙警備隊員に向かって自分も行くから着いて来てくれとはなかなか肝の据わった女性だ。
自分が行くのであなたはここで心配せずに待っていて欲しいと、君は夏穂に向かって慎重に説得する。
かなり強情で苦労したが、最後はなんとか彼女も折れて納得してくれた。
君は出来る限りに彼女を励ますと決意も新たにその場を後にする。

「そうだ、ちょっと待っててくれる? あの子に持ってって貰いたいものがあるの」

そう言って夏穂は中央ホールから飛び出すと、しばらくして手に小さなケースを持って帰ってきた。

「コレあの子のなの。あの子おっちょこちょいだからしょっちゅう何もないところで転んでは落として無くしちゃったりするのよ。きっと今頃は慌てて逃げ出してまたどこかで無くしてるかもしれないから、あなたコレ持っていってくれない?」

受け取った君が中を開けると、そこには何やら黒いプラスチックの棒で形造られた不思議なオブジェが入っていた。

「メガネよ。見たことないでしょ。視力の落ちた矯正前の肉眼で物を見るために鼻の頭にこうひっかけて使う昔の装飾品よ」

ずいぶん珍しいものを見た。思わず君はへぇっと唸る。
今時、こんな骨董品みたいなものを愛用してる人がまだいるんだなぁ。

チェック【M】を入れること。横には「黒縁のメガネ」と書き込むこと。

→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

272

「各モジュールって言ってもねぇ、、、、どこも一応名前の通りなんだけど?」

夏穂は君の質問に多少面倒そうな顔をしながらも答える。

「アタシたちが今いるこの1Fが居住モジュールね。地球に一番近い階層よ。やっぱり長く離れてると恋しくなっちゃうからね、地球。この中央ホールもそうだけど、各個人の部屋もやっぱり全部天井は特殊ガラス張りになってててね、ベッドに寝転ぶと星空じゃなくて地球空がいい感じに見えるのよね。あっ、自分の国が見えてきた、なんてね」

「ここのすぐ裏、B1Fが娯楽モジュールよ。やっぱり遊びに行くトコは近い方がいいでしょ、だから。でもどれもなーんかイマイチぱっとしないのよねぇ。やっぱ昔の頭のカタイお偉さん方がチョイスしたのは古臭くてダメよねぇ。今度の設計更新時には絶対アタシの意見を聞かせてやろうと思ってるんだ」

「直通エレベータでつながったその下のB2Fは単なる接港ポートね。余ったスペースは物置代わりの倉庫としても使われてるわ。各部署同士でのスペース確保の奪い合いが酷いのよ、もう大変」

「その裏の太陽側、B3Fが土いっぱいの農耕モジュールね。太陽の光が必要だからこの位置に配置されたってワケ。アタシは汚れるのがヤだから滅多に行かないけど、蒔絵は好きでしょっちゅう行ってるみたいね。」

「またエレベータを挟んだ次のB4Fが、蒔絵の所属する環境モジュール。あの爆発で右半分が吹き飛んじゃったんですってね。あっ、ごめんなさいアタシったら、、、、嫌なこと、思い出させちゃったわね」

「その裏がB5F、マッドな遺伝子野郎たちの巣窟よ。アタシあの場所も働いてる人もみんな薄気味悪くって大っキライ。全く、一体何を考えたら罪もないいたいけな動物たちをあそこまで弄べるのかしら、吐き気がするわ」

「最後がここの一番下層B6F、武器研モジュールよ。え?そんなはっきり言っていーのかですって? んもう、どうせみんな知ってるんでしょ、変に気にする方がオカシイのよ。武器っていってもね……」

その後も夏穂の講釈は延々続いた。
なんだ、イヤイヤどころかやっぱり結局は話好きなんじゃないか。

さて、君は他にも夏穂に質問してもよいし、礼を言って立ち去ってもよい。

→重力子集積装置の配置場所について尋ねる 273へ
→直通エレベータの構造について尋ねる 274へ
→好きなタイプについて尋ねる 275へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

273

「どこに設置されてるかって、、、、そんなの普通すぐ気付くと思うけど?」

夏穂は君の質問に多少面倒そうな顔をしながらも答える。

「1FモジュールとB1Fモジュール、B2とB3、B4とB5、、、って具合に、ふたつずつのモジュールでそれぞれサンドイッチした間に挟んであるのよ。各モジュールにひとつずつ付けてたんじゃ無駄だし非効率でしょ」

「重力子集積装置自体には、指向性なんて無いからね。装置が発動すれば上からも下からも右からも左からも、全方向等しく重力子を吸い込み始めるのよ。それが平面上にずらりと並べられてるから、全体としては上と下に物を吸い付かせる平べったい磁石板みたいな感じになってるってわけ」

「だからその板の上下両面に空箱をぺたりと貼り付ければ、はい1Gで床に立てる2階建てのモジュールの一丁上がりってね。だから上の階は普通でも、下の階の人は床じゃなくて天井に逆さに立つことになるのよ。判る?だからこのシュヴァルツシルドじゃ1F、B2、B4、B6が頭の上が地球になってて、逆のB1、B3、B5だと逆に頭の上に太陽が輝いて見えてるってワケよ……」

その後も夏穂の講釈は延々続いた。
なんだ、イヤイヤどころかやっぱり結局は話好きなんじゃないか。

さて、君は他にも夏穂に質問してもよいし、礼を言って立ち去ってもよい。

→各モジュールの大まかな役割について尋ねる 272へ
→直通エレベータの構造について尋ねる 274へ
→好きなタイプについて尋ねる 275へ
→他の人とも話してみる 35へ
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274

「エレベータが途中でジャイロみたくクルクル回転してたって気付いてた?気付かなかったわよねぇ。そりゃそうよ、なんせこのアタシがあの新バランスセンサー機構を設計したんだもの」

君がエレベータについて話を振ると、夏穂は俄然食い付いてきた。
どうやらあれは彼女が設計に携わったものだったらしい。

「ここシュヴァルツシルドの各モジュールの重力角度は上下で互い違いになってるのは知ってるわよね。だから場合によっては扉が開いたら天地が逆さま、だったりすることもあるわけよ」

「知ってたとしてもそれが日に何度、月に何度年に何度と積み重なっていけばそれも重大な宇宙ストレスになっていくわ。だから目的の階に合わせてエレベータ内の天地の向きをクルクル変えてく必要があるわけ」

「そこでいかに中の人間にその動きを気付かせないかがアタシら設計士の腕の見せ所よ。いい?こっからが重要だからよっく聞いてなさいよね。まず初動の加速度をなるべく小さくするには……」

その後も夏穂の講釈は延々続いた。
なんだ、イヤイヤどころかやっぱり結局は話好きなんじゃないか。

さて、君は他にも夏穂に質問してもよいし、礼を言って立ち去ってもよい。

→各モジュールの大まかな役割について尋ねる 272へ
→重力子集積装置の配置場所について尋ねる 273へ
→好きなタイプについて尋ねる 275へ
→他の人とも話してみる 35へ
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275

「ふぅん?こんな時にナンパ?アナタ案外いい度胸してたのね」

ハ、ハハ、、、ですよね~。これまた予想通りの反応でございましたっと。

さて、君は他にも夏穂に質問してもよいし、礼を言って立ち去ってもよい。

→各モジュールの大まかな役割について尋ねる 272へ
→重力子集積装置の配置場所について尋ねる 273へ
→直通エレベータの構造について尋ねる 274へ
→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

276

「ありがとうお姉ちゃん。新しいメガネ、助かったよ」

「多分そんなコトじゃないかと思って用意しといたの。もう無くすんじゃないわよ」

蒔絵と夏穂が再会を喜び合っていた。
よかった。もしどちらか1人でも助けられていなかったのなら今のこの光景はなかったのだ。

→他の人とも話してみる 35へ
→出発の準備に戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

277

君はB5F、動植物遺伝子研究モジュールの入口へとやってきた。
ここの研究員だけがひとりも戻って来てないなんておかしい。絶対にこの中で何かがあったに違いない。
そう確信を持って君はここまでやってきたのだが。

結論から言うとそのモジュールは、入り口のドアからして何をどうしても開けることはできなかった。
非常用の開閉コックももちろん試してはみたのだが、一切反応もなくドアは堅く閉ざされたままだった。
隔壁も兼ねている重厚なドアであるため、叩こうが叫ぼうが向こう側に合図が伝わるような代物でもない。
結局の所、今の君に引き返す以外の選択肢は見付けられなかった。

くそっ、一体どうしたらいいんだ。。。。。。。!

今、チェック【W】【X】【Y】【Z】はすべてがそろっているか。

→そろっている 382へ
→そろっていない 31へ

 

 

 

 

 

 

382

「おいどうした。シケた面して」

中央ホールに戻ってきた君は、隊長に声を掛けられた。
B5Fの入口ドアが開けられなかった事を話すと、隊長は自分をそこに連れて行けと言う。
ドアのセキュリティを解除できないか、俺が調べてやると言うのだ。
動けない隊長を背負い、君はまたB5Fへ来た。
隊長はドアの前に腰を降ろすと、手持ちの端末ケーブルをつなぎ何やら操作を始めた。
黙って見ている君。
やがて顔を上げた隊長は、大げさなため息をついて君に命令した。
「ここにあのお嬢さん方2人と、あのイモロボットの野郎も連れて来い」

こうしてB5F動植物遺伝子研究モジュールの入口ドアの前に、4人と1台全員が集まった。
皆を前に、おもむろに隊長が口を開く。

「このドアにかかってるセキュリティはレベル5だそうだ。お嬢さん方、5っていうと誰クラスになる?」

「5なんて、、、、、ここじゃランドルフ所長しかいませんよ。最高レベルですから」

夏穂が答える。
やっぱりな。。。。。隊長はまたひとつ、ため息をつく。
そしてあらぬ方向を見上げると、誰にも聞こえない小声で独り言をつぶやいた。

「やれやれ、、、、俺ももう、宮仕えの身で落ち着いたつもりだったんだがな。。。。。しゃあねぇ、これも世の為、人の為ってな。お天道様も今度ばかりは見逃してくれるだろうよ」

やがて君の目を真っ直ぐ見据え、力強く言い放った。

「このドア、俺がハッキングで開けてやる」

で、できるんですか? レベル5ですよ、スワッピングとは全然違うんじゃ、、、、

「大丈夫だ、任せろ。俺が昔ヤった財閥の貸金庫のアレに比べりゃこんなのチョロいもんよ」

え、今なんかさらっとヤバい事言いませんでした? 隊長ホントに大丈、、、、

「うるせえ!つべこべ言ってねェで覚悟はできてんのか! いいか?ここが最後のモジュールだ。とっくに突入の準備は済ませてあるんだろうな。もしまだだなんてウダウダ抜かしやがるんなら今すぐ戻って要事を済ませて来い! えぇ?どうなんだ?」

→や、やっぱり中央ホールに戻ります! 31へ
→準備はOKです! 行けます! 383へ

 

 

 

 

 

 

383

「ようし、そんじゃ始めるぞ」

隊長は今度は君以外の面々、田吾作、蒔絵、夏穂にも声を掛けた。

「俺の端末だけじゃ処理が追いつかねぇんだ。だからアンタらの助けがいる。協力してもらうぜ。」

そう言って隊長はもう1本の長いケーブルと2つの別の端末とを懐から取り出す。

「おいイモロボット、手前ェのそのオツムの電子回路も貸してくれ。そんなナリでもそれ相応の処理速度はあるんだろ。並列で一気にやるから全力で走らせろよ。それとそこのお嬢さん方は、こっちのサブ端末でブロックの解除サポートをよろしく頼むぜ」

何だかよく判らないが、とにかく大がかりなハッキングが始まるようだ。
そっち方面の知識に疎い君は、ただ黙って見ているしかできない。
隊長の指示で着々と準備が進められていく。
長いケーブルを頭に差し込まれた田吾作は、目をチカチカさせて処理モードに入った。
蒔絵と夏穂も観念した様子で、すごい速度で端末に何かを打ち込み始める。

プシューッ!
田吾作の頭が煙を吹き出した頃、ようやく目の前のドアが開いた。

「ようし完了と! さぁ新入り! あとは手前ェの仕事だ! 頼んだぞ行って来い!!」

覗き込んでいた君の胸を隊長が拳でドンと突いた。
ぐふっ! でもそうだ。残るはこのモジュールのみ。
中で助けを待ってる生存者を救出して、皆で地球へ帰るんだ!
覚悟を決めた君は、全員の顔を見渡すと力強く叫んだ。

「隊長! 皆さんと一緒に先にスペースシップで脱出の準備をしててください。もし1時間経っても僕からの連絡が何もなかったら、隊長、、、、、皆さんの事は、よろしく頼みます!」

「、、、お、おう。わかった。まぁなんだ。死なねぇ程度に頑張れや」

君の気迫に一瞬怯んだか、らしくない軽口で君を見送る、隊長。

「無理はぜったいにしないでくださいね! ぜったいぜったい、帰ってきてくださいねっ!」

蒔絵は君の両手を取り、全力でブンブン振り回しながら涙声で訴えかける。

「アタシは別に心配なんてしてないけどさ。。。必ず戻ってきなさいよ。約束よ」

妹の後ろに立つ夏穂は、君に初めて見せる神妙な面持ちで見送りの言葉をかけた。

『ホレ、ちゃっちゃット行ケ。ちゃっちゃトナ』

田吾作はこんな時でもマイペースだった。
こうして様々な激励を受けた君は、意を決して最後のモジュールへと足を踏み入れる。
絶対に生存者は助け出す! そして、、、、僕も必ず生きて戻る! 

→ 384へ

 

 

 

 

 

 

129

君はB3F、自然再現モジュールへ行こうとする。
現在、チェック【X】はあるだろうか。

→ある 130へ
→ない 131へ

 

 

 

 

 

 

130

そうだった。
あのモジュールは既に確認済みだった。そう何度も足を運ぶ必要もないだろう。
君はもう一度、捜索先を選び直す。

→ 31へ

 

 

 

 

 

 

131

エレベータが目的地に着いた。
ここはシュヴァルツシルドB3F:“自然環境再現モジュール”。
人工的な宇宙ステーションの内部に地上と同じような土や緑といった自然環境を作り出すために必要な条件は何かと日々、経過観察を行っている実験的なモジュールだ。
他にも土を触るというのは人間の精神安定にもやはり相当の効果があるらしく、遠く宇宙を離れた研究員たちにとっては貴重な憩いの場ともなっているらしい。

話には聞いていたが、中に入ってみてびっくりした。
そこにはちょっとしたサッカー場くらいはあろうかという仕切りの一切ない、広々とした土の地面が広がっていたからだ。
すぐそばには何かの野菜の畑、遠くには田んぼもある。向こうに見えるのは果樹園だろうか、ちょっとした林さえ作られているのだ。
宇宙ステーションの中に、こんなところがあるなんて。。。。。
君はあまりにも場違いな風景を前に、しばし言葉を失って見とれてしまう。

君はメットを脱いでみた。
土の、緑の濃厚な匂いがある。
サラサラと鈴の音のように響く川のせせらぎがある。
どこからだろう、優しく頬を撫でる清々しい風まで吹いてくる。
完全に同じとまではいかないが、地球の大地を思い出すには充分過ぎるほどのリアルだ。
なるほど、ここが憩いの場となるのも頷ける。

敢えて違うところといえば、天井が有害な宇宙放射線だけをカットする特殊なガラス張りになっていて、青空ではなく真っ黒な宇宙がそこには見えている点と、モジュールの壁一面が、風景に偽装された3Dホログラフになっている点だろうか。
それでも、よくぞここまでと驚嘆する再現度である。

さて、君はようやく本来の任務を思い出す。
とはいえ、言ったようにここは仕切りのない、開けた一つの大空間だ。一目見渡しただけで、逃げ遅れた人がいるかどうかなどはすぐに判る。
研究員どころか、テロリストやバイオミュータント、あるいはロボットといった類の動く物などは何一つとして見当たらなかった。静かなものだ。

ただ一か所、調べに向かう必要があるとすれば、あのちょうど広場の真ん中あたりに立つ、小汚い掘っ建て小屋ぐらいだろうか。
それでもおそらくはここの農作業用の道具がしまってあったりするだけだとは思うが。

→中央の小屋まで行ってみる 132へ
→エレベータで居住モジュールへ戻る 30へ

 

 

 

 

 

 

132

君はこの自然環境再現モジュールのほぼ中央に位置するボロ木でできた粗末な掘っ建て小屋へとやってきた。
なにもここまでリアルに再現しなくても、、、、、と呆れるほど見事なまでに何十年も経っていそうな精巧なボロ具合だ。
中に誰かいないかと、君は戸を開けてみた。すると

ガシャガシャガシャン!

中から急にロボットが飛び出してきた!
ハンマーのようなもの振りかざし君へと襲い掛かってくる!敵かっ?!

→パルシングナイフで戦う 133へ
→ハンドバルカンで戦う 134へ
→逃げる 135へ

 

 

 

 

 

 

133

君はナイフで応戦しようとしたが敵のリーチが想像以上に長い!

ガツンっ! 痛ってぇ~~~~っ!

君は謎のロボットから手痛い一撃を受けてしまった。
君のSP値を【-200】減らすこと。

くそっ!君が反撃に転じようとした、その時だった。

→ 136へ

 

 

 

 

 

 

134

君はすかさずハンドバルカンを構えると先手必勝とばかりに思いっきり乱射した!
ガガガガガガガガガガッ!!!
小屋中の物が激しく散乱するが、そんなことに構ってはいられない。

「アブネ!アブネッ!オイこらイキナリナニスルダ!」

え?今このロボット、しゃべったのか?

→ 136へ

 

 

 

 

 

 

135

君はとっさに敵の攻撃を飛び退けた。
やはり罠だったか!ならばこんな所に長居は無用!
だが、そそくさと逃げ出そうとした君の背中に向かってなにやら間の抜けた声が響いてきたのだった。

「オォ~イ!チョイト!チョックラ待ッテミレッテバサ~!」

→ 136へ

 

 

 

 

 

 

136

「ヒョットシテオメエ、人間カ?」

ロボットは君に近づくと、まじまじと覗き込んできた。

「イヤァ~、人間ナラ人間ッテ早クソウ言エッテバヨ。おら、テッキリマタ怪物ヤあんどろいどサガ
性懲リモナク攻メテ来タダナトバッカシ思ッテダナァ、ワッハッハッ!」

そう言いながらロボットは、締りの悪い口をガタガタ揺らしながら馴れ馴れしく君の背中をバシバシと叩いてきた。
痛って!痛いって!なんなんだコイツは?!

→ 137へ

 

 

 

 

 

 

137

「、、、、ということは、お前はここ専属の農作業サポートロボットだったのか」

「誰ガさぽーとダ!誰ガ! ココノ芋ヤ米ヤ野菜ヤ果物モ、ミーンナおら一人ガ作ッテルダ! トキタマ来ル人間サドモコソ、おらノさぽーとヲサセテヤッテルダヨ。フン!ソコントコ、間違ウンデネェダゾ!コノトウヘンボク!」

君は今、掘っ建て小屋の中でロボットと話をしている。
不格好に突き出たアゴに、ドラム缶のような見事なまでの太鼓腹。
右腕には先ほど君を襲いかけた巨大な木製のハンマーを持ち、背中には真っ白、、、とはお世辞にも言えない薄汚れたズタ袋を担いでいた。
なんかこういうの、どっかの神さまのひとりで見たような。。。。

どうやら敵ではなかったようだが、聞いての通りこのロボット、とにかく口が悪い。
さっきもこいつに自分のメーカーや製造型式を聞こうとしたのだが「おらニハ『田吾作』ッチュー立派ナ名前ガアルダ!名前デ呼ベ名前デ!」と怒られてしまったばかりだ。
まったく、、、さて、それならばとりあえずこの自称、田吾作とやらにこのモジュールの状況を聞き出すとしようか。

→逃げ遅れた人がいないか聞く 138へ
→バイオミュータントについて聞く 139へ
→食料について聞く 140へ

 

 

 

 

 

 

138

君はこのモジュールにまだ逃げ遅れた人がいないかを聞いてみた。

「インヤ。ココニ居ルノハおらヒトリダケダ。オメェノ他ニハココントコ、誰モ来テネェシナ」

よかった。だったらこのモジュールでの捜索は早くも終了かな。
さて、他には何を聞いてみようか。

→バイオミュータントについて聞く 139へ
→食料について聞く 140へ
→もう帰る 143へ

 

 

 

 

 

 

139

君はこのモジュールにバイオミュータントが来ていないか聞いてみた。

「怪物ドモノ事カ? オゥオゥ、ソリャモウ山ホド襲ッテ来タダヨ。全身真ッ黒ノあんどろいどガドッカラカ大量ニ連レテ来タミテェデナ、そいつガココサわんさト放ッテッタンダ。デモソッタラ奴ラナンカナ、おら一人デミーンナ片付ケチマッタダ。おらニカカレバ、アンナ奴ラ屁デモネーダ。ガハハハハ!」

見ると小屋の裏には、確かに倒されたミュータントの残骸が積まれていた。
さすがは農作業ロボ。口だけじゃなくそれなりのパワーもあるんだなぁ。
でもそれにしちゃ、どれもがせいぜいウサギかタヌキくらいの大きさしかないようだったが、まぁ深くはツッコむまい。
しっかし聞いてもいない武勇伝を、よくもまぁ延々しゃべり続けるロボットだ。
他の質問をしようにも、饒舌は増々ヒートアップするばかりで止まりそうにない。
やれやれ、見れば中に生存者もいないようだし、これ以上時間を無駄にされてはたまらない。さっさと退散するとしよう。

→ 143へ

 

 

 

 

 

 

140

「ところで田吾作、ここにまだ食料は残ってないかな。できれば分けてもらいたいんだけど」

君は田吾作に食料の事を聞いてみた。
さて、君は先程、このロボットをハンドバルカンで攻撃しただろうか。

→した 141へ
→してない 142へ

 

 

 

 

 

 

141

「食料?ソレハヒョットシテ、アレノ事カ?」

田吾作は怒ったように小屋の奥をひょいと指差す。

「サッキオメェガブチ撒ケチマッタノガソノ食料ダ! セッカクおらガ丹精込メテ育テ上ゲタ、カワイイカワイイ娘タチヲヨクモコノぉ!」

見れば積み上げられた野菜の山々が、どれも無残な姿でグチャグチャにつぶれてしまっていた。
それも全部、さっきの君が小屋の中でバルカンを乱射してしまったからだ。
とっさの事だったとは言え、なんとも惜しいことをしてしまった。残念だが、食料は諦めるしかなさそうだ。
他には何を聞いてみようか。

→逃げ遅れた人がいないか聞く 138へ
→バイオミュータントについて聞く 139へ

 

 

 

 

 

 

142

「オォ、有ルトモ有ルトモ!全部持ッテクダ! コッチモ取リニ来ル人間ガぱったり来ナクナッテ困ッテタ所ダカラヨ! 皆デたーんト食ッテクレ!」

田吾作は上機嫌でまくしたてる。
見れば小屋の奥にはトマトにキュウリにトウモロコシにサツマイモなどなど、今まで取れた分がドッサリと積まれていた。
全部田吾作が背中の袋に担いで中央ホールまで持ってきてくれると言う。
特にお勧めなのが、自分の腹に内蔵された特製調理オーブンで焼いた遠赤外線石焼き芋。完璧に芯まで火の通った自慢の一品なんだとかなんとか。
よかった。何はともあれこれでようやくまともな食事にありつけそうだ。

チェック【A】を入れること。横には「中央ホール回復SP値【+500】」と書き込むこと。
以後、このチェック【A】がある限り、中央ホールでの休憩、および仮眠時には従来の記述ルールに加えて更に【+500】のボーナス値を常に追加で増やせるようになった。
つまりは休憩のみならば【1500】まで、更に仮眠も取れば【2000】まで、君はSP値を増やせるようになったということだ。

これは今後の捜索にも大いに弾みがつくだろう。さて、他には何を聞いてみようか。

→逃げ遅れた人がいないか聞く 138へ
→バイオミュータントについて聞く 139へ

 

 

 

 

 

 

143

モジュールを出ようとした君だったが、田吾作が不意にこう切り出してきた。

「丁度エェ。おら、オメェニ頼ミテェ事ガアルダ。実ハナ、アトモウ一匹ダケナ、ホンノチョビ~ットダケナ、他ノヨリ大キメな怪物ガ残ッテルダヨ。イヤナ、モチロンおら一人デモちゃちゃっト退治デキルンダドモナ、丁度エェトコニオメェガ来タモンダカラサ、何ダッタラ、ソノ、おらノ戦イヲ手伝ワセテヤッテモイイカナー、、、、ナンテナ」

なんだそりゃ、頼んでるのか。
しかしまぁ、あのウサギミュータントよりちょい大きめといったらせいぜいブタかイノシシくらいのサイズだろうか。

「ンダラバホレ、ちゃっちゃト行クダヨ! ホレちゃっちゃトナ~ットクラァ♪」

イタタタ!田吾作は君の返事も聞かずに強引に腕を引っ張っていく。
やれやれ。君はそのミュータントが巣食っているという畑まで同行することとなった。

→ 144へ

 

 

 

 

 

 

144

「ヨリニヨッテ、おらノ一番ノオ気ニ入リノさつまいも畑サ住ミ付キヤガッテ、トンデモネェ奴ダ!」

君は田吾作と一緒に、とある静かな畑の前に来ていた。
田吾作は威勢よくブリブリ怒ってはいたが、一向に君の背中の後ろからは出てこようとはしない。

「ヤイ!コノ若旦那ガナ! オメェナンテス~グぎたんぎたんニシテクレッダカンナ!」

いったい、田吾作は何に向かってしゃべっているのだろうか。
見た所確かに畑は荒らされてメチャクチャになってはいるが動く物などは影も形もなく、ミュータントの姿も無いようだが、、、?
現在、チェック【W】【Y】【Z】が3つ全てあるだろうか。

→ある 145へ
→ない 157へ

 

 

 

 

 

 

145

芋のツル草の間にでも隠れているのかと、君が用心深く脚を踏み入れてみても、一向に何も出てくる気配がない。

「アンレェ? イツモダッタラコウ、、、、『ズズズズズズ、、、、! ドドッドドドドドドドドッドド、、、、、!』ッテナ音ガシテ、土ン中カラぶわぁーっ!ト、デッケェやすでノ怪物ガ出テクンダドモナァ?」

田吾作は恐る恐る、君の後ろから出てきて芋畑をつつきだす。

「?!ウヒャァ!出タァ怪物ダぁ!」

畑の土をほじくり返していた田吾作が腰を抜かして叫んでいる。
見るとそこには、確かに巨大なヤスデの頭が土の中から顔を出していた、のだが、、、、、

おかしい。そのままピクリとも動かない。
恐る恐るつついてみると、どうやらもう既に死んでいるらしかった。

「オロ?確カニこいつガおらノ畑サ荒ラシテタ犯人ナンダガナァ、、、、、イッツノ間ニオッ死ンジマッタンダベ?寿命カ?」

もっと掘り起こしてみて判った。
そいつは死んだのではなく、何か別の生き物に喰い殺されていたのだ。
こんなデカい化物に喰い付くなんて、いったいどんな奴が、、、とその時だった。

別の地面がボコッ!と急に盛り上がった。
そしてそのまま地中からモゾモゾと這い出てきたのは、立派な成虫に成長した巨大なカブトムシのミュータントであったのだ。
田吾作は更に腰を抜かしてひっくり返っている。
あの大ヤスデを食い殺したのは、おそらくコイツか!

君は意を決し、目の前の巨大なカブトムシに対峙した。
メガ・バイオキングビートルとの決戦だ!
君はどの武器で戦うか?

→パルシングナイフで戦う 146へ
→ハンドバルカンで戦う 147へ
→チェック【N】を使う 148へ
→チェック【V】を使う 149へ
→逃げる 150へ
 

 

 

 

 

 

 

146

ブワッ!
敵は大きく羽を広げると、そのまま空中に舞い上がった。
そのまま君目掛けて、水平飛行の体当たりを仕掛けてくる。
低い天井にもお構いなしの、かなりのスピードだ。
果たして上手く激突時にタイミングを合わせて攻撃を決められるだろうか。
君は足を止めて一瞬のチャンスを見極めるべく、ナイフを腰溜めに構えた。
S武器パルシングナイフの攻撃力【200】命中率【3】を戦闘メモ欄に記入すること。

さぁ戦闘開始だ!
ただし、今回の戦闘に限り君の攻撃の命中サイコロが「1」だった時、君は特殊攻撃を繰り出せる。
その際はダメージ処理後そのまま「151」へ進むこと。

以上の特殊ルールを踏まえ、君からの攻撃ターンで戦闘を開始せよ!
ただし前のパラグラフで既にダメージを与えているなら敵のSP値はその数値を用いる。
なお武器を変更するか逃げるかは1ターン戦闘を終えた後でなければできない。

≪メガ・バイオキングビートル≫ SP値【2800】
S武器【体当たり】攻撃力【300】命中率【5】

→敵のSP値が【0】になった 156へ
→君のSP値が【0】になった 170へ
→武器をハンドバルカンに変更する 147へ
→君の特殊攻撃が出た 151へ
→やっぱり逃げる 150へ
 

 

 

 

 

 

 

147

ブワッ!
敵は大きく羽を広げると空中に舞い上がった。
そのまま君目掛けて、水平飛行の体当たりを仕掛けてくる。
低い天井にもお構いなしの、かなりのスピードだ。
君はその突貫に対してバルカンで牽制しつつ距離を取ってとにかく逃げまわる。
フル回転で弾を撃ち込むが、奴の黒光りする流線型の外殻がそのほとんどを受け流してしまう。
あの装甲に、飛び道具は効果が薄いか?!
L武器ハンドバルカンの攻撃力【100】命中率【2】を戦闘メモ欄に記入すること。

さぁ戦闘開始だ!
ただし、今回の戦闘に限り君の攻撃の命中サイコロが「1」だった時、君は特殊攻撃を繰り出せる。
その際はダメージ処理後そのまま「151」へ進むこと。

以上の特殊ルールを踏まえ、君からの攻撃ターンで戦闘を開始せよ!
ただし前のパラグラフで既にダメージを与えているなら敵のSP値はその数値を用いる。
なお武器を変更するか逃げるかは1ターン戦闘を終えた後でなければできない。

≪メガ・バイオキングビートル≫ SP値【2800】
S武器【体当たり】攻撃力【300】命中率【4】

→敵のSP値が【0】になった 156へ
→君のSP値が【0】になった 170へ
→武器をパルシングナイフに変更する 146へ
→君の特殊攻撃が出た 151へ
→やっぱり逃げる 150へ
 

 

 

 

 

 

 

148

君は何かの役に立たないかと、とりあえずトリモチバルーンを発射してみた。
だが、ここは仕切りの一切ない広大な特殊空間モジュール。
そう、すぐに空調の風がバルーンを遠くへさらって運んでいってしまうのだった。

「コゲナ時ニしゃぼん玉遊ビナンカ始メテ、ドーイウツモリダ?!」

田吾作のツッコミがするどく突き刺さる。
、、、、すまん、やり直す。

→パルシングナイフで戦う 146へ
→ハンドバルカンで戦う 147へ
→チェック【V】を使う 149へ
→逃げる 150へ
 

 

 

 

 

 

 

149

電源!有線式ビームランチャー用の高圧電源は、、、、、、、

「ンナもん有ル訳ネーベ、コッタダ畑サど真ン中ニ」

ケーブルを掴んだまま固まる君に、田吾作の冷静なツッコミが入る。
、、、いや、そうだよね、、、、分かってたよ、うん、、、、、

→パルシングナイフで戦う 146へ
→ハンドバルカンで戦う 147へ
→チェック【N】を使う 148へ
→逃げる 150へ
 
→もっとよく探す 155へ
 

 

 

 

 

 

 

150

冷静に状況を考えてみれば、コイツとまともにやり合う理由は何もなかった。
別に動けない人質がいるわけでもなし。戦ったところでゲームでもあるまいし経験値なんてのもどうせ手には入らんのだ。
ここは三十六計逃げるにしかず!古来兵法の基本だぜぃ!カッコや体裁なんて気にしてられるかってんだ、あ~ばよほほ~~い。

「田吾作!エレベータまで走るぞ!撤退だ!」

「オイコラ待テ!マサカ逃ゲルダカ? おらノ芋畑ノ仇討チハドーナルダ! オォ~イ、、、、、!」

すたこらさっさ、君は全走力で逃げ出した。
まごまごしていた田吾作も遂には観念して君の後を付いて来る。
大丈夫かなと、ちらちらと後ろを気にはしてみたものの、巨大カブトムシはすぐに君らのことなどは忘れてしまったかのようにそのままワシワシと畑のサツマイモかじりに精を出し始めていた。

「チッキショーッ! 覚エテヤガレヨコノヤローッッッ!!」

無事にエレベータのドアが閉まる。
後には田吾作の悔し紛れの遠吠えが、土煙りのむせ返るモジュール内に虚しく響き残るだけであった。

→ 171へ

 

 

 

 

 

 

151

君の攻撃がクリティカルヒット!
急所を突かれた巨大カブトムシは空中で大きくその姿勢を崩す。
チャンスだ!
敵の体当たりをすれ違いざまにかわすと、奴の脚の一本をしっかと掴む!
よし、へばり着ければこっちのもんだ!
君が脚を掴まんと伸ばしたのは、右腕か、それとも左腕か。

→右腕 152へ
 
→左腕 153へ
 

 

 

 

 

 

 

152

君は右腕一本でぶら下がったまま、不安定な状態ながらも空いた左腕のハンドバルカンで次々と敵の柔らかい腹部へと攻撃をぶち込んでいく。
思わぬ急襲を受け、声にならない叫びをあげて巨大カブトムシは飛びながらもがく。
同時に、しがみつく君を振り落さんと空中で激しく体を揺さぶってもきた。
なにくそっ!この手、決して離してなるものか!
L武器ハンドバルカンの攻撃力【200】命中率【3】を新たに戦闘メモ欄に記入すること。

さぁ戦闘開始だ! 
ただし、ここでは君は一切敵からの反撃を受けない。
有利な位置をキープした君の攻撃がヒットを続ける限り、ずっと君の攻撃ターンで敵にダメージを与え続ける事ができるのだ。
だがそんな絶好のチャンスも、君の攻撃が一度でも失敗し、ミスしてしまった時点で終了となるので注意すること。
攻撃に失敗した場合はただちに「154」へ進むこと。

以上の特殊ルールを踏まえ、君からの攻撃ターンで戦闘を開始せよ!
ただし前のパラグラフで既にダメージを与えているなら敵のSP値はその数値を用いる。
なお武器を変更するか逃げるは1ターン戦闘を終えた後でなければできない。

≪メガ・バイオキングビートル≫ SP値【2800】
S武器【振り落とし】攻撃力【---】命中率【-】

→敵のSP値が【0】になった 156へ
 
→君の攻撃が失敗し、振り落された 154へ
 
→自ら手を離してやっぱり逃げる 150へ

 

 

 

 

 

 

153

君は左腕一本でぶら下がったまま、不安定な状態ながらも空いた右腕のナイフで次々と敵の柔らかい腹部へと攻撃をぶち込んでいく。
思わぬ急襲を受け、声にならない叫びをあげて巨大カブトムシは飛びながらもがく。
同時に、しがみつく君を振り落さんと空中で激しく体を揺さぶってもきた。
なにくそっ!この手、決して離してなるものか!
S武器パルシングナイフの攻撃力【200】命中率【3】を新たに戦闘メモ欄に記入すること。

さぁ戦闘開始だ! 
ただし、ここでは君は一切敵からの反撃を受けない。
有利な位置をキープした君の攻撃がヒットを続ける限り、ずっと君の攻撃ターンで敵にダメージを与え続ける事ができるのだ。
だがそんな絶好のチャンスも、君の攻撃が一度でも失敗し、ミスしてしまった時点で終了となるので注意すること。
攻撃に失敗した場合はただちに「154」へ進むこと。

以上の特殊ルールを踏まえ、君からの攻撃ターンで戦闘を開始せよ!
ただし前のパラグラフで既にダメージを与えているなら敵のSP値はその数値を用いる。
なお武器を変更するか逃げるは1ターン戦闘を終えた後でなければできない。

≪メガ・バイオキングビートル≫ SP値【2800】
S武器【振り落とし】攻撃力【---】命中率【-】

→敵のSP値が【0】になった 156へ
 
→君の攻撃が失敗し、振り落された 154へ
 
→自ら手を離してやっぱり逃げる 150へ
 

 

 

 

 

 

 

154

ドスンッ!!
とうとう振り落とされてしまった君は勢いよく地面へ叩きつけられる。
君のSP値を【-100】減らすこと。
だがこれに怯まずに君は立ち上がり、再度身構える。
怒りの炎を複眼に燃やした巨大カブトムシが突貫してくるのはすぐそこだ!

→パルシングナイフで攻撃する 146へ
 
→ハンドバルカンで攻撃する 147へ
 
→やっぱり逃げる 150へ

 

 

 

 

 

 

155

いぃやッ! あるっ!
電源はァ、、、、ここにィ! あるぅぅッッ!!

ズボッ!
「ほンげゲげーーーッっッ!!!」

広いモジュールに、田吾作の絶叫がこだました。
そう、君は見つけてしまったのだ。
田吾作の鼻の穴が、ちょうど電源のコンセントと同じ形になっていた事を!!
よし!エネルギー充填、、、、、、発射ぁッ!!

ズビイィィィィィム!

ちょっと黄色味がかった臭そうなビームが飛び立とうとしていた巨大カブトムシの羽を直撃した。
よしいいぞ!それ!もう一発、、、、、、、ってアレ?

気付くと背後には、とっくに鼻の電源プラグを引き抜いた田吾作が怒りに震えて立っていた。

「あの、、、、、もう一発、、、、、、ダメ?」

「当タリメーダロガコノヤロ!!!」

残念ながらこれ以上ビームランチャーでは戦えない。
しかしこの先制の一発は、奴の羽に深手を負わせその動きを鈍らせるのに充分な効果を発した。
君はこれにより次のメガ・バイオキングビートルとの戦闘中に限り、敵のSP値は最初から【2400】に減らした状態から始めてよい。
また、敵の武器の攻撃力は常に【-100】減らし、君の攻撃の命中サイコロの出目は常に【-1】減らした有利な値でも戦える。
結果、出目が0となってもこれは1と同等に扱ってよい。
ここで忘れずにメモしておき、次の戦闘を有利に進めること。

→パルシングナイフで戦う 146へ
→ハンドバルカンで戦う 147へ
→チェック【N】を使う 148へ
→逃げる 150へ
 

 

 

 

 

 

 

156

巨大カブトムシのドテッ腹にトドメの一撃が決まった!

ピギィィィッッ!!
ズザザザザァァァアッッッ!!!

近くの果樹園に墜落すると、やがて奴はそのままピクリとも動かなくなる。
ついに強敵だったバイオミュータントは力尽きた。
空の激闘を制した、君の勝利だ!

「オークワバラクワバラ。マサカアンナノガイタトハナァ。マ、何ニセヨおらノ芋畑サの仇ガ討テテナニヨリダ。ガハハハ! ン?オーイ、ドウシタ。マダ行カナイダカ?」

気の済んだ田吾作はさっさと帰ろうとするが、君は倒した巨大なカブトムシの死骸をじっと見つめつつ、ある考えを巡らせていた。
ひょっとしてコイツの堅い外殻、使えるんじゃないだろうか。

君はブツクサ言う田吾作にも手伝わせ、閃いた考えを早速実行に移した。
ナイフでメキメキと背中の外殻の繋ぎ目を剥してみる。
片手で掴み、持ち上げてみる。思ったほど重量はない。いやむしろ驚くほどの軽さだった。
君は田吾作の小屋にて必要な工具を借りると、見よう見まねでその外殻を使った即興の盾を作ってみた。
思ったとおりだ。格闘戦で振り回すには大きすぎてちょっと適さないが、射撃戦での遮蔽物として使うなら、これほど心強いものはないだろう。

キングビートルの盾を手に入れた。
チェック【B】を入れること。横には「L武器回避時:敵命中率【-3】」と書き込むこと。
以後、このチェック【B】がある限り、敵が飛び道具などのL武器で攻撃してきた場合においてその命中率を【-3】減らして戦えるようになった。

→ 171へ

 

 

 

 

 

 

157

芋のツル草の間にでも隠れているのかと君が用心深く脚を踏み入れてみると、足元にむにゅりとした、嫌な感触があった。
うわわっ?!なんだコイツ!
そこにはトラックのタイヤほどもある大きなイモムシがいたのだ。いや、乳白色のその表皮から察するに、これはカブトムシの幼虫だろうか。
踏まれたのに一向に構わず、サツマイモをそのままバリボリ喰ってやがる。
確かにこいつも間違いなくバイオミュータントの一種には違いあるまいが。。。。

「なぁ、コイツがその恐ろしいサツマイモ泥棒なのか」

「トンデモネェ、ソゲナ可愛イモンジャネェダヨ。モット、ズ~ットデッカクッテダナァ、、、、」

ズズズズズズ、、、、!

ドドッドドドドドドドドッドド、、、、、!

その時、急に地面が揺れだした。
地震?まさか?こんな宇宙の真ん中で?

ドザザザザァアアアアァッ!!!

地中から巨大なムカデが飛び出してきた?!
人間の胴くらいはゆうにあるその太さ! 全長はどれほどあるか判らないが、鎌首をもたげたその威嚇の姿は、見上げるほどにデカかったのだ。
焦った君は反射的に田吾作に問う。

「おい!このお化けムカデがお前の言ってた本命か?!」

「むかでジャナクテ、やすでダ!ホレ良ク見テミロ、体ノアソコノ部分ガむかでト全然チガウベサ!」

こんな時に害虫講義はいいよ!
サツマイモ畑に巣食っているというのは、この大ヤスデの化物だったようだ。
そう深くも無いはずの畑の土の中を、すごい勢いで出たり潜ったりと暴れまわっている。
こ、これは、、、、、、

→戦う  159へ
→逃げる 158へ

 

 

 

 

 

 

158

無益な化物退治は御免だと君は一目散に逃げ出そうとした。しかし、

「アァ~レェ~!助ァ~スケテクンロ~!」

ふと上空の方から情けない声が聞こえてくる。
見上げると、、、、やっぱり。
田吾作の奴が大ヤスデの触覚に捕まって、ぐるぐる巻きにされているではないか。
チェック【U】を入れること。横には「田吾作が捕まる」と書き込むこと。

あんなポンコツロボット見捨ててもよかったのだが、その時フッと、助けられなかったあの人のことが頭をよぎった。
このままでは逃げるに逃げられない。仕方ない、あんな奴でも一応は、、、、ッ!
君は田吾作を助けに引き返す。

→ 159へ

 

 

 

 

 

 

159

君は畑の土をしっかと踏みしめ、目の前で暴れ回る巨大なヤスデに対峙した。
メガ・バイオミリピードとの決戦だ!
君はどの武器で戦うか?

→パルシングナイフで戦う 160へ
→ハンドバルカンで戦う 161へ
→チェック【N】を使う 162へ
→チェック【V】を使う 163へ

 

 

 

 

 

 

160

君はパルシングナイフを構えて巨大ヤスデに突進する。
S武器パルシングナイフの攻撃力【200】命中率【4】を戦闘メモ欄に記入すること。

さぁ戦闘開始だ!
ただし、この戦闘中に限り今から君の攻撃が2ターン連続でヒットした時、敵は特殊攻撃を放ってくる。
その場合はただちに「164」へ進むこと。

以上の特殊ルールを踏まえ、君からの攻撃ターンで戦闘を開始せよ!
ただし前のパラグラフでダメージを与えているなら敵のSP値はそのままの数値でよい。
なお武器を変更するのは1ターン戦闘を終えた後でなければできない。

≪メガ・バイオミリピード≫ SP値【2000】
S武器【体当たり】攻撃力【200】命中率【4】

→敵のSP値が【0】になった 169へ
→君のSP値が【0】になった 170へ
→武器をハンドバルカンに変更する 161へ
→敵の特殊攻撃が来た 164へ

 

 

 

 

 

 

161

君はバルカンを構えて巨大ヤスデに対峙した。
L武器ハンドバルカンの攻撃力【200】命中率【3】を戦闘メモ欄に記入すること。

さぁ戦闘開始だ!
ただし、この戦闘中に限り今から君の攻撃が2ターン連続でヒットした時、敵は特殊攻撃を放ってくる。
その場合はただちに「164」へ進むこと。

以上の特殊ルールを踏まえ、君からの攻撃ターンで戦闘を開始せよ!
ただし前のパラグラフでダメージを与えているなら敵のSP値はそのままの数値でよい。
なお武器の変更は1ターン戦闘を終えた後でなければできない。

≪メガ・バイオミリピード≫ SP値【2000】
S武器【体当たり】攻撃力【200】命中率【3】

→敵のSP値が【0】になった 169へ
→君のSP値が【0】になった 170へ
→武器をパルシングナイフに変更する 160へ
→敵の特殊攻撃が来た 164へ

 

 

 

 

 

 

162

君は何かの役に立たないかと、とりあえずトリモチバルーンを発射してみた。
だが、ここは仕切りの一切ない広大な特殊空間モジュール。
そう、すぐに空調の風がバルーンを遠くへさらって運んでいってしまうのだった。

「コゲナ時ニしゃぼん玉遊ビナンカ始メテ!ドーイウツモリダ?!」

田吾作のツッコミがするどく突き刺さる。
、、、、すまん、やり直す。

→パルシングナイフで戦う 160へ
→ハンドバルカンで戦う 161へ
→チェック【V】を使う 163へ

 

 

 

 

 

 

163

電源!有線式ビームライフルの高圧電源は、、、、、、、

「ンナもん有ル訳ネーベ!コッタダ畑サど真ン中ニ!」

ケーブルを掴んだまま固まる君に、田吾作の的確なツッコミが入る。
、、、いや、そうだよね、、、、分かってたよ、うん、、、、、

→パルシングナイフで戦う 160へ
→ハンドバルカンで戦う 161へ
→チェック【N】を使う 162へ

 

 

 

 

 

 

164

ボコッ!ボコボコボコッ!

君の連続攻撃に恐れを成したのか、大ヤスデは地中に潜って逃げてしまった。
畑のあちこちが激しく振動する。もう頭部がどこかなんて見当もつかない。
やがてピタリ、と地面が静まり返った。どこだ、、、、いったいどこから来る?

運試しだ。サイコロをひとつ振って出た目を確認せよ。
ただしチェック【U】ある場合は、ここではサイコロは振らずにただちに「168」へ進むこと。

→運試しのサイコロが「1~3」だった 165へ
→運試しのサイコロが「4~5」だった 166へ
→運試しのサイコロが「6」だった 167へ
→チェック【U】がある 168へ

 

 

 

 

 

 

165

ズザザザッ!!

大ヤスデは、君のすぐ後ろから飛び出してきた!
すかさずムチのようにしなる触覚が振り下ろされる!
バチィッ!!君は手痛い奇襲をまともに受けてしまった。
君のSP値を【-300】減らすこと。
SP値がまだ残っていれば、君は改めて武器を構え敵に対峙する。

→君のSP値が【0】になった 170へ
→パルシングナイフで戦う 160へ
→ハンドバルカンで戦う 161へ

 

 

 

 

 

 

166

君の位置から遠く離れた地面から、大ヤスデがのっそりと顔を出した。
まるでからかうかのように、余裕で触覚を振ったりなんてしてやがる。
くそっ!バカにするな!
君は改めて、武器を持ち替えて敵に向かっていく。

→パルシングナイフで戦う 160へ
→ハンドバルカンで戦う 161へ

 

 

 

 

 

 

167

ジャリッ、、、ジャリジャリッ、、、、、

かすかだが奴が地中で蠢く音に、君は気付いた。
右斜め後ろっ!、、、、、、来たっ!
瞬間的に後ろへ飛び退くと、飛びかかってきた敵との擦れ違いざまにナイフの一太刀!

グギュギュギューーーーッ?!

君は見事、大ヤスデに不意打ちを浴びせることができた。
敵のSP値を【-200】減らすこと。
敵のSP値がまだ残っていれば、君は改めて武器を持ち替えてひるむ敵に追い討ちをかける。

→敵のSP値が【0】になった 169へ
→パルシングナイフで戦う 160へ
→ハンドバルカンで戦う 161へ

 

 

 

 

 

 

168

「、、、オオ~イ、、、、助ァスケテクンロ~、、、、」

耳を澄ますと、土の下から声が聞こえてくる。あれは捕まった田吾作の声だ!
君は声のするポイントへ駆け寄ると、狙いを定めて大ヤスデが出てくると同時にありったけのバルカンをぶち込んだ。

ガガガガガガガガッ!

グギュギュギュギュギューーーーッ?!

田吾作の声のおかげでタイミングもばっちりだ!
君は大ヤスデにかなりの深手を負わせることができた。
敵のSP値を【-300】減らすこと。

「コラーッ!危ネェデネェカーッ!」

未だ触覚に捕まったままの田吾作が叫んでいる。

「いいぞ田吾作ー! 頼むからそのままずっと大声を出しててくれー!」

「ナンダトー! おらヲ殺ス気カー!早ヨ助ケレヤ、コノヤロー!」

田吾作には気の毒だが、もうしばらくあのままでいてもらおう。
敵のSP値がまだ残っていれば、君は改めて武器を持ち替えてひるむ敵に追い討ちをかける。

→敵のSP値が【0】になった 169へ
→パルシングナイフで戦う 160へ
→ハンドバルカンで戦う 161へ

 

 

 

 

 

 

169

これが最後の一撃だ!
君は大ヤスデの懐に飛び込むと、下から突き上げるように
奴のアゴ目掛けて、右腕のナイフごと痛烈なアッパーカットをお見舞いした!

グビュギャギュギャーーーーッッッ!!!

言葉にならない奇怪な断末魔を上げた大ヤスデは、そのままドサリと倒れ伏した。
やがてピクリとも動かなくなる。君の勝利だ!

「オ~オ~、一時ハひやっトシタダガ、マンズヨウヤッタダ! マ、ホトンドハおらノオカゲダガナ! 調子ニ乗ンデネーゾコノヤロ!」

芋畑の仇が討てたのがよほど嬉しいのか、またも田吾作が疲れた君の背中をバシバシと叩いてくる。
痛って!だーから痛いっつてんだろーがこの野郎っ!
だけど、良かった。。。。。。
これで僕もあの人に、少しは胸を張れることが出来たんだろうか。

→ 171へ

 

 

 

 

 

 

170

くそっ、、、、こんなところで、、、、、
度重なる敵の猛攻を受け続け、君の精神力は既に限界に来ていた。
意識がほとんど朦朧とする。体も脚も、もう思うように動かない。

「オオ~イイ、、、シッカリシロコノコノトウヘンボク~!、、、、、 おらノ芋畑ハ一体ドウナルダヨ~!、、、、、、」

田吾作の声がやけに遠くにかすれて聞こえる。
詫びの気持ちは微塵も湧きはしないが、最後に聞くのがあんな奴の声だなんてあまりに悲しすぎる。。。。。
そんな意識が飛んだ隙に、敵の痛烈な体当たりが遂に君の体を直撃!
グブッ?!ここまでか、、、、君は目をつぶるとそのまま死を覚悟した。。。。。

→ 38へ

 

 

 

 

 

 

171

帰りのエレベータの中、足腰の立たなくなった君はたまらず腰を降ろす。
やれやれ、しかしあれだけ苦労して助けたのがこんなポンコツロボットだけだったとは。

「ン、ナンカ言ッタダカ?」

いや、別にィ。。。。。。
呑気に焼き芋なんて食ってやがる。まったくこんな所で、、、、ってエェッ!?

「ホレ、オ前モ食ウダカ?おらノ育テタ芋ハ美味ェゾ~♪」

田吾作は腹のオーブンから出来立てホカホカの焼き芋を取り出した。
さっきの芋畑で無事だったのをいくつか拾ってきてたらしい。抜け目ない奴だ。
だがまぁ、折角だから頂くかッ!

「ホフホフ、、、本当だ、、、、こりゃあ美味いや♪」

ちょうど腹ペコだった胃袋に、自然の恵みが満ち足りた。
君のSP値を【+500】増やしてよい。。。。。。。。。。と思いきや

ブブフォッッ!!!

「オォットコリャ失礼♪出物腫レ物、処構ワズッテナ~、ガハハハ!」

!ムグっ? ぐわぁーーーーーっっっ?!? 
クぅっセぇぇーーーーーーーーっっっ!?!

田吾作の強烈なオナラが、狭いエレベータ内に満ち足りた。
君のSP値を【-500】減らすこと。

な、、、、なんでそんな機能まであるんだよ。。。。。ガックシ。
残念ながらここは換気も出来ない宇宙の閉鎖空間。君が即、気を失ったことは言うまでもない。

「ッタクショウガネェナァ。中央ほーるマデ運ンドイテヤットスッカ」

チェック【X】を入れること。横には「田吾作を救出」と書き込むこと。
いやしかしこれじゃ、どっちがどっちに救出されたのやら、、、、、、、

 

→ ~Act.4 黒縁眼鏡の才女~ に続く

 

 

 

 

 

【あとがきみたいなもの】
ども、作者です。お読みくださりありがとうございます。
シュヴァルツシルドの第3回目を無事お届けすることができました。
えー、この回ご登場いただいた田吾作さんですが、同年代の皆さんにはバレバレでしょうが、モデルは21エモンのゴンスケです。
脳内CVはもちろん龍田直樹でお楽しみください(笑
SFだからやっぱロボットとか出したいなーとか思ってたら真っ先に浮かんだのがコイツでした。いやー書いてて楽しかったです。
当モジュールの構成上の役割ですが、見ての通りに何てことはない単なるSP値のかさ上げポイントにしか過ぎませんでして。
普通にプレイするのであれば、ここをまずイの一番に向かうのがやはり定石。
ですがそれじゃあまりに底が浅いってんで、ここを一番後回しにするハードモードに挑戦してくれた方へのご褒美勲章アイテムとして、隠しボス撃破で貰えるチェック【B】のアレを配置しておきました。
最終ステージでしか使えないオマケ程度の代物ですが狙ってくれると嬉しいな。
ということでそれではまた、次回更新時にお会いしましょう。